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二種免許の種類を調べていて「大型特殊二種」という名前を見つけ、『これって何に使う免許?』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、大型特殊二種免許とは、お客さんを乗せる大型特殊自動車を、旅客を運ぶ目的で運転するための第二種免許です。
この記事を読むと、乗れる車と大型特殊一種との違い、取り方の流れが分かります。
大型特殊二種免許とは?旅客を乗せる大型特殊自動車の免許
正式な名前は「大型特殊自動車第二種免許」です。道路交通法第86条で、旅客自動車である大型特殊自動車を、旅客運送の目的で運転するときに必要とされています。
第二種免許は、道路交通法第84条第4項で5種類と決められています。大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5つです。
大型特殊第二種免許は、そのうちの1つなんです。免許証の種類欄では「大特二」と表示されます。
| 第二種免許の種類 | 旅客を運ぶ目的で運転できる車 | 免許証の略称 |
|---|---|---|
| 大型第二種 | 大型自動車(中型・準中型・普通の旅客車も可) | 大二 |
| 中型第二種 | 中型・準中型自動車(普通の旅客車も可) | 中二 |
| 普通第二種 | 普通自動車 | 普二 |
| 大型特殊第二種 | 大型特殊自動車 | 大特二 |
| 牽引第二種 | 旅客用車両の牽引 | け引二 |
ほかの種類との違いは二種免許の種類一覧で一覧にしています。
『タクシーやバスの二種とはずいぶん違うな』と感じますよね。大型特殊二種は、お客さんを乗せる車がたまたま大型特殊自動車に当たる場合のための免許、と考えると分かりやすくなります。
第一種と第二種の違いをおさらい
道路交通法第85条第11項では、第一種免許では旅客自動車を旅客運送の目的で運転できない、とされています。仮免許でも運転できません。
つまり「お客さんを乗せてお金をもらう運転」かどうかが、一種と二種の分かれ目なんです。
例えば、大型特殊自動車を工事現場まで自分で運転していくだけなら、お客さんは乗っていません。この場合は大型特殊一種の範囲で考えます。
一方で、その車が旅客を運ぶ事業に使われていて、お客さんを乗せて走るなら、話が変わります。ここで初めて大型特殊二種免許が必要になるんです。
大型特殊二種免許で乗れる車は?
大型特殊二種で運転できるのは、旅客を乗せる大型特殊自動車と、大型特殊一種で運転できる車(大型特殊・小型特殊・一般原付)です。
道路交通法第86条第2項では、第二種免許を受けた人は、対応する第一種免許で運転できる自動車も運転できるとされています。
つまり、大型特殊二種免許があれば、大型特殊一種の範囲の車はそのまま運転できるんです。
| 運転の場面 | 大型特殊一種 | 大型特殊二種 |
|---|---|---|
| 大型特殊自動車をお客さんを乗せずに運転 | できる | できる |
| 旅客自動車である大型特殊自動車で旅客を運ぶ | できない | できる |
| 小型特殊自動車・一般原付 | できる | できる |
| 普通自動車 | できない | できない |
ここで間違えやすいのが、普通自動車です。大型特殊の免許だけでは、普通自動車は運転できません。

「大型特殊二種免許が要る車」はどう見分ける?
『具体的にどんな車が当てはまるの?』というのが一番の疑問ですよね。
判断の軸は2つです。その車が法令上の大型特殊自動車に当たるか、そしてその車でお金をもらってお客さんを運ぶ事業をしているか、です。
- 車検証などで、その車が大型特殊自動車に当たるか確かめる
- その車が旅客自動車運送事業に使われる車か確かめる
- 運転の目的が、事業としてお客さんを運ぶことか確かめる
- 当てはまるか迷ったら、事業者と運輸局・警察に確かめる
どの車両が当てはまるかは、個々の車と事業の内容で決まります。仕事で必要と言われた場合は、勤め先にどの免許が要るのか確かめてから準備を始めるのが確実です。
大型特殊二種免許を取るのはどんな人?
取る人として考えられるのは、勤め先の車が大型特殊自動車に当たり、お客さんを乗せる業務がある人です。
もう1つは、すでに大型二種や普通二種を持っていて、免許の幅を広げたい人です。他の第二種を持っていれば学科試験が免除になるので、技能試験に集中して準備できます。
『なんとなく持っておけば仕事に有利かも』という理由だけなら、先に求人で必要とされている免許を確かめるほうが近道です。
大型特殊一種との違いと受験資格
大型特殊二種の受験資格は、ほかの二種と同じです。大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを通算3年以上受けていれば、大型特殊一種を持っていなくても受けられます。
『大型特殊一種を先に取らないとダメなんでしょ?』と思う方もいるはずです。
実は、道路交通法第96条第5項の受験資格には、大型特殊一種を持っていることは入っていないんです。普通免許を3年以上持っている人でも受けられます。
| 確かめる点 | 大型特殊二種の受験資格 |
|---|---|
| 年齢 | 21歳以上(特例教習の修了者は19歳以上) |
| 持っている免許 | 大型・中型・準中型・普通・大型特殊のどれか |
| 免許を受けていた期間 | 通算3年以上(特例教習の修了者は1年以上) |
| 別の第二種を持っている人 | 受けようとする種類と違う第二種を持っていれば受験できる |
期間は、免許を受けていた期間を通算して数えます。免許の効力が停止されていた期間は含めません。
例えば、普通免許を取って3年半、その途中で停止処分を受けた期間がある場合。停止期間を引いて3年を超えているかを数えてみてください。
『もう少し早く受けたい』という人は、受験資格特例教習という仕組みもあります。修了すると19歳以上・経歴1年以上で受けられますが、実施している教習所は都道府県警察の窓口で確かめる形です。
適性試験の基準は第二種と同じ
視力は、両眼で0.8以上かつ片眼それぞれ0.5以上です(矯正視力を含む)。
深視力は、三桿法の奥行知覚検査器で2.5メートルの距離から3回測り、平均の誤差が2センチメートル以下であることが基準です。聴力は、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることとされています。
受けようとする免許と違う種類の免許をすでに受けている人には、色彩識別の試験は行われません(施行規則第23条第2項)。
大型特殊二種免許の教習所は?試験場で受けるのが基本
指定自動車教習所の教習時間を定めた施行規則の別表第四には、大型特殊第二種の行がありません。そのため、運転免許試験場で直接受験するのが基本のルートです。
大型特殊二種免許の教習所を探して、見つからずに困っている方もいますよね。
警視庁の二種免許の案内を見ても、指定教習所を卒業した人向けのページは大型・中型・普通二種だけです。大型特殊二種とけん引二種は「直接試験場で受験される方」のページにまとめられています。
教習所によっては練習の場を用意しているところがあるかもしれません。扱いは各教習所で違うので、気になる教習所に直接問い合わせてみてください。教習所選びの考え方は二種免許の教習所選びでも紹介しています。
試験場で受ける流れ
- 住んでいる都道府県の試験場の案内で、受付日と持ち物を確かめる
- 適性試験(視力・深視力・聴力など)を受ける
- 学科試験を受ける(他の第二種を持っていれば免除)
- 技能試験を受ける
- 合格したら免許証の交付を受ける
大阪府警察の案内では、学科試験は95問の択一式又は正誤式で、合格基準は90パーセント以上です。
宮城県警察の案内では、文章問題が90問(1問1点)、イラスト問題が5問(1問2点)で、90点以上が合格です。イラスト問題は1つのイラストにつき3問あり、すべて正解のときだけ点になります。
『学科がいちばん不安』という方は、すでに普通二種などを持っていれば学科試験は免除なので、その分の負担はありません。
技能試験の項目は、施行規則第24条で、幹線コース及び周回コースの走行、交差点の通行、横断歩道及び踏切の通過、方向変換とされています。カタピラ(無限軌道)の車に限る免許は、幹線コースの走行と交差点の通行です。
合格基準は80パーセント以上です。第一種の大型特殊の70パーセント以上より高くなっています。

手数料と取得時講習の考え方
警視庁の案内(令和7年3月24日以降の額)では、大型特殊二種を直接受験するときの手数料は6,900円です。内訳は受験料2,800円、試験車使用料1,750円、免許証交付料2,350円です。
『大型二種と同じくらいかかるのかな』と思っていた方は、少し安く感じるかもしれません。大型・中型・普通二種の直接受験は9,800円なので、金額が違います。
| 項目 | 大型特殊二種・けん引二種 | 大型・中型・普通二種 |
|---|---|---|
| 受験料 | 2,800円 | 4,500円 |
| 試験車使用料 | 1,750円 | 2,950円 |
| 免許証交付料 | 2,350円 | 2,350円 |
| 合計 | 6,900円 | 9,800円 |
金額は警視庁(東京都)の場合です。不合格で受け直すときは、そのたびに受験料と試験車使用料がかかります。住んでいる都道府県の警察の案内でも確かめておきましょう。
大型・中型・普通二種を試験場で取ると、合格後に旅客車講習と応急救護処置講習を受けます。大型特殊二種については、警視庁や神奈川県警察の案内に取得時講習の記載が見当たりません。要否は受ける試験場の案内で確かめてください。
よくある相談
大型特殊二種についての相談は、必要な車がどれなのかと、他の二種を持っている場合の受け方に集まっています。
大型特殊二種免許って、何のためにあるの?
『必要な車は国内にほとんど無いと聞いたけど…』という声もあります。
法令上は、旅客自動車である大型特殊自動車で旅客を運ぶときのための免許です。対象の車がどれくらいあるかは公式の資料で確かめられなかったので、ここでは数を言い切らずにおきます。
他の二種を持っていれば、大型特殊一種なしで大型特殊二種を受けられる?
受けられます。受験資格は「大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを通算3年以上」なので、大型特殊一種は条件に入っていません。
他の第二種免許を持っている人は、学科試験も免除です。
試験場で技能試験の予約がなかなか取れない
試験場の予約の取りやすさは、地域や時期で違います。予約の方法と空きの見方は、受ける試験場の案内で確かめておきましょう。
合格率が低いと聞いて不安です
大型特殊二種の合格率の公式な統計は、今回の調べでは確かめられませんでした。
確かなのは、技能試験の合格基準が80パーセント以上と、一種より高いことです。試験の項目を事前に知って、コースの形をイメージしておくだけでも準備の質は変わりますよ。
二種免許を活かした仕事を探すなら、どんな求人があるかを先に見ておくと、取る免許の優先順位も決めやすくなります。
二種免許ドットコム
二種免許を活かした転職を考えている方へ
タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。
無料ドライバー転職サービスの選び方を見る受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。
よくある質問
大型特殊二種免許とは何ですか?
旅客自動車である大型特殊自動車を、旅客を運ぶ目的で運転するための第二種免許です。正式には大型特殊自動車第二種免許といいます。
大型特殊二種免許で乗れる車は?
旅客を乗せる大型特殊自動車のほか、大型特殊一種で運転できる大型特殊自動車・小型特殊自動車・一般原付です。普通自動車は運転できません。
大型特殊二種免許は教習所で取れますか?
指定教習所の教習時間の基準(別表第四)に大型特殊第二種の行が無いため、試験場で直接受けるのが基本です。教習所の扱いは各教習所に確かめてください。
大型特殊二種免許の手数料はいくらですか?
警視庁(東京都)の場合、直接受験で6,900円です。不合格で受け直すときは受験料と試験車使用料がその都度かかります。
大型特殊二種を取ると、免許証にはどう書かれますか?
免許証の種類欄に「大特二」と表示されます。施行規則の別表第二で決められた略称です。
まとめ
- 大型特殊二種免許とは、旅客を乗せる大型特殊自動車を運転するための第二種免許
- 大型特殊一種で運転できる車もそのまま運転できるが、普通自動車は運転できない
- 受験資格はほかの二種と同じで、大型特殊一種は条件に入っていない
- 指定教習所の教習時間の基準がなく、試験場で直接受けるのが基本
- 警視庁(東京都)の手数料は6,900円、合格基準は80パーセント以上





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