大型一種と大型二種の違い|大型免許から二種へ進む順番

大型一種と大型二種の違いと、大型免許から二種へ進む順番を紹介する記事のアイキャッチ

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トラックの大型免許を持っていて、『バスに乗るには、もう一度ぜんぶ取り直しなの?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、大型一種と大型二種の違いは、お客さんを乗せて運賃をもらう運転ができるかどうかです。大型一種を持っていれば、大型二種の教習は短くなります。

この記事では、2つの違いを3つの観点で比べ、大型免許から二種へ進む時の道のりを紹介します。

目次

大型一種と大型二種の違いは「お客さんを運べるか」

先に結論

大型免許(第一種)は大型自動車を運転するための免許です。大型二種は、そのうえで大型自動車の旅客車にお客さんを乗せて運転できる免許です。

『大型一種はトラック、大型二種はバス』と覚えている方もいますよね。

実は、車の形で分かれているわけではないんです。大型免許でもバスは運転できますが、お客さんを乗せて運ぶ運転はできません(道路交通法第85条第11項)。

比べる点大型一種(大型免許)大型二種(大型自動車第二種免許)
お客さんを乗せる運転できないできる
運転できる車大型・中型・準中型・普通など大型免許の範囲に加え、大型から普通までの旅客車
技能試験の合格基準70パーセント以上80パーセント以上
免許証の略称大型大二
主な仕事トラックでの輸送など路線バス・観光バスなど

合格基準は道路交通法施行規則第24条、略称は同規則の別表第二によります。

二種免許全体の考え方は一種免許と二種免許の違いでも紹介しています。

運べるもの・試験・仕事の3つで比べる

大型二種は大型一種の範囲を含んでいる

大型二種を受けた人は、大型免許で運転できる車も運転できます。大型二種を持っていれば、大型一種のトラックも運転できるということです。

『大型二種を取ったら、大型一種もセットで持っていないといけない?』と迷う方もいるはずです。

その必要はありません。道路交通法第86条第2項で、第二種免許の人は対応する第一種免許で運転できる車も運転できると決められています。

運べるもの

大型一種で運べるのは、荷物や自分・家族など、運賃をもらわない人です。

大型二種なら、旅客自動車でお客さんを乗せて運べます。中型・準中型・普通の旅客車も範囲に入るので、タクシーにも乗れます。

例えば、大型免許で会社のバスを整備工場へ回送するのは、お客さんを乗せていないので問題ありません。同じバスでも、運賃をもらってお客さんを運ぶなら大型二種が要ります。

試験

技能試験と卒業検定の合格基準は、第二種が80パーセント以上、第一種が70パーセント以上です。二種のほうが、ていねいな運転を求められるんです。

大型二種の技能試験には、人の乗降のための停車及び発進、鋭角コースの走行などの課題があります(施行規則第24条)。お客さんが乗っている前提の課題が入っているのが特徴です。

学科試験は、大阪府警察の案内では95問で90パーセント以上が合格です。ほかの種類の第二種免許をすでに持っている人は、学科試験が免除されます。

適性試験の基準は、視力が両眼0.8以上かつ片眼それぞれ0.5以上、深視力の平均誤差が2センチメートル以下です(施行規則第23条)。この2つは、第二種と大型免許で同じ基準です。

仕事

厚生労働省のjob tagでは、路線バス運転士の就業には大型自動車第二種免許が必要とされています。

一方、トラックでの輸送なら、お客さんを乗せないので大型一種で足ります。バスとトラックのどちらも視野に入れたい方には、大型二種のほうが選べる仕事が広がります。

job tagには、路線バスの会社では採用時に免許を持っていなくても、入社後に大型二種を取る条件で採用されることがあると書かれています。採用後は1〜2か月の就業前訓練があり、営業所での実地試験に合格してから業務に就く流れです。

大型一種と大型二種を、運べるもの・試験・仕事の3つの観点で横に並べて比べた図解

大型免許から二種へ進む時の教習の違い

大型免許があれば技能教習は17時限

指定教習所で大型二種を取る時、大型免許を持っている人の技能教習は17時限です(施行規則 別表第四)。普通免許からの33時限と比べると、およそ半分です。

『トラックに何年も乗っているのに、また一から教習なの?』と思いますよね。

実は、持っている免許によって教習の時限は大きく変わります。大型の車の扱いに慣れている分、短くなる仕組みです。

持っている免許大型二種の技能教習大型二種の学科教習
大型免許17時限17時限
中型免許23時限17時限
準中型免許29時限17時限
普通免許33時限17時限
中型二種免許13時限0時限

1時限は50分で、上達に応じて延びることがあります。学科教習の17時限には、応急救護処置の教習も含まれます(第二種は6時限)。

大型一種を持っている人の進み方

大型免許から大型二種へ進む流れ
  1. 受験資格(原則21歳以上・免許の期間が通算3年以上)を確かめる
  2. 指定教習所に入校し、技能17時限と学科17時限を受ける
  3. 修了から3か月以内に卒業検定を受ける
  4. 試験場で適性試験と学科試験を受ける
  5. 合格すると免許証に「大二」が加わる

受験資格は道路交通法第96条第5項によります。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上で免許の期間が通算1年以上でも受けられます(警察庁の案内)。

トラックに慣れた人がつまずきやすいところ

大型の車の扱いに慣れていても、二種の教習では新しく覚えることがあります。いちばん大きいのは、お客さんが乗っている前提の運転です。

教習の前に意識しておきたいこと
  • 停車と発進を、立っているお客さんがよろけないくらいなめらかにする
  • 人の乗降のための停車で、止める位置を決めてからブレーキを踏む
  • 鋭角コースでは、車の後ろの振れ方をミラーでこまめに確かめる
  • 合格基準が80パーセント以上なので、小さな減点を積み重ねない

荷物を運ぶ時の「多少の揺れは平気」という感覚は、二種では切り替えが必要なんです。苦手な課題は、早めに指導員に伝えておきましょう。

教習所に問い合わせる時は、こんなふうに伝えると話が早いです。

「大型免許を持っています。大型二種の技能教習は17時限の計算で合っていますか」

特例教習で受ける時に知っておきたいこと

年齢の特例で大型二種を取った場合は、21歳になるまでが「若年運転者期間」になります(警察庁の案内)。

この期間に違反点数の合計が3点以上になると、若年運転者講習(9時間)を受ける必要があります。受けないと、年齢の特例で取った免許が取り消されるので気をつけましょう。

試験場で直接受ける場合

大型免許を持っている人は、大型自動車を運転できるので、仮免許で道路を練習する必要はありません。

警視庁(東京都)では、府中と鮫洲の運転免許試験場で平日に受けられます。技能試験に合格したら、旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)を受けてから免許証が交付されます。

手数料は教習所と試験場で違う

警視庁(東京都)の場合、試験場で直接受けると手数料は9,800円、指定教習所を卒業した人は4,150円です(令和7年3月24日以降の額)。直接受験では、取得時講習の30,300円もかかります。住んでいる都道府県の警察の案内でも確かめてみてください。

大型免許を持っている人と普通免許の人が、大型二種へ進む時の技能教習の時限と流れを比べた図解

大型一種を先に取るか、直接大型二種か

目的がバスなら直接、迷っているなら仕事から決める

普通免許から大型二種へは、大型一種を取らずに直接進めます。大型一種を先に取ると、そのぶん教習を2回受けることになります。

『大型二種は、大型一種を持っていないと取れない?』という方も多いですよね。

取れます。受験資格を満たしていれば、普通免許から直接、大型二種の教習を受けられます。

普通免許からの技能教習は33時限です。

直接大型二種へ進む
  • 教習が1回で済む
  • バスもトラックも1枚で運転できる
  • 路線バスなどにすぐ応募できる
大型一種を先に取る
  • 教習を2回受けることになる
  • バスの仕事には二種が別に要る
  • 先にトラックの仕事で経験を積める

例えば、今は普通免許で配送の仕事をしていて、将来は路線バスに乗りたい場合。最初から大型二種を目指したほうが遠回りになりません。

一方、当面はトラックで働き、バスはまだ考え中という場合もありますよね。その時は、大型一種で働きながら、会社の養成制度がある求人を探すのも1つの方法です。

どちらにするか迷った時は、次の項目に当てはまるかを見てみてください。

直接大型二種を目指したほうがいい人
  • バスの運転士になりたいと決めている
  • バスとトラックのどちらの仕事も選べるようにしておきたい
  • 教習所に通う回数を1回にまとめたい
  • 入社後に大型二種を取らせてくれる会社が見つかっていない

当てはまる項目が多いなら、最初から大型二種を目指すほうが道のりはすっきりします。

普通免許からの道のりは普通免許から大型二種へ、取り方の流れは大型二種免許の取り方で紹介しています。

ひとりで探すか、相談先を使うか

バス会社の中には、入社後に大型二種を取らせる制度を設けているところもあります(日本バス協会の案内)。

会社の採用ページやハローワークで探す方法のほかに、求人の比べ方を相談できる転職サービスもあります。違いはドライバー転職サービスの選び方で比べています。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

相談の多い3つ
  • 大型二種で大型一種のトラックを運転できるか
  • 大型一種が無いと大型二種は取れないか
  • 大型一種を持っていれば一発試験を受けられるか

大型一種と大型二種について、よくある相談を内容をまとめて紹介します。

大型二種免許で、大型一種のトラックに乗れる?

乗れます。大型二種の人は、大型免許で運転できる車も運転できます。

お客さんを乗せないトラックの運転は、大型免許の範囲として扱われるからです。

大型一種を持っていないと、大型二種は取れない?

取れます。普通免許だけでも、受験資格を満たしていれば大型二種の教習に入れます。

ただ、技能教習は大型免許からの17時限に対して、普通免許からは33時限です。教習の期間に余裕を見ておきましょう。

大型一種を持っている。試験場で一発受験できる?

できます。大型自動車を運転できる免許があるので、仮免許での道路練習は要りません。

合格基準は80パーセント以上なので、お客さんを乗せる前提の停車や発進を練習してから臨むのがおすすめです。

普通一種と比べて、大型二種はどこが難しい?

車が大きくなることと、お客さんを乗せる前提の課題が増えることの2つです。技能試験の合格基準も、第一種の70パーセント以上に対して80パーセント以上になります。

合格率の統計は確かめられなかったので、数字で難しさは言えません。ただ、教習の時限どおりに一つずつ課題をこなしていけば、着実に近づけます。

よくある質問

大型一種と大型二種の違いは何ですか?

お客さんを乗せて運賃をもらう運転ができるかどうかです。大型二種なら大型自動車の旅客車でお客さんを運べます。

大型二種免許を取ると大型一種は要りませんか?

要りません。大型二種の人は、大型免許で運転できる車も運転できます。

大型免許から大型二種の教習は何時限ですか?

技能教習が17時限、学科教習が17時限です。上達に応じて技能教習が延びることがあります。

大型免許二種免許のどちらを先に取るべきですか?

バスの仕事が目的なら、普通免許から直接大型二種を目指せます。トラックで経験を積みたいなら大型免許を先に取る道もあり、その場合の大型二種の技能教習は17時限です。

大型一種と大型二種で試験の合格基準は違いますか?

違います。技能試験の合格基準は、第一種が70パーセント以上、第二種が80パーセント以上です。

まとめ

この記事の要点
  • 大型一種と大型二種の違いは、お客さんを乗せて運べるかどうか
  • 大型二種は大型一種の範囲を含むので、トラックも運転できる
  • 大型免許があれば、大型二種の技能教習は17時限
  • 普通免許から直接、大型二種を目指すこともできる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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