女性が二種免許を取ってドライバーになるには

女性が二種免許を取ってタクシーやバスのドライバーになるまでの流れと、会社選びで確かめる項目を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

タクシーやバスの運転手に興味はあるけれど、『女性で二種免許を取る人って少ないのかな』『女性でも働きやすい会社はある?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の受験資格や試験に男女の違いはありません。そして、女性が働きやすい勤務や設備に力を入れている会社も出てきているんです。

この記事を読むと、女性が二種免許を取ってドライバーになるまでの流れと、会社を選ぶ時に確かめる項目が分かります。

目次

女性も二種免許は取れる?受験資格に男女の違いはない

先に結論

二種免許(第二種運転免許)の受験資格は、原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上です(道路交通法第96条)。性別による違いはなく、試験の内容や合格基準も同じです。

『女性だと、試験で不利になることはない?』と心配になりますよね。

そんなことはありません。学科試験は95問で合格基準は90パーセント以上(大阪府警の案内)、技能試験の合格基準は第二種で80パーセント以上です(施行規則第24条)。どちらも、男女で基準が変わることはないんです。

受験資格の項目内容
年齢原則21歳以上(特例教習を修了すると19歳以上)
運転の経歴普通免許などを受けていた期間が通算3年以上(特例教習で1年以上)
視力両眼0.8以上かつ一眼それぞれ0.5以上(矯正視力を含む)
深視力3回測った平均の誤差が2センチメートル以下

受験資格のくわしい確かめ方は、二種免許の取得条件で紹介しています。二種免許そのものの基本は二種免許とは?一種との違い・種類・取り方の全体像で確かめられます。

取り方は教習所・試験場・会社の養成制度

二種免許の取り方は、指定教習所に通う、運転免許試験場で直接受ける、会社の養成制度で入社後に取る、の3つです。試験場で直接受ける場合は、合格後に旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)を受けます。

普通免許(MT)を持つ人が指定教習所で普通二種を取る場合、技能教習は12時限、学科教習は17時限です(施行規則 別表第四・1時限50分)。AT限定の普通二種もあり、AT普通免許を持つ人も技能教習は12時限です。取り方の比べ方は二種免許の取り方|教習所・合宿・一発試験の3ルートを比較で紹介しています。

女性のドライバーは少しずつ増えている

厚生労働省の職業情報サイト job tag では、近年は女性のタクシー運転手も増えていると説明されています。会社によっては、職場と家庭生活を両立できる勤務体制や、職場の施設の改善に力を入れているそうです。

日本バス協会の案内でも、女性の運転士は今では珍しくないと紹介されています。

女性ドライバーが選べる仕事

仕事によって必要な免許と働き方が違う

二種免許を活かせる仕事は、タクシー、路線バスや観光バス、介護タクシーなどです。必要な免許の種類と、働く時間の組み方が仕事によって違います。

『自分にはどの仕事が合うのかな』と迷う方もいますよね。

仕事ごとの違いを表にしてみました。

仕事必要な二種免許働き方の特徴
タクシー普通二種日勤・夜勤・隔日勤務など会社で選べることも
路線バス・観光バス大型二種決まった路線やダイヤで運転する
介護タクシー普通二種介護の資格や研修が関わる
女性ドライバーが選べる仕事として、タクシー・バス・介護タクシーと必要な二種免許、働き方の特徴を並べた図解

タクシーは勤務の形が選べることも

job tag によると、タクシーの勤務は、昼夜の毎日8時間制のほか、大都市では1回19時間の隔日勤務制をとるケースもあります。女性や高齢の就業者が増えていることから、短時間勤務の制度を取り入れる事業所もあると書かれています。

タクシーの仕事のくわしい流れは、タクシー運転手に二種免許は必要?取り方と入社までの流れで紹介しています。

バスは働きやすさの整備が進んでいる

路線バスについて job tag は、女性が働きやすいよう、子育てと両立しやすいシフトの設定や、休憩室やトイレの整備に積極的な企業が増えていると説明しています。若い人の入職を意識した免許取得の支援も、その一つです。

日本バス協会の案内では、高校を卒業したばかりの人を採用し、大型二種免許を取れる年齢になるまで営業所の業務で経験を積んでもらう制度を設ける会社もあると紹介されています。

バスの仕事の種類は、バス運転手になるには大型二種|路線・観光・送迎の違いで紹介しています。

介護タクシーは介護の経験を活かせる

介護タクシーは、job tag で普通自動車二種免許が必須の資格とされています。国土交通省 東北運輸局の手引きでは、車両によって介護福祉士や訪問介護員などの資格、所定の研修が乗務の要件として書かれています。

福祉輸送で乗せるのは、身体障害者手帳を持つ人や、要介護・要支援の認定を受けた人、ひとりで公共交通機関を使うのが難しい人とその付添いの人などです(同手引き)。

介護の仕事をしてきた方なら、その経験を活かしやすい仕事です。

働き方を選ぶ時に確かめる項目

「勤務形態・設備・研修」の3つで比べる

女性ドライバーが会社を選ぶ時は、勤務形態、職場の設備、研修の3つを比べると、入社後のずれが少なくなります。求人票に書いていないことは、面接や見学で聞いてみてください。

『面接で設備のことまで聞いていいの?』とためらう方もいるかもしれません。

働き続けるために大事なことなので、遠慮しなくて大丈夫です。確かめる項目をチェック表にまとめました。

分類確かめる項目聞き方の例
勤務形態日勤・夜勤・隔日勤務を選べるか「日勤だけの勤務はありますか」
勤務形態短時間勤務の制度があるか「子育て中の方の勤務の例はありますか」
勤務形態休みの希望の出し方「休みの希望はいつまでに出しますか」
設備休憩室・更衣室・トイレ「女性用の休憩室や更衣室はありますか」
設備車内の安全の備え「車内の防犯の設備はどうなっていますか」
研修乗務前の研修の期間「ひとりで乗務するまでの流れは」
研修二種免許の取得支援「会社が負担する範囲と在籍の決まりは」
女性ドライバーが会社を選ぶ時に、勤務形態・設備・研修の3つで確かめる項目を並べたチェックリストの図解

勤務形態は「拘束時間」で考える

国の改善基準告示(令和6年4月1日施行)では、タクシーの日勤は1か月の拘束時間が288時間以内、1日13時間以内が基準です。隔日勤務は1か月262時間以内とされています。

日勤の休息期間は、継続11時間を与えるよう努めることを基本に、9時間を下回らないこととされています。

『生活のリズムを崩したくない』なら日勤、『休みの日をまとめて取りたい』なら隔日勤務、というように、暮らし方に合わせて選ぶと続けやすくなります。

例えば面接では、こんなやり取りになることがあります。

「日勤だけの勤務はありますか」

「今は隔日勤務の募集が中心ですが、日勤の枠も相談できます」

こう返ってきたら、『日勤の枠はいつ空くのか』『入社後に勤務の形を変えられるか』まで聞いておくと、入社後のずれが減ります。

設備は見学で自分の目で見る

休憩室や更衣室は、求人票では分かりにくいところです。営業所の見学ができる会社なら、実際に見せてもらうと安心です。乗務の途中でトイレや休憩に立ち寄りやすいかも、先輩の話として聞いておきたいところです。

job tag には、タクシーでは安全確保や事故の時の備えとしてドライブレコーダーの設置が進められていると書かれています。車内の安全の備えも、面接で聞いておきたい項目です。

面接・見学で確かめること
  • 希望する勤務形態の募集があるか聞く
  • 女性用の休憩室や更衣室を見せてもらう
  • 車内の安全の備えについて聞く
  • ひとりで乗務するまでの研修の流れを聞く
  • 取得支援の条件を書面で受け取る

よくある相談

免許の取り方と住まいの相談が多い

女性からの相談は、二種免許がない状態から入れるか、取得させてくれる会社があるか、寮のある会社で働けるか、に集まりがちです。内容をまとめた形で紹介します。

二種免許なしで、タクシー会社に就職が決まった

『37歳でタクシー会社への就職が決まったが、二種免許がなく一から勉強することになる』という相談です。不安と期待が入りまじりますよね。

教習所を卒業しても、学科試験は運転免許試験場で受けます(警視庁の案内)。教本や問題集で早めに慣れておくと、教習も試験も落ち着いて臨めます。勉強の進め方は二種免許の学科の勉強法で紹介しています。

二種免許を取らせてくれる会社はある?

『女性でタクシーをしたいが、二種免許を取らせてくれる会社はあるのか』という相談もよくあります。

job tag には、第一種免許を持つ人を採用して、第二種免許を取るための養成訓練を行う会社もあると書かれています。性別で対象が変わることは、法律上ありません。養成制度の流れは二種免許なしでタクシー会社に入るで紹介しています。

寮のある会社で女性が働けるか知りたい

『家賃の負担が少ない寮があり、二種免許も取れる会社で働きたい。女性も入れるのか』という相談です。

寮の入居の条件は会社ごとに違います。女性が入れるか、部屋のつくりはどうかを、応募の前に聞いておきましょう。

介護タクシーの仕事に興味がある

『普通免許(MT)を持っていて、介護タクシーの仕事がしたい』という相談もあります。

介護タクシーには普通二種免許が要り、車両によっては介護の資格や研修も求められます。くわしくは介護タクシーに必要な免許|普通二種と介護の資格で紹介しています。

会社選びの進め方

比べる会社を2〜3社に絞ってから聞く

いきなり1社に決めず、勤務形態や設備の条件が合いそうな会社を2〜3社に絞ってから、面接や見学で確かめるのが進めやすい方法です。

『女性が働きやすい会社って、外からだと分からない』という声はとても多いです。

求人票だけでは分からないことが多いので、聞ける場を増やすのが近道なんです。求人の探し方の全体像は、二種免許を活かす転職|ドライバー求人の探し方で紹介しています。

会社選びの順番
  1. 働きたい仕事(タクシー・バス・介護タクシー)を決める
  2. 希望する勤務形態を決める
  3. 求人票で勤務形態・取得支援・寮を比べる
  4. 候補を2〜3社に絞って見学や面接で設備を確かめる
  5. 条件を書面で受け取ってから返事をする

ひとりで会社を比べるか、相談先を使うかも考えておきたいところです。勤務形態や設備の条件を自分から聞きにくい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談すると、代わりに確かめてもらえることもあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

女性でも二種免許は取れますか?

取れます。二種免許の受験資格や試験の合格基準に、男女の違いはありません。原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上あれば受けられます。

女性のタクシー運転手は増えていますか?

job tag では、近年は女性のタクシー運転手も増えていると説明されています。両立できる勤務体制や職場の施設の改善に力を入れる会社もあります。

子育てをしながらドライバーとして働けますか?

日勤や短時間勤務の制度がある会社なら、両立しやすくなります。勤務の組み方は会社ごとなので、面接で具体的な勤務の例を聞いてみてください。

会社の二種免許の取得支援は女性も使えますか?

法律上、二種免許の受験や取得に性別の区別はありません。取得支援の対象や条件は会社ごとに決めているので、求人票と面接で確かめてください。

女性がバス運転手になるには何が必要ですか?

大型二種免許が必要です。入社後に取得を支援するバス会社もあるので、求人票で取得支援の有無と条件を確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許の受験資格や試験の合格基準に男女の違いはない
  • 女性のドライバーは少しずつ増えていて、働きやすさに力を入れる会社もある
  • 選べる仕事はタクシー・バス・介護タクシーなどで、必要な免許が違う
  • 会社は勤務形態・設備・研修の3つで比べる
  • 求人票で分からないことは、見学や面接で聞く
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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