普通二種免許とは?運転できる車・条件・取り方

普通二種免許で運転できる車と、受験資格・取り方を紹介する記事のアイキャッチ

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タクシーや運転代行の求人を見ていて「普通二種免許が必要」と書かれ、今の普通免許と何が違うのか気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、普通二種免許は、お客さんを乗せて運賃をもらう普通自動車を運転するための免許です。

この記事を読むと、普通二種で入れる仕事、乗れる車、受験資格、取り方と費用の考え方がひととおり分かります。

目次

普通二種免許とは?お客さんを乗せて普通車を走らせる免許

先に結論

普通二種免許の正式な名前は「普通自動車第二種免許」です。タクシーのような旅客自動車で、お客さんを運ぶ目的で普通自動車を運転する時に必要になります。

『普通免許で毎日運転しているのに、それではだめなの?』と感じますよね。

実は、道路交通法では、第一種免許では旅客自動車をお客さんを運ぶ目的で運転できないと決められているんです(道路交通法第85条第11項)。

普通二種免許とは、この「お客さんを乗せる運転」を普通自動車で行うための免許です。普通自動車二種免許、普通第二種免許、普通車二種免許と呼ばれることもありますが、どれも同じ免許を指しています。

免許証の種類欄では「普二」と表示されます(道路交通法施行規則 別表第二)。

比べる点普通免許(第一種)普通二種免許(第二種)
主な使い道自分や家族の移動、仕事での荷物の運搬タクシーなどでお客さんを運ぶ運転
お客さんを乗せて運賃をもらう運転できないできる
受けられる年齢18歳から原則21歳から(特例教習で19歳から)
運転経歴の条件なし普通免許などの期間が通算3年以上(特例あり)
技能試験の合格基準70パーセント以上80パーセント以上

一種と二種の違いをもう少し広く知りたい方は、一種免許と二種免許の違いも参考にしてみてください。

第二種免許は5種類ある

第二種運転免許は、大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類です(道路交通法第84条第4項)。

このうち、タクシーやハイヤーのような乗用車でお客さんを乗せるなら、普通二種免許が入口になります。ほかの種類との違いは二種免許とは?一種との違いと全体像でまとめています。

普通二種で入れる仕事から逆算すると?

仕事から考えると準備が見える

普通二種免許が活きる代表的な仕事は、タクシー・ハイヤー・運転代行・介護タクシーです。仕事ごとに、免許のほかに求められることが少しずつ違います。

『取ったら何の仕事に就けるの?』というところから考えたい方も多いですよね。

ここでは、普通二種で入れる仕事を並べて、免許以外に確かめておきたいことを表にしました。

仕事普通二種が要る理由免許のほかに確かめること
タクシーお客さんを乗せて運賃をもらう旅客運送のため地域によってはタクシーセンターなどの試験と運転者登録
ハイヤータクシーと同じく旅客運送のため会社ごとの接客の研修
運転代行道路交通法で代行運転の普通自動車には普通二種が要ると決められているため夜間の勤務が多い働き方か
介護タクシー福祉輸送も旅客自動車運送事業にあたるため介護の資格や研修の要件
普通二種免許で入れる仕事と、それぞれ免許のほかに確かめることを並べた図解

タクシーは地域によって試験が残っている

東京など一部の地域では、タクシーの運転者になるために、普通二種免許とは別の試験に合格する必要があります。

東京タクシーセンターの案内では、地理の科目は令和6年に廃止されましたが、タクシー事業の法令・安全・接遇の試験は残っています。筆記45問で、36問以上が合格の基準です(東京タクシーセンター・2026年10月時点の案内)。

『地理試験がなくなったから、試験はもうないのかな』と思っていた方は注意しておきましょう。

タクシーの仕事の流れはタクシー運転手に二種免許は必要?でくわしく紹介しています。

運転代行は普通二種が法律で決まっている

運転代行は、お酒を飲んだお客さんの代わりにその人の車を運転する仕事です。

道路交通法第86条第5項で、代行運転の普通自動車を運転するには普通二種免許が必要とされています。大型二種や中型二種を持っていれば、そちらでも運転できます。

介護タクシーは介護の要件も見ておく

介護タクシーは、正式には一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)と呼ばれます。

厚生労働省のjob tagでも、介護タクシー運転手の入職に必須の資格として普通自動車二種免許が挙げられています。あわせて、乗務する車によって介護の資格や研修の要件があるので、求人票で確かめておきましょう。

賃金の数字を見る時の注意

job tagでは、タクシー運転手の年収は450.8万円と示されています(令和7年賃金構造基本統計調査の加工値・全国)。ただし、その職業だけの統計とは限らないと注記されているので、目安として見てください。

普通二種免許で乗れる車はどこまで?

普通自動車の範囲で、お客さんを乗せて運転できる

普通二種免許で旅客運送ができるのは普通自動車です。あわせて、普通免許で運転できる小型特殊自動車と一般原動機付自転車も運転できます。

『ワゴン車のジャンボタクシーなら普通二種で大丈夫?』と気になる方もいますよね。

ここで大事なのは、普通自動車がどこまでかという線です。道路交通法施行規則第2条の区分から読むと、普通二種でお客さんを乗せられる普通自動車は、次のすべてを満たす車です。

条件普通自動車の範囲
乗車定員10人以下
車両総重量3,500kg未満
最大積載量2,000kg未満

乗車定員が11人以上29人以下になると中型自動車の区分に入り、お客さんを乗せるには中型二種免許が必要です。

例えば、送迎で使うマイクロバスは定員が11人以上のことが多く、普通二種では足りないケースがほとんどです。車検証で乗車定員を確かめておきましょう。

面接や入社前の説明で、こんなやり取りになることもあります。

「この送迎車は普通二種で運転できますか」「定員は10人なので、普通二種で大丈夫です」

定員が10人以下でも、車両総重量が3,500kg以上なら普通自動車ではなくなります。ワゴン型の大きな車を任されそうな時は、定員と重さの両方を車検証で見ておくと安心です。

乗る車を確かめる時の見どころ
  • 車検証の乗車定員が10人以下か
  • 車両総重量が3,500kg未満か
  • AT車かMT車か
  • お客さんを乗せて運賃をもらう運転か、自分の移動だけか

ワゴン型やジャンボタクシーの判定は普通二種免許で乗れる車、マイクロバスはマイクロバスの運転に必要な免許で紹介しています。

AT限定もある

普通二種にはAT限定があります。指定教習所の教習時限を決めた表(道路交通法施行規則 別表第四)にも「AT普通第二種」の区分があり、MTとATのどちらで取るかを選べます。

AT限定で取ると、MTの旅客車は運転できません。勤めたい会社の車がATかMTかは、求人票や面接で確かめておくと安心です。

受験資格:年齢・運転経歴・視力などの条件

受験資格は3つのチェックで分かる

年齢、普通免許などを持っていた期間、適性試験の基準の3つです。どれも道路交通法と施行規則で決められています。

『普通免許を取って2年だけど、もう受けられる?』という方もいますよね。

結論から言うと、原則は21歳以上で、普通免許などの期間が通算3年以上必要です(道路交通法第96条第5項)。

受験資格のセルフチェック
  • 21歳以上か(受験資格特例教習を修了すれば19歳以上)
  • 大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを今持っているか
  • それらを持っていた期間が通算3年以上か(停止期間は除く。特例教習の修了で1年以上)
  • 視力が両眼0.8以上かつ片眼それぞれ0.5以上か(眼鏡やコンタクトを使った視力を含む)
  • 深視力の検査で、3回の平均誤差が2センチメートル以下か

聴力は、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが基準です(補聴器で補った聴力を含む・道路交通法施行規則第23条)。

特例教習で年齢と経歴の条件が下がる

令和4年5月13日から、受験資格特例教習を修了すると、19歳以上かつ普通免許などの期間が通算1年以上で受けられるようになりました(警察庁の案内)。

年齢の特例は7時限以上、経験年数の特例は29時限以上の教習です。実施している教習所は、都道府県警察の窓口で確かめられます。

自分の状況受けられるか
21歳以上・普通免許3年以上受けられる
21歳以上・普通免許1年以上3年未満特例教習を修了すれば受けられる
19歳以上21歳未満・普通免許1年以上特例教習を修了すれば受けられる
普通免許1年未満まだ受けられない

くわしい条件は二種免許の取得条件で確かめてみてください。

例えばこんな場面で考えてみる

普通免許を取って4年目、タクシー会社への転職を考えている場合です。21歳以上で経歴も3年を超えているので、特例教習なしでそのまま受けられます。

一方で、20歳で普通免許を取って1年半という場合は、今のままでは受けられません。特例教習を修了するか、経歴が3年になるのを待つかの2択になります。

『早く働きたいけど、どちらがいいんだろう』と迷いますよね。

特例教習は時限が多いぶん、通う日数も費用も増えます。勤めたい会社が決まっているなら、「入社後に特例教習から受けさせてもらえるか」を面接で聞いてみるのもひとつの方法です。

免停の期間は数えない

運転経歴の3年には、免許の停止を受けていた期間は含まれません。停止を受けたことがある方は、取得日から単純に数えず、停止の期間を引いて数えておきましょう。

取り方は教習所と試験場の2通り

多くの人は指定教習所から

指定教習所を卒業すると、試験場での技能試験が免除されます。試験場で直接受ける方法もありますが、技能試験と取得時講習を自分で進めることになります。

『教習所に通うか、試験場で一発で受けるか、どちらがいいの?』と迷いますよね。

まずは、指定教習所で受ける教習の時限を、持っている免許別に見てみましょう。1時限は50分で、時限数は技能の上達に応じて延びることがあります(道路交通法施行規則 別表第四)。

持っている免許普通二種(MT)の技能教習AT普通二種の技能教習
普通免許(MT)12時限12時限
AT限定普通免許16時限12時限
大型・中型・準中型免許12時限12時限

学科教習は、普通免許などを持っている人で17時限です。第二種の学科では、応急救護処置の教習を6時限受けます。

指定教習所で取る流れ
  1. 受験資格を確かめて教習所に入校する
  2. 学科教習と技能教習を受ける(9か月以内に修了)
  3. 修了から3か月以内に卒業検定を受ける(合格基準は80パーセント以上)
  4. 卒業証明書を持って試験場で適性試験と学科試験を受ける
  5. 合格すると免許証が交付される

学科試験は、大阪府警察の案内では95問の択一式または正誤式で、90パーセント以上が合格です。

普通二種免許を指定教習所で取る場合と、試験場で直接受ける場合の流れを並べた図解

試験場で直接受ける場合

試験場で直接受ける場合は、適性試験と学科試験に合格したあと、技能試験を受けます。

技能試験では、人の乗降のための停車及び発進、鋭角コースの走行、方向変換又は縦列駐車などが課題です(道路交通法施行規則第24条)。合格すると、旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)を受けてから免許証が交付されます。

つまずきやすいところ

技能試験は、第一種の70パーセント以上より厳しい80パーセント以上が合格の基準です。お客さんを乗せる前提の運転なので、停車や発進の丁寧さも見られます。

入校から交付までのくわしい流れは普通二種免許の取得方法と条件で紹介しています。

費用はどう考える?内訳で見ると分かりやすい

教習所の料金は教習所ごとに違う

教習所の料金は教習所や時期で違うので、料金表で確かめるのがいちばんです。ここでは、試験場に払う手数料と、費用が変わる仕組みを見ていきます。

『結局いくらかかるの?』というのがいちばん知りたいところですよね。

試験場に払う手数料は、警視庁(東京都)の場合、次のとおりです(令和7年3月24日以降の額)。

取り方試験場に払う手数料内訳
指定教習所を卒業4,150円受験料1,800円、免許証交付料2,350円
試験場で直接受験9,800円受験料4,500円、試験車使用料2,950円、免許証交付料2,350円
直接受験の取得時講習30,300円旅客車講習19,200円、応急救護処置講習11,100円

直接受験で再試験になると、そのたびに受験料と試験車使用料がかかります。手数料は都道府県で違うことがあるので、住んでいる地域の警察の案内で確かめてみてください。

教習所の費用は、持っている免許で技能教習の時限が変わるため、人によって違います。AT限定普通免許の人がMTの普通二種を取る場合は、時限が多いぶん費用も増えやすくなります。

給付金と会社の制度も選択肢

厚生労働省の資料では、普通自動車第二種免許の特定一般教育訓練の指定講座が49講座あります(令和8年10月1日時点の表)。対象の講座かどうかは、厚生労働省の講座検索システムで確かめられます。

タクシー会社の中には、第一種免許の人を採用して二種免許の取得のための養成訓練を行う会社もあります(job tag)。負担の条件は会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめる項目にしておきましょう。

費用の内訳は普通二種免許の費用、会社負担の仕組みは二種免許を無料・会社負担で取る方法で紹介しています。

ひとりで探すか、相談先を使うか

会社負担で取りたい場合は、求人を見比べる手間が増えます。会社の採用ページに直接応募する方法も、ハローワークで探す方法もあります。

条件の聞き方や面接の調整まで手伝ってほしい方は、ドライバー向けの転職サービスを使う手もあります。違いはドライバー転職サービスの選び方で比べています。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

不安の多くは「試験」と「選び方」

普通二種免許について寄せられる相談は、学科試験の難しさ、MTとATの選び方、取ったあとの働き方が多いです。

普通二種免許についてよくある相談を、内容をまとめて紹介します。

教習所を卒業して、明日が試験場の学科試験。教習所の問題より難しい?

卒業したあとの学科試験に不安を感じている、という相談です。前日は落ち着かないですよね。

学科試験は、大阪府警察の案内では95問で、90パーセント以上が合格です。宮城県警察の案内では、文章問題90問とイラスト問題5問で、90点以上が合格とされています。

イラスト問題は1つのイラストに3問出され、すべて正解の時だけ点が入ります。教習所の効果測定で間違えた問題を見直しておくと安心です。

一種はMTで取ったけど、二種はATとMTを選べる?

選べます。教習の時限を決めた表にAT普通第二種の区分があり、普通免許(MT)を持っている人は、どちらも技能教習12時限です。

ただし、AT限定で取るとMTの旅客車は運転できません。働きたい会社の車を先に確かめておくと迷わずに済みます。

タクシーの仕事をしながら、副業で運転代行もできる?

免許の面では、普通二種免許があれば代行運転の普通自動車を運転できます。

働き方の面では、勤めている会社の副業の決まりと、タクシーの勤務と重なって休息がとれるかを確かめておきましょう。タクシーの隔日勤務では、休息期間を継続24時間与えるよう努めることが基本とされています(厚生労働省 改善基準告示)。

よくある質問

普通二種免許とは何ですか?

正式には普通自動車第二種免許といい、タクシーなどでお客さんを乗せて運賃をもらう目的で普通自動車を運転するための免許です。

普通自動車第二種免許とはどこが一種と違いますか?

お客さんを運ぶ旅客運送ができる点です。受験資格も、原則21歳以上・普通免許などの期間が通算3年以上と、一種より条件があります。

普通二種免許でマイクロバスは運転できますか?

乗車定員が11人以上の車は中型自動車にあたるので、お客さんを乗せるなら中型二種免許以上が必要です。

普通二種免許は何歳から取れますか?

原則21歳からです。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上で普通免許などの期間が通算1年以上あれば受けられます。

普通二種免許は試験場で直接受けられますか?

受けられます。合格後に旅客車講習と応急救護処置講習を受けてから免許証が交付されます。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二種免許は、お客さんを乗せて普通自動車を運転するための免許
  • タクシー・ハイヤー・運転代行・介護タクシーで必要になる
  • お客さんを乗せられるのは乗車定員10人以下などの普通自動車の範囲
  • 受験資格は原則21歳以上・普通免許などの期間が通算3年以上
  • 教習所の料金は料金表で確かめ、手数料は住んでいる地域の警察の案内で確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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