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125ccのスクーターに乗りたくて「原付二種免許」を調べたら、タクシーやバスの「二種免許」の情報ばかり出てきて混乱した、という方も多いはずです。
結論から言うと、原付二種免許とは、125cc以下のバイクを運転できる「小型限定普通二輪免許」の呼び名です。お客さんを乗せるための第二種免許とは、まったく別の免許なんです。
この記事を読むと、2つの免許の違いと、原付二種免許の取得方法がひととおり分かります。
原付二種免許とは?正しくは「小型限定普通二輪免許」
道路交通法の免許の種類に「原付二種免許」という名前はありません。総排気量125cc以下(0.125リットル以下)・定格出力1.00キロワット以下の普通自動二輪車に限って運転できる普通二輪免許、つまり小型限定普通二輪免許の呼び名です。
『免許の名前なのに、法律に無いってどういうこと?』と驚きますよね。
実は、「原付二種」はもともとバイクの側の呼び名なんです。道路運送車両法施行規則の車両区分に「第二種原動機付自転車」があり、そのバイクを運転できる免許、という意味で「原付二種免許」と呼ばれるようになりました。
道路交通法の上では、このバイクは普通自動二輪車として扱われます。そのため、運転に必要なのは普通二輪免許の小型限定、という関係です。
呼び方がいくつもあるので、同じものを指す言葉を並べてみました。
| よく使われる呼び方 | 指しているもの |
|---|---|
| 原付二種免許・原付第二種免許 | 小型限定普通二輪免許 |
| 小型二種免許・小型原付二種免許 | 小型限定普通二輪免許 |
| 原二種免許(原二) | 小型限定普通二輪免許 |
| 小型二輪免許 | 小型限定普通二輪免許 |
| AT小型限定普通二輪免許 | 上のうちAT車に限るもの |
どの呼び方で調べても、行き着く先は同じ免許だと考えて大丈夫です。
何歳から取れる?
普通二輪免許は16歳から取れます(道路交通法第88条第1項)。小型限定も普通二輪免許の一種なので、同じく16歳からです。
タクシーやバスの二種免許が原則21歳以上なのと比べると、年齢の条件がまったく違うことが分かりますね。
先に持っておく免許はいる?
いりません。原付二種免許は、ほかの免許を持っていなくても受けられる第一種免許です。
『原付免許を持っていないと、原付二種は取れないのでは?』と心配する方もいますが、順番に取っていく決まりはありません。
第二種免許とは別物|名前が似ている免許の取り違えを防ぐ
道路交通法第84条第4項の第二種免許は、大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類です。二輪の第二種免許は用意されていません。「バイク二種免許」という免許は法令上ありません。
ここがこの記事でいちばん大事なところです。
『バイクの二種免許を取れば、バイクでお客さんを乗せる仕事ができるの?』と考える方もいますよね。
残念ながら、二輪には第二種免許そのものがありません。「二種免許 バイク」で調べて出てくる情報は、ほとんどが原付二種(125cc以下のバイク)の話か、車の二種免許の話です。
| 比べる点 | 原付二種免許 | 二種免許(第二種運転免許) |
|---|---|---|
| 正式な名前 | 小型限定普通二輪免許 | 普通自動車第二種免許など5種類 |
| 何の免許か | 125cc以下のバイクを運転する | お客さんを乗せて運ぶ車を運転する |
| 運転する車 | 二輪(バイク) | 普通車・バス・大型特殊・牽引 |
| 取れる年齢 | 16歳から | 原則21歳以上 |
| 運転経歴の条件 | なし | 普通免許などを通算3年以上 |
| 免許の区分 | 第一種免許 | 第二種免許 |

原付二種免許は、第一種免許の普通二輪免許の仲間です。「二種」という言葉が入っていても、お客さんを乗せる二種免許とは関係ありません。
二種免許の5つの種類は二種免許の種類一覧、二種免許の全体像は二種免許とはで紹介しています。
調べたいのはどっち?目的から見分ける表
「二種」という言葉だけで調べると、目的と違う情報にたどり着きがちです。やりたいことから、目指す免許を確かめてみてください。
| やりたいこと | 目指す免許 | ひとこと |
|---|---|---|
| 125ccのスクーターで通勤・通学したい | 原付二種免許(AT小型限定でも可) | 第一種の普通二輪免許の仲間 |
| ギア付きの125ccバイクに乗りたい | 原付二種免許(MT) | AT限定では乗れない |
| タクシーでお客さんを乗せたい | 普通二種免許 | 車の第二種免許 |
| 路線バスや観光バスを運転したい | 大型二種免許 | 車の第二種免許 |
| バイクでお客さんを乗せたい | 該当する免許なし | 二輪の第二種免許は無い |
例えば「職場から、できればバイクの二種を取ってほしいと言われた」という場面なら、まず相手が何に乗ってほしいのかを聞いてみましょう。
「125ccのスクーターで書類を運んでほしいということですか?」と確かめれば、原付二種免許のことなのか、別の話なのかがはっきりします。
原付バイクや125ccのバイクで二種免許を取る、という道はありません。お客さんを乗せる運転の仕事に興味があるなら、目指すのは車の普通二種免許などになります。
原付二種免許で乗れるバイクと、新基準原付との違い
原付二種免許で運転できるのは、総排気量125cc以下・定格出力1.00キロワット以下の普通自動二輪車(小型二輪車)です。施行規則では、このバイクを「小型二輪車」と呼んでいます。
『普通免許でも125ccまで乗れるようになったって聞いたけど?』という声もよく聞きます。
これは「新基準原付」の話です。警察庁の案内では、令和7年4月1日から、総排気量50cc以下の従来の原付に加えて新しい区分ができました。総排気量125cc以下の二輪車で、最高出力が4.0キロワット以下のものも、原付免許で運転できるようになったんです。
| バイクの区分 | 目安 | 運転できる免許 |
|---|---|---|
| 従来の原付 | 総排気量50cc以下 | 原付免許・普通免許など |
| 新基準原付 | 125cc以下で最高出力4.0キロワット以下 | 原付免許・普通免許など |
| 小型二輪車(いわゆる原付二種のバイク) | 125cc以下で上の条件に当たらないもの | 小型限定普通二輪免許以上 |
| 125ccを超えるバイク | 125ccより大きいもの | 普通二輪免許(限定なし)以上 |
ここで気をつけたいのは、125cc以下のバイクがすべて新基準原付になるわけではない、という点です。最高出力が4.0キロワットを超える125ccのバイクは、これまでどおり原付二種免許(小型限定普通二輪免許)が必要です。
乗りたいバイクがどちらに当たるかは、販売店やメーカーの案内で確かめてみてください。
「普通免許で125ccが運転できるようになった」とだけ覚えてしまうと、一般的な125ccのスクーターまで運転できると思い込みがちです。新基準原付に当たるバイクかどうかを確かめずに乗るのはやめておきましょう。
原付二種免許の取得方法|教習所・試験場・合宿
原付二種免許の取得方法は、指定自動車教習所に通って卒業するルートと、運転免許試験場(運転免許センター)で直接受けるルートの2つが基本です。
『どっちで取ればいいの?』と迷いますよね。2つのルートの違いを表にしました。
| 比べる点 | 教習所に通う | 試験場で直接受ける |
|---|---|---|
| 技能の練習 | 教習所のコースで教わる | 自分で練習の場を用意する |
| 技能試験 | 卒業検定に合格すれば試験場では免除 | 試験場で受ける |
| 向いている人 | バイクにほとんど乗ったことがない人 | すでにバイクの運転に慣れている人 |
| 気をつけること | 教習の予約と通う日程 | 試験の予約と不合格時の受け直し |
教習所で取る流れ
- 通える範囲の教習所で、小型限定普通二輪のコースがあるか確かめる
- AT限定かMT(限定なし)かを決めて入校する
- 学科教習と技能教習を受ける
- 卒業検定に合格して卒業する
- 試験場(運転免許センター)で手続きをして免許証を受け取る
指定自動車教習所の卒業証明書があれば、試験場の技能試験は免除されます(道路交通法第97条の2)。
普通免許を持っている人の教習時限は、施行規則の別表第四で決められています。MTの小型限定普通二輪は技能10時限(基本5時限・応用5時限)、AT小型限定は技能8時限(基本3時限・応用5時限)で、学科教習は1時限です。
普通免許などを持っていない人は、技能教習の時限が多くなり、学科教習も一通り受けることになります。自分の時限数は、入校前に教習所で確かめておきましょう。
普通免許を持っている人の進め方は、普通免許ありで原付二種免許を取るにはでくわしく見ています。
小型二種免許の教習所の探し方
小型二種免許(小型限定普通二輪)の教習所を探すときは、まず二輪の教習をしているかを見ます。そのうえで、小型限定のコースやAT小型限定のコースがあるかを確かめてみてください。
教習所によっては、普通二輪(限定なし)のコースだけを案内していることもあります。電話やサイトの料金表で「小型限定」「AT小型限定」の欄があるかを見ると早いですよ。
- 小型限定・AT小型限定のコースがあるか
- 自分の持っている免許で、技能教習が何時限になるか
- 二輪の教習の予約が取りやすい曜日や時間帯
- 卒業検定の日程の決まり方
- 料金表に入っている項目と、追加でかかる項目
原付二種免許センター(試験場)で直接受ける
試験場(運転免許センター)で直接受けるルートは、教習所に通わない分、自分で練習して技能試験に臨む形です。
普通二輪免許の技能試験の項目は、施行規則第24条で決められています。幹線コースや周回コースの走行、交差点の通行、横断歩道と踏切の通過、曲線・屈折・坂道のコース、直線狭路コースなどを走る内容です。合格基準は70パーセント以上です。
『バイクにほとんど乗ったことがないけど、試験場で一発で取れる?』と考える方もいますよね。コースの課題はバイクの扱いに慣れていることが前提なので、経験が少ない人は教習所のほうが安心して進められます。
直接受けて合格した後は、取得時講習を受けてから免許証が交付される流れです。講習の中身や手数料は都道府県で違うことがあるので、住んでいる地域の警察の案内で確かめてみてください。
原付二種免許の合宿はある?
原付二種免許の合宿プランがあるかどうかは、教習所ごとに違います。
普通免許を持っている人なら、技能教習が8時限・10時限と少ないので、通学でも短い期間で組み立てやすい免許です。合宿か通学かは、休みの取りやすさと通える教習所の距離で考えてみてください。

AT限定とMT、どちらで取る?
スクーターしか乗らないならAT小型限定、ギア付きのバイクにも乗りたいならMTの小型限定普通二輪免許を選びます。
『ATとMT、どっちが得なんだろう』と迷う方も多いはずです。
教習時限は、普通免許を持っている人の場合でAT小型限定が8時限、MTが10時限です。時限の差は2時限ですが、乗れるバイクの範囲が変わります。
- 教習時限が少ない
- クラッチやギアの操作を覚えなくてよい
- スクーターだけ乗るなら十分
- ギア付きのバイクは運転できない
- 後からMTに乗るには、あらためて教習や試験を受けることになる
- 乗れるバイクの選択肢が狭くなる
例えば、通勤で125ccのスクーターに乗りたいだけなら、AT小型限定で困ることはあまりありません。一方で、将来ギア付きのバイクに乗りたい気持ちが少しでもあるなら、最初からMTで取っておく考え方もあります。

どちらで取るかで、教習所の費用も変わります。費用の内訳と比べ方は原付二種免許の費用にまとめています。
教習でどこが難しく感じやすいかは、原付二種免許は難しい?で取り上げています。
取った後の免許証の見方|種類欄は「普自二」
原付二種免許(小型限定普通二輪免許)を取ると、免許証の種類欄は普通二輪免許の「普自二」になります。施行規則の別表第二で決められた略称です。
『免許証に「原付二種」とは書かれないの?』と不思議に思いますよね。
原付二種免許は普通二輪免許の小型限定なので、種類としては普通二輪の扱いです。小型限定やAT限定の付き方は、交付された免許証で確かめてみてください。
| 免許証の略称 | 免許の種類 |
|---|---|
| 原付 | 原付免許 |
| 普自二 | 普通二輪免許(小型限定を含む) |
| 大自二 | 大型二輪免許 |
| 普二 | 普通自動車第二種免許 |
ここでも取り違えが起きやすいので注意です。「普二」は普通自動車第二種免許、「普自二」は普通二輪免許で、まったく別の免許になります。
免許証の種類欄の見方は二種免許の免許証の見方でくわしく紹介しています。
よくある相談
原付二種免許についての相談は、名前の意味と、どこでどう取るかに集まっています。
バイクにも二種免許はあるの?
ありません。第二種免許は大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類で、二輪の第二種はありません。
『バイクタクシーのような仕事ができる免許があるのでは』と思う方もいますが、免許の種類としてはバイクの二種免許は用意されていません。
原付二種を取ると、あとで車の免許の学科試験は免除される?
試験については、免除の対象になります。道路交通法施行令第34条の5に、学科試験の免除の決まりがあります。受けようとする免許と別の種類の第一種免許(原付免許と小型特殊免許を除く)を持っている人は、学科試験が免除されます。
小型限定普通二輪免許は普通二輪免許なので、ここに当たります。一方で、原付免許だけの人は対象外です。
教習所の学科教習の時限がどうなるかは、通う教習所で確かめてみてください。
原付免許だけ持っている。原付二種へのステップアップは楽になる?
50ccの原付に通学で乗っていて、125ccに乗り換えたいという相談です。毎日乗っていると、もう慣れているから早く取れそう、と思いますよね。
ただ、制度の上では原付免許は「普通免許などを持っている人」の区分に入りません。施行規則の別表第四で技能教習が8時限・10時限になるのは、普通免許などを持っている人の場合です。
原付免許だけの人は、時限が多い区分で教習を受けることになり、先ほどのとおり学科試験の免除もありません。原付で走り慣れていることは、教習でバイクの感覚をつかむ時の助けになる、くらいに考えておくと気が楽です。
小型二種は試験場じゃないと取れない?
試験場(運転免許センター)だけでなく、教習所に通って取ることもできます。バイクの運転に慣れていない人は、教習所で教わりながら進めるのが安心です。
お客さんを乗せる仕事がしたいなら普通二種へ
運転の仕事でお客さんを乗せたいなら、目指すのは普通自動車第二種免許(普通二種)です。タクシーの運転には普通二種が必要と、job tag(厚生労働省)でも説明されています。
『二種免許を調べていたら、本当は運転の仕事に興味が出てきた』という方もいるかもしれません。
普通二種の受験資格は、21歳以上で、普通免許などを通算3年以上受けていることです。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・1年以上で受けられます。
普通二種の中身は普通二種免許とはで紹介しています。タクシー会社の中には、第一種免許の人を採用して二種免許の取得のための養成訓練を行う会社もある、と job tag に書かれています。
ひとりで求人を探すか、ドライバー向けの相談先を使うかは、自分の状況に合わせて選んでみてください。
二種免許ドットコム
二種免許を活かした転職を考えている方へ
タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。
無料ドライバー転職サービスの選び方を見る受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。
よくある質問
原付二種免許とは何ですか?
総排気量125cc以下・定格出力1.00キロワット以下のバイクを運転できる小型限定普通二輪免許の呼び名です。お客さんを乗せる第二種免許とは別の免許です。
原付第二種免許と二種免許は同じですか?
違います。原付第二種免許(原付二種免許)は第一種免許の普通二輪免許の小型限定で、二種免許はお客さんを乗せる車を運転するための第二種運転免許です。
原付二種免許は何歳から取れますか?
16歳から取れます。普通二輪免許の年齢の条件と同じです。
普通免許で125ccのバイクに乗れますか?
新基準原付(125cc以下で最高出力4.0キロワット以下)なら、令和7年4月1日から原付免許や普通免許で運転できます。それ以外の125ccのバイクは原付二種免許が必要です。
原付二種免許の取得方法は?
教習所に通って卒業し試験場で手続きをする方法と、試験場で直接受ける方法があります。バイクに慣れていない人は教習所が安心です。
まとめ
- 原付二種免許とは、125cc以下のバイクを運転できる小型限定普通二輪免許の呼び名
- お客さんを乗せる第二種免許とは別物で、バイクに二種免許はない
- 新基準原付は原付免許で運転できるが、125ccのバイクすべてが当てはまるわけではない
- 取得方法は教習所ルートと試験場ルートの2つ
- 普通免許がある人の技能教習はAT小型限定8時限、MT10時限
- 免許証の種類欄は「普自二」で、「普二」とは別





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