タクシー運転手の給料は?バスと比べて国の統計で見る賃金と働き方

タクシー運転手の給料を国の統計で路線バス運転士と比べ、給与の仕組みと求人票の読み方を紹介する記事のアイキャッチ

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タクシーの仕事に興味はあるけれど、『タクシー運転手の給料って、実際どれくらいなの?』『歩合だと生活が不安定にならない?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、国の統計ではタクシー運転手の年収は450.8万円、路線バス運転士は453.1万円とされています。ただ、タクシーは歩合の部分がある会社が多く、会社や働き方で給料の出方が変わるんです。

この記事を読むと、国の統計で見た給料の目安と、求人票で給料を読む時に確かめることが分かります。

目次

タクシー運転手の給料は国の統計でどれくらい?

先に結論

厚生労働省の職業情報サイト job tag は、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の値を載せています。タクシー運転手の年収は450.8万円、路線バス運転士は453.1万円です。どちらも、その職業だけの統計とは限らない点に注意が必要です。

『ネットで見る数字がバラバラで、どれを信じればいいか分からない』と感じますよね。

そこで、この記事では国の統計の数字だけを使います。タクシーと路線バスを並べてみました。

項目タクシー運転手路線バス運転士
年収450.8万円453.1万円
労働時間(月)169時間168時間
年齢(平均)56.8歳56歳
1時間当たり賃金(一般労働者)1,957円1,907円
1時間当たり賃金(短時間労働者)1,462円1,588円
ハローワークの求人賃金(月額・令和7年度)20.9万円23.9万円

出典は、job tag のタクシー運転手と路線バス運転士のページです(2026年10月閲覧・全国の値)。

タクシー運転手と路線バス運転士の年収・労働時間・平均年齢を、job tag の国の統計で並べた図解

「その職業だけの統計とは限らない」とは?

job tag の数字は、国の統計の職業の分類をもとに作られています。タクシー運転手なら「タクシー・ハイヤー運転手(介護タクシーを除く)」などの分類なので、ハイヤーの運転手なども含まれる場合があります。

『自分が入る会社でもこの金額になる』という意味ではないので、目安として見ておきましょう。

求人賃金と年収の数字は別物

表の「ハローワークの求人賃金」は、ハローワークに出された求人に書かれた月額の賃金です。年収のほうは、実際に働いている人の統計なので、出どころが違います。

求人に書かれた金額と、働いてから受け取る金額がずれることもあるので、両方を分けて見るのがコツです。

個人タクシーという働き方もある

タクシーには、会社に勤める法人タクシーのほかに、自分で事業をする個人タクシーもあります。job tag には、個人タクシーの事業者は約25,000人、平均年齢は64.5歳(2025年4月時点)と書かれています。

まずは会社に入って経験を積み、その先の働き方として考える人もいる道です。タクシーの仕事の全体は、タクシー運転手に二種免許は必要?で紹介しています。

給料の仕組みは「固定給+歩合」が多い

売上で給料が変わる部分がある

job tag には、タクシーは基本給などのほかに、売上高に応じて給料が支払われる歩合制度を採用しているところが多いと書かれています。固定の部分と歩合の部分の割合で、毎月の給料の安定感が変わります。

『歩合って、売上が少ないと給料がほとんどないの?』と心配になる方もいますよね。

実は、歩合の仕組みは会社によってさまざまなんです。大きく分けると、次のような考え方があります。

仕組み給料の出方向いている人
固定給の割合が大きい毎月の給料が安定しやすい収入の見通しを立てたい人
歩合の割合が大きい売上によって上下しやすい売上を上げて収入を増やしたい人
入社直後の給与保証あり慣れるまでの一定期間は保証される未経験で始める人

入社直後の給与保証は会社ごと

歩合の部分がある会社では、入社してすぐは道や仕事に慣れていないため、売上が安定しにくいものです。そこで、一定期間の給与を保証する制度を設けている会社もあります。

ドライバー向けの求人サービスでも、「給与保障有り」の条件で求人を探せるものがあります。保証の期間や金額は会社ごとなので、求人票で確かめておきましょう。

二種免許を取るまでの間の給料

養成制度で入社し、二種免許を取るまでの間の給料の扱いも、会社によって違います。教習に通う期間の給与がどうなるかは、入社前に聞いておきたい項目です。

養成制度の流れは、二種免許なしでタクシー会社に入る|養成制度で取る流れで紹介しています。

そもそも二種免許がどんな免許かは、二種免許とは?一種との違い・種類・取り方の全体像で確かめられます。

求人票で給料を読む時の確認表

「月収例」より「計算の仕組み」を見る

求人票には「月収例」が書かれていることがよくあります。ただ、例の金額だけで決めず、固定給と歩合の割合、保証の有無、手当の中身といった計算の仕組みを確かめることが大事です。

『求人票の月収例を見て、これなら大丈夫だと思った』という方も多いはずです。

ここが大事なところです。月収例は、ある働き方をした時の例にすぎません。給料を読む時に確かめる項目を、表にまとめました。

確かめる項目求人票で読むところ書いていなければ聞くこと
固定給と歩合の割合給与の欄・賃金の形態「歩合の計算の仕方を教えてください」
給与保証「保証」「入社祝い」などの記載「保証の期間と、その後の計算は」
月収例の条件例の下の小さな説明「この月収例は何回乗務した時の例ですか」
勤務形態日勤・夜勤・隔日勤務「勤務の形で給料の計算は変わりますか」
賞与賞与の有無と回数「賞与はどう決まりますか」
取得支援中の給与養成制度の説明「教習中の給与はどうなりますか」
タクシー運転手の求人票で給料を読む時に、固定給と歩合の割合・給与保証・月収例の条件などを確かめる確認表の図解

月収例の「条件」を読み飛ばさない

例えば月収例の下に、乗務の回数や勤務の形が小さく書かれていることがあります。同じ会社でも、勤務の形が違えば給料の出方は変わります。

面接では、こんな聞き方をしてみてください。

「求人票の月収例は、どの勤務形態で何回乗務した時の例ですか」

「入社1年目の人だと、どのくらいの方が多いですか」

よくある失敗

月収例のいちばん高い金額だけを覚えて入社し、最初の数か月の給料との差に戸惑うケースです。保証の期間と、その後の計算の仕組みまでセットで確かめておきましょう。

勤務形態と労働時間のルール

勤務形態で働く時間の組み方が変わる

タクシーの勤務には、毎日8時間ほど働く日勤のほか、大都市では1回19時間の隔日勤務をとる会社もあります。国の改善基準告示で、拘束時間の上限も決められています。

『19時間も働くの?』と驚く方もいますよね。

job tag によると、隔日勤務では19時間のうち3時間休憩し、翌日は休みで、月12〜13回乗車するケースがあります。地方では、昼間の勤務と遅くまでの勤務を組み合わせる形もあるそうです。

勤務形態1か月の拘束時間の上限休息期間の基本
タクシーの日勤288時間以内継続11時間を基本に、9時間を下回らない
タクシーの隔日勤務262時間以内(労使協定で年6か月まで270時間)継続24時間を基本に、22時間を下回らない
バス281時間以内(年3,300時間以内)継続11時間を基本に、9時間を下回らない

出典は厚生労働省の自動車運転者の労働時間等ポータル(改善基準告示・令和6年4月1日施行)です。

ハイヤーとバスは決まりが別

上の表のタクシーの基準は、ハイヤーには当てはまらないとされています。ハイヤーの仕事は、ハイヤー運転手と二種免許|タクシーとの違いで紹介しています。

バスは、1日の拘束時間が13時間以内(延長は最大15時間)、連続運転は4時間以内といった決まりもあります。バスの仕事の種類はバス運転手になるには大型二種で確かめられます。

勤務形態は給料にも関わる

歩合の部分がある会社では、走る時間帯や乗務の回数で売上が変わります。どの勤務形態を選ぶかは、給料と生活のリズムの両方に関わるんです。

『家族との時間を大事にしたい』なら日勤、『休みをまとめて取りたい』なら隔日勤務、と考えると選びやすくなります。

よくある相談

「歩合だけ?」「稼げる?」が多い

タクシー運転手の給料についての相談は、歩合だけなのか、バスから移ると稼げるのか、二種免許を取るまでの給料はどうなるのか、に集まりがちです。内容をまとめた形で紹介します。

タクシーの給料は歩合だけ?固定給はある?

『タクシー運転手の給料は歩合だけなのか、固定給はあるのか』という相談です。

job tag には、基本給などのほかに売上に応じた歩合制度を採用しているところが多いとあります。固定給の割合は会社ごとなので、求人票の給与の欄で確かめてみてください。

路線バスからタクシーに移ると稼げる?

『路線バスの運転士をしているが、タクシーのほうが稼げると聞いて転職を考えている』という相談もあります。

国の統計では、年収はタクシー運転手が450.8万円、路線バス運転士が453.1万円で、大きな差はありません。給料の出方の仕組みが違うので、固定給と歩合の割合を比べてから決めるのがおすすめです。

二種免許を取るまでの間、給料はどうなる?

『会社に二種免許を取らせてもらう場合、取るまでの間の給料はどうなるのか』という相談です。

これは会社によって違います。教習中も給与が出るのか、出るならどう計算するのかを、入社前に書面で確かめておきましょう。

給料で会社を比べるには

同じ条件で2〜3社を並べる

給料で会社を比べる時は、月収例ではなく、固定給と歩合の割合、給与保証、勤務形態をそろえて並べると違いが見えます。

『自分ひとりで何社も比べるのは大変そう』と思いますよね。

まずは気になる会社を2〜3社に絞り、確認表の項目を埋めてみてください。求人の探し方は、二種免許を活かす転職|ドライバー求人の探し方で紹介しています。

ひとりで比べるか、相談先を使うかも考えておきたいところです。給料の計算の仕組みを自分で聞きにくい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談すると、条件の確認を手伝ってもらえることもあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

タクシー運転手の平均年収はどれくらいですか?

job tag では、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の値として、タクシー運転手の年収は450.8万円とされています。その職業だけの統計とは限らないので、目安として見てください。

タクシーとバスでは、どちらの給料が高いですか?

国の統計では、タクシー運転手が450.8万円、路線バス運転士が453.1万円で、大きな差はありません。給料の出方の仕組みが違うので、会社ごとに比べてください。

タクシー運転手の給料は毎月変わりますか?

歩合の部分がある会社では、売上によって変わります。固定給の割合が大きい会社なら、毎月の給料は安定しやすくなります。

タクシー運転手になるには何が必要ですか?

普通二種免許が必要です。東京の特別区、武蔵野市、三鷹市で運転者になるには、東京タクシーセンターの法令・安全・接遇の試験にも合格する必要があります。

介護タクシーの給料も同じくらいですか?

job tag の介護タクシー運転手のページの統計は、タクシー運転手と同じ値が表示されていて、介護タクシーだけの数字ではありません。介護タクシーの給料は、求人票で個別に確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 国の統計ではタクシー運転手の年収は450.8万円、路線バス運転士は453.1万円
  • 統計はその職業だけの値とは限らないので、目安として見る
  • タクシーは固定給と歩合の組み合わせが多く、割合は会社ごと
  • 求人票は月収例より、計算の仕組みと給与保証を確かめる
  • 勤務形態は給料と生活のリズムの両方に関わる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

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