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二種免許を取ろうと決めて、近くの自動車学校を調べはじめたものの、『どこも同じに見えて、何を基準に選べばいいの?』と手が止まっている方も多いはずです。
結論から言うと、二種免許の教習所は、まず「取りたい二種を扱っているか」を確かめ、次に自分の免許での時限と料金、通いやすさで比べるのが近道です。
この記事を読むと、二種免許の教習所で確かめたい7つのことと、問い合わせ前に用意しておくメモが分かります。
二種免許の教習所選びは「扱っているか」から
二種免許の教習は、どの自動車学校でも受けられるわけではありません。普通二種・中型二種・大型二種のどれを扱っているかは、教習所ごとに違います。
『普通免許を取った教習所に、そのまま申し込めばいいのかな』と思いますよね。
問い合わせると、こんな答えが返ってくることもあります。
「二種の教習はありますか」
「うちは普通二種だけで、大型二種は扱っていないんです」
実は、二種の教習を扱っていない教習所や、普通二種だけを扱う教習所もあるんです。まずは、取りたい二種免許の教習があるかを確かめるところから始めましょう。
指定教習所の教習時限が法令で決められている二種免許は、次の3つです(道路交通法施行規則 別表第四)。
| 第二種免許 | 主な仕事 | 教習所での取り方 |
|---|---|---|
| 普通二種 | タクシー・運転代行・介護タクシー | 指定教習所の教習時限が決められている |
| 中型二種 | マイクロバス・送迎バス | 指定教習所の教習時限が決められている |
| 大型二種 | 路線バス・観光バス | 指定教習所の教習時限が決められている |
| 大型特殊二種・けん引二種 | 特殊な旅客車 | 別表第四に時限が無く、試験場での受験が基本(教習所の扱いは各教習所に確認) |
指定教習所を卒業すると、試験場の技能試験が免除されます(道路交通法第97条の2)。試験場で受けるのは適性試験と学科試験です。
「指定」の教習所かどうかも見ておく
技能試験の免除が受けられるのは、公安委員会が指定した自動車教習所を卒業した場合です。教習所を探す時は、指定自動車教習所かどうかも確かめておきましょう。
神奈川県警察の案内では、指定自動車教習所を卒業した人は、試験場で取る人が受ける取得時講習(旅客車講習・応急救護処置講習)を受けなくてよいとされています。
| 教習所を卒業した人 | 試験場で一発試験を受けた人 |
|---|---|
| 技能試験は免除 | 技能試験を受ける |
| 適性試験と学科試験を受ける | 適性試験と学科試験を受ける |
| 取得時講習は不要 | 合格後に取得時講習を受ける |
教習所に通う以外の取り方も含めて比べたい方は、二種免許の取り方もあわせて読んでみてください。
二種免許の教習所で確かめる7つのこと
扱う二種の種類、自分の免許での時限、料金に含まれるもの、予約の取りやすさ、MTかAT限定か、給付金の対象か、卒業後の流れの7つです。
『比べる項目が多すぎて、どこから見ればいいか分からない』という方は、次の順番で見てみてください。

1. 取りたい二種を扱っているか
最初に確かめるのは、取りたい二種免許の教習があるかです。普通二種免許の教習所は比べやすい一方で、中型二種免許の教習所や大型二種の教習所は、扱っている所が限られることがあります。
公式サイトの「取り扱い車種」や「コース一覧」のページを見て、書いていなければ電話で聞いてみましょう。
大型二種の教習所の探し方は、大型二種の教習所・自動車学校の探し方でくわしく紹介しています。
2. 自分の免許で何時限の計算になるか
二種免許の教習時限は、持っている免許によって変わります。1時限は50分で、上達に応じて延びることがあります(施行規則 別表第四)。
| 持っている免許 | 普通二種(MT) | 中型二種(MT) | 大型二種 |
|---|---|---|---|
| 普通免許 | 技能12時限 | 技能27時限 | 技能33時限 |
| AT限定普通免許 | 技能16時限 | 技能31時限 | 技能37時限 |
| 準中型免許 | 技能12時限 | 技能23時限 | 技能29時限 |
| 中型免許 | 技能12時限 | 技能17時限 | 技能23時限 |
| 大型免許 | 技能12時限 | 技能17時限 | 技能17時限 |
学科教習は、普通免許などを持っている人で17時限です。ほかの二種を持っていると減ることがあり、大型二種は中型二種か普通二種を持っていれば0時限、中型二種は普通二種を持っていれば0時限になります。
料金表は、持っている免許ごとに行が分かれていることがよくあります。自分の行を見ているかを、最初に確かめておきましょう。
すでに二種免許を持っていて、別の二種に進む場合は、時限がぐっと少なくなります。
| 持っている二種 | 取りたい二種 | 技能教習 | 学科教習 |
|---|---|---|---|
| 普通二種 | 中型二種(MT) | 10時限 | 0時限 |
| 普通二種 | 大型二種 | 28時限 | 0時限 |
| 中型二種 | 大型二種 | 13時限 | 0時限 |
例えば、普通二種でタクシーに乗っていて、マイクロバスの送迎に移りたい場合は、中型二種の技能教習10時限が基準です。
3. 料金に何が含まれているか
『料金表の金額だけで比べればいい?』と思いがちですが、ここが落とし穴になりやすいんです。
教習所の料金は教習所ごとに違うので、この記事では金額の目安は出しません。そのかわり、比べる時に確かめたい項目を表にしました。
| 確かめる項目 | 聞いておきたいこと |
|---|---|
| 基本の料金 | 自分の免許の行で、学科と技能の時限が全部入っているか |
| 技能教習の延長 | 時限が延びた時の追加料金のしくみ |
| 卒業検定 | 不合格だった時の再検定の料金 |
| 適性の検査 | 深視力などの検査をいつ、どこで受けるか |
| 試験場の手数料 | 料金に含まれているか、別に払うか |
試験場に払う手数料は、警視庁(東京都)の場合、指定教習所を卒業した人で4,150円です(受験料1,800円、免許証交付料2,350円・令和7年3月24日以降の額)。費用の全体は二種免許の費用で紹介しています。
4. 予約の取りやすさと通える時間帯
仕事を続けながら通う方にとって、いちばん効いてくるのがここです。
予約のしかたは教習所で違いますが、平日の夜や土日に空きがあるかで、卒業までの期間は大きく変わります。第二種の教習は9か月以内に修了する決まりもあります(施行規則第33条)。
例えば、普通免許から普通二種を取る場合は、技能教習12時限と学科教習17時限が基準です。同じ人が大型二種を取るなら、技能教習は33時限になり、通う回数がぐっと増えます。
- 平日の夜や土日に技能教習を受けられるか
- 1日に何時限まで受けられるか
- 予約はいつから、どの方法で取れるか
- 仕事の都合で間が空いた時の扱い
5. MTかAT限定か
普通二種と中型二種には、AT限定があります。AT限定普通二種なら、普通免許でもAT限定普通免許でも、技能教習は12時限が基準です。
『タクシーはAT車が多いから、AT限定でいいかな』と考える方もいますよね。働きたい会社の車がどちらかは、求人票で確かめておくと安心です。
くわしくは二種免許にAT限定はある?で紹介しています。
6. 給付金の対象講座か
厚生労働省の教育訓練給付では、二種免許の講座が対象になっていることがあります。
厚生労働省の表では、特定一般教育訓練の指定講座は、大型自動車第二種免許で69講座、普通自動車第二種免許で49講座です(令和8年10月1日時点)。受講費用の40パーセント(上限20万円)が修了後に支給されます。
どの教習所の講座が対象かは、厚生労働省の講座検索システムで確かめられます。ハローワークでの事前の手続きが要るので、入校を決める前に確かめておきましょう。
受け取るには、受講開始日に雇用保険の加入期間が3年以上(初めての人は1年以上)あることなどの条件があります。受講開始日の2週間前までに、ハローワークで受給資格の確認を受ける必要もあります。
くわしくは二種免許に使える給付金で紹介しています。
7. 卒業後の流れと、特例教習の有無
卒業してからも、試験場で適性試験と学科試験を受ける段階が残っています。卒業証明書で技能試験が免除されるのは、技能検定から1年以内です。
学科試験の勉強をどう支えてくれるかも、教習所を比べる時の観点になります。
また、21歳未満の方や、免許を受けていた期間が3年に届かない方は、受験資格特例教習を受けられるかも確かめてみてください。実施している教習所は、都道府県警察の窓口に問い合わせるよう警察庁が案内しています。
特例教習は、年齢の特例が7時限以上、経験年数の特例が29時限以上です(令和4年5月13日から)。年齢の特例で取った場合は、本来の年齢になるまで若年運転者期間があります。
この期間に違反点数の合計が3点以上になると、若年運転者講習(9時間)を受ける必要があります。
問い合わせ前のチェックリスト
7つのことを電話やメールで聞く前に、自分の情報をまとめておくと話が早く進みます。
- 持っている免許の種類とAT限定の有無
- 免許を受けていた期間(通算3年以上か)と年齢
- 取りたい二種の種類と、MTかAT限定か
- 通える曜日と時間帯
- 給付金を使いたいかどうか
- 卒業したい時期
電話では、例えばこんなふうに聞いてみてください。
「普通免許(MT)を持っていて、普通二種を取りたいです。平日の夜に通う場合、技能教習の予約はどのくらい取れますか」
最初に免許と通える時間を伝えておくと、教習所の側も答えやすくなりますよ。
普通二種・中型二種・大型二種で選び方はどう違う?
同じ二種免許の教習所選びでも、普通二種・中型二種・大型二種で、重く見たい項目が違います。
『自分の場合は、どの項目を優先すればいいの?』と迷いますよね。取りたい二種ごとに、重視したいことを表にしました。
| 取りたい二種 | 重視したいこと | 理由 |
|---|---|---|
| 普通二種 | 予約の取りやすさ・MTかAT限定か | 技能教習が12時限前後と少なく、通う時間で差がつきやすい |
| 中型二種 | 扱っているか・自分の免許での時限 | 扱う教習所が限られることがあり、時限の幅も大きい |
| 大型二種 | 扱っているか・通学か合宿か | 普通免許からだと技能33時限で、通う回数が多い |
例えば、普通免許を取って4年目でタクシー会社への転職を考えている場合は、普通二種免許の教習所を、通いやすさと予約で比べるのがよさそうです。
大型一種を持っていて路線バスの運転士を目指す場合は、技能教習が17時限なので、通う回数はそれほど多くありません。それより、大型二種を扱っているかと、平日の夜や土日の空きを優先して見てみてください。
中型二種免許の教習所を探す方には、マイクロバスの送迎の仕事を考えている方もいますよね。中型免許を持っていれば技能教習は17時限、普通二種を持っていれば10時限です。
普通自動車二種免許の教習所の候補がいくつか見つかった時は、7つのことをそろえて表にしてみてください。料金表の金額だけでは見えなかった違いが分かってきます。
通学・合宿・一発試験とどう比べる?
教習所で取る場合も、通学と合宿の2つの通い方があります。教習所を使わず、試験場で一発試験を受ける道もあります。
『教習所に通う時間が取れないかも』という方もいますよね。
- 二種の課題を練習してから検定に臨みたい
- 試験場の技能試験を免除にしたい
- 練習の場を自分で用意できない
- 受けたい二種と同じ大きさの車を普段から運転している
- 平日に何度か試験場へ行ける
- 不合格でも受け直しの予約と手数料を負担できる
一発試験は、警視庁(東京都)の場合、試験の手数料が9,800円です。合格後の取得時講習(旅客車講習6時間・応急救護処置講習6時間)は30,300円です(いずれも令和7年3月24日以降の額)。
受け直すたびに受験料と試験車使用料がかかります。

近くに取りたい二種を扱う教習所が無い時は、合宿も候補になります。合宿でも、時限の決まりや卒業後に試験場で学科試験を受ける流れは通学と同じです。
くわしくは二種免許の合宿教習で紹介しています。
- 取りたい二種と、自分の免許の行の合宿プランがあるか
- 技能教習が延びた時に、宿泊が延びる分の扱い
- 卒業後に、住んでいる都道府県の試験場で学科試験を受ける段取り
- 給付金の対象講座か
会社の養成制度で教習所が決まることもある
タクシー会社やバス会社の中には、入社後に二種免許を取らせる制度を設けているところがあります。その場合、通う教習所を会社が案内することもあります。
『自分で教習所を探す前に、会社の制度も見ておけばよかった』とならないよう、先に知っておくと安心です。
厚生労働省のjob tagには、第一種免許の保有者を採用し、第二種免許取得のため養成訓練を行うタクシー会社もあると書かれています。日本バス協会も、一定の条件のもとで大型二種を取得させるバス会社があると案内しています。
会社の負担の範囲や在籍の決まり、教習中の扱いは会社ごとに違います。求人票と面接で確かめる項目です。
仕組みは二種免許を無料・会社負担で取る方法で紹介しています。
ひとりで探すか、相談先を使うか
会社の採用ページに直接応募する方法も、ハローワークで探す方法もあります。
取得支援のある会社をいくつか比べてから決めたい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談する手もあります。違いはドライバー転職サービスの選び方で比べています。
二種免許ドットコム
二種免許を活かした転職を考えている方へ
タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。
無料ドライバー転職サービスの選び方を見る受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。
よくある相談
二種免許の教習所についての相談では、卒業後いつまでに試験を受ければいいか、学科試験は難しいか、ほかの免許があると時限はどうなるか、という内容がよく見られます。
二種免許の教習所についてよくある相談を、内容をまとめて紹介します。
二種の教習は、普通免許の教習より厳しい?
『普通免許の時より厳しく見られるのかな』と不安になる相談です。
卒業検定の合格基準は、第二種が80パーセント以上で、第一種の70パーセント以上より高く決められています。課題にも、人の乗降のための停車及び発進のように、お客さんを乗せる前提のものが入っています。
厳しいというより、見られるところが増えると考えておくと気持ちが楽です。つまずきやすい所は二種免許は難しい?で紹介しています。
卒業してから、いつまでに試験場で学科試験を受ければいい?
卒業証明書で技能試験が免除されるのは、技能検定から1年以内です(道路交通法第97条の2)。
1年を過ぎると技能試験の免除が受けられなくなるので、卒業したら早めに試験場の受付日を確かめておきましょう。
卒業後の学科試験は、教習所の問題より難しい?
『教習所の模擬テストでは取れていたのに、本番が不安』という相談です。
試験場の学科試験は、大阪府警察の案内では95問で、90パーセント以上が合格です。宮城県警察の案内では、イラスト問題は1つのイラストにつき3問出て、全部正解の時だけ点が入ります。
合格率の統計は確かめられなかったので、難しさを数字では比べられません。出題の形に慣れておくことが、いちばんの対策になります。
勉強のしかたは二種免許の学科試験で紹介しています。
大型一種と大型特殊二種を持っていたら、大型二種の学科は何時限?
大型特殊二種かけん引二種を持っている人の大型二種の学科教習は、9時限が基準です(施行規則 別表第四)。大型免許を持っている人の技能教習は17時限です。
自分の組み合わせで何時限になるかは、教習所で確かめてみてください。
教習所の中の模擬テストに合格しないと、卒業検定に進めない?
模擬テストの扱いは、教習所ごとの決まりです。入校の時に、卒業検定までにどんな確認があるかを聞いておくと安心です。
よくある質問
二種免許はどの教習所でも取れますか?
扱っていない教習所もあります。取りたい二種免許の教習があるかを、公式サイトや電話で確かめてみてください。
二種免許の自動車学校の料金はどう比べればいいですか?
持っている免許で教習時限が変わるので、自分の免許の行で比べます。延長や再検定の追加料金、試験場の手数料が含まれるかも確かめましょう。
第二種免許の教習所を卒業したら、試験場では何を受けますか?
適性試験と学科試験です。技能試験は卒業証明書で免除されます。ほかの二種を持っている人は学科試験も免除されます。
二種免許の教習所の教習は何か月以内に終える必要がありますか?
第二種の教習は9か月以内に修了する決まりです。卒業検定は、修了した日から3か月以内に受けます。
教習所で二種免許を取ると給付金は使えますか?
教育訓練給付の指定講座なら、条件を満たすと受講費用の一部が支給されます。対象かは厚生労働省の講座検索システムで確かめられます。
まとめ
- 二種免許の教習所選びは、取りたい二種を扱っているかの確認から始める
- 確かめる7つのことは、種類・時限・料金に含まれるもの・予約・MTかAT・給付金・卒業後の流れ
- 料金表は自分の免許の行で見て、追加料金のしくみも比べる
- 取りたい二種によって、重視する項目が変わる
- 会社の養成制度で取る道もあり、条件は求人票と面接で確かめる





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