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準中型免許を持っていて、『この車でお客さんを乗せる仕事をするなら、準中型の二種免許がいるのかな』と調べている方もいますよね。
結論から言うと、準中型二種免許という免許は道路交通法にありません。準中型自動車でお客さんを運ぶときは、中型二種免許が受け持つ形になっています。
この記事を読むと、準中型に二種がない仕組みと、準中型サイズの旅客車に必要な免許の判定方法が分かります。
準中型二種免許はある?法令上は存在しない
道路交通法第84条第4項で決められている第二種免許は、大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類だけです。準中型の第二種免許は、この列挙に入っていません。
『第一種には準中型があるのに、二種にはないの?』と不思議に感じますよね。
第一種免許は10種類あり、その中に準中型免許があります。一方で第二種免許は5種類で、準中型と二輪の第二種は用意されていないんです。
| 車の区分 | 第一種免許 | 第二種免許 |
|---|---|---|
| 大型自動車 | 大型免許 | 大型第二種 |
| 中型自動車 | 中型免許 | 中型第二種 |
| 準中型自動車 | 準中型免許 | なし(中型第二種が受け持つ) |
| 普通自動車 | 普通免許 | 普通第二種 |
| 大型特殊自動車 | 大型特殊免許 | 大型特殊第二種 |
| 牽引 | 牽引免許 | 牽引第二種 |
| 二輪(大型・普通) | 大型二輪・普通二輪免許 | なし |
5種類の第二種免許の全体は二種免許の種類一覧でくわしく見ています。
二輪にも第二種はない
準中型と同じく、大型二輪・普通二輪にも第二種免許はありません。バイクでお客さんを乗せる二種免許は、法令上用意されていないんです。
『原付二種免許』という言葉を見かけることがありますが、これは125cc以下のバイクを運転する小型限定普通二輪免許の呼び名です。お客さんを乗せる第二種免許とは別物なので、混同しないようにしておきましょう。くわしくは原付二種免許とはで説明しています。

準中型の旅客車は中型二種が受け持つ
道路交通法第86条第1項の表では、「中型自動車及び準中型自動車」で旅客を運ぶときは中型第二種免許が必要とされています。準中型の旅客運送は、中型二種の担当です。
ここがこの記事でいちばん大事なところです。
第二種が必要になる場面を、第86条第1項の表でまとめると次のようになります。
| 旅客を運ぶ車 | 必要な第二種免許 |
|---|---|
| 大型自動車 | 大型第二種 |
| 中型自動車・準中型自動車 | 中型第二種 |
| 普通自動車 | 普通第二種 |
| 大型特殊自動車 | 大型特殊第二種 |
『じゃあ準中型のお客さん用の車は、普通二種では運転できない?』という疑問が出てきますよね。
その通りで、普通二種で旅客を運べるのは普通自動車だけです。準中型自動車に当たる旅客車なら、中型二種以上が要ります。
大型二種を持っている人は、道路交通法第86条第2項により、旅客自動車である中型・準中型・普通自動車も旅客を運ぶ目的で運転できます。
上の二種ほど、旅客を運べる車の範囲が広くなる関係です。
| 持っている二種 | 旅客を運べる車 |
|---|---|
| 大型二種 | 大型・中型・準中型・普通 |
| 中型二種 | 中型・準中型・普通 |
| 普通二種 | 普通だけ |
例えば、普通二種でタクシーに乗っている人が、乗車定員10人以下の大きめのワゴンで送迎の仕事をしたい場合。その車が準中型の重さに当たるなら、中型二種へのステップアップを考えることになります。
なぜ準中型二種がないの?確かめられること
準中型二種を作らなかった理由そのものは、今回調べた公式の資料では確かめられませんでした。確かめられるのは「準中型の旅客運送は中型二種が受け持つ」と法律の表で決まっていることです。
『理由が知りたいのに』と思う方もいるはずです。ネット上ではいろいろな説明を見かけますが、ここでは根拠が確かめられないことは書かずにおきます。
1つ手がかりになるのは、車の区分の基準です。道路交通法施行規則第2条の表を見ると、準中型自動車の基準には乗車定員の条件がありません。
| 車の区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
|---|---|---|---|
| 大型自動車 | 11,000kg以上 | 6,500kg以上 | 30人以上 |
| 中型自動車 | 7,500kg以上11,000kg未満 | 4,500kg以上6,500kg未満 | 11人以上29人以下 |
| 準中型自動車 | 3,500kg以上7,500kg未満 | 2,000kg以上4,500kg未満 | 基準なし |
| 普通自動車 | 上のどれにも当たらない | 上のどれにも当たらない | 上のどれにも当たらない |
大型と中型は、重さ・積載量のどれか1つでも基準に当たるか、乗車定員が基準に当たれば、その区分になります。準中型は重さと積載量だけで決まる区分なんです。
つまり、乗車定員11人以上の車は中型以上に入ります。準中型に入るのは、乗車定員10人以下で、重さや積載量が準中型の基準に当たる車ということになります。
表から分かるのは、準中型が主に重さと積載量で分ける区分だということです。乗車定員でお客さんの人数が多い車を分けるのは、中型と大型の役目になっています。
ただ、これはあくまで区分の表から読み取れることです。準中型二種がない理由として公式に説明されたものではないので、その点は分けて受け止めてください。
普通自動車の乗車定員の上限は、施行規則第2条の区分から読み取ると10人以下です。普通二種で旅客を運べるのは、乗車定員10人以下で、車両総重量3,500kg未満・最大積載量2,000kg未満の車です。
準中型サイズの旅客車を運転したい時の判定表
運転したい旅客車が、どの区分に当たるかで必要な二種免許が決まります。車検証で乗車定員と車両総重量を確かめてみてください。
『結局、自分が乗りたい車にはどの免許?』という疑問に答えるために、判定の順番を表にしました。
| 確かめる順番 | 当てはまる場合 | 必要な二種免許 |
|---|---|---|
| 1. 乗車定員30人以上か、重さが大型の基準か | 大型自動車 | 大型二種 |
| 2. 乗車定員11人以上29人以下か、重さが中型の基準か | 中型自動車 | 中型二種(大型二種でも可) |
| 3. 車両総重量3,500kg以上か、最大積載量2,000kg以上か | 準中型自動車 | 中型二種(大型二種でも可) |
| 4. どれにも当たらない | 普通自動車 | 普通二種(中型二種・大型二種でも可) |
例えば、乗車定員10人以下でも、車両総重量が3,500kg以上ある大きめの車でお客さんを運ぶ場合。3番に当たるので、普通二種ではなく中型二種が必要になる、という判定です。

- 乗車定員は何人か
- 車両総重量は何kgか
- 最大積載量は何kgか
- その車でお客さんを乗せて運ぶ事業をするか
準中型免許を持っていると『準中型の車なら何でも運転できる』と考えがちです。ただ、お客さんを乗せて運ぶ事業に使うなら、準中型免許(一種)では運転できません。旅客運送のときは、二種の種類で判断しましょう。
マイクロバスのように乗車定員が11人以上の車は中型になります。くわしくはマイクロバスの運転に必要な免許、普通二種で運転できる車の目安は普通二種免許で乗れる車で見てみてください。
準中型免許から中型二種へ進むときの教習時限
施行規則の別表第四では、準中型免許を持っている人の中型二種(MT)の技能教習は23時限です。普通免許を持っている人の27時限より4時限少なくなります。
『準中型を持っているんだから、少しは楽になる?』と気になりますよね。
持っている免許ごとに、中型二種の技能教習の時限を比べてみました。1時限は50分で、技能の上達に合わせて延びることがあります。
| 持っている免許 | 中型二種(MT)の技能教習 | 学科教習 |
|---|---|---|
| 大型免許・中型免許 | 17時限 | 17時限 |
| 準中型免許 | 23時限 | 17時限 |
| 普通免許 | 27時限 | 17時限 |
| AT普通免許 | 31時限 | 17時限 |
| 普通二種 | 10時限 | 0時限 |
中型二種の受験資格は、ほかの二種と同じです。21歳以上(特例教習の修了者は19歳以上)で、大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを通算3年以上受けていることが条件です。
準中型免許の期間も、この3年に数えられます。中型二種の中身は中型二種免許とはで紹介しています。
中型二種の技能試験で見られる項目
中型二種の技能試験の項目は、施行規則第24条で、普通二種とほぼ同じ内容です(転回はありません)。人の乗降のための停車及び発進、方向変換又は縦列駐車、鋭角コースの走行などが入ります。
合格基準は、AT車の項目とAT以外の車の項目のそれぞれで80パーセント以上です。第一種の中型・準中型の70パーセント以上より高い基準になっています。
教習所の卒業検定も、この技能試験の例に準じて行われます。準中型でトラックを運転していた人も、お客さんの乗り降りを想定した項目には慣れが必要です。
よくある相談
準中型と二種免許についての相談は、準中型二種がない理由と、普通二種で運転できる範囲に集まっています。
普通車と中型以上には二種があるのに、なぜ準中型にはないの?
法令上の扱いとしては、準中型の旅客運送は中型二種が受け持つ、と第86条の表で決まっています。新しく準中型二種を作らなくても、旅客を運ぶ場面は中型二種でカバーされる形です。
作らなかった理由の公式な説明は、今回の調べでは確かめられませんでした。
中型8t限定で普通二種を取った場合、3.5t以上の車で旅客を運べる?
車両総重量3,500kg以上の車は、ほかの基準に当たらなければ準中型自動車です。準中型の旅客運送に必要なのは中型二種なので、普通二種では運転できません。
『一種で運転できるなら二種でも大丈夫』と考えがちですが、旅客を運ぶときは、二種の種類で判断するのがポイントです。
準中型免許から大型二種を、試験場で受けられる?
受験資格としては、準中型免許の期間が通算3年以上あれば大型二種を受けられます。
ただし、試験場で直接受ける場合、受ける試験の車を運転できる第一種免許が無い人は、仮運転免許証と路上練習申告書が必要です(警視庁の案内)。準中型免許では大型自動車は運転できないので、この準備が要ります。
大型二種だけ持っていて、中型の旅客車を運転すると無免許になる?
なりません。道路交通法第86条第2項で、大型二種を受けた人は、旅客自動車である中型・準中型・普通自動車も旅客を運ぶ目的で運転できるとされています。
中型二種を別に取る必要はない、ということですね。
お客さんを乗せる仕事に就くなら、求人でどの二種が求められているかを先に確かめておくと、遠回りを防げます。
二種免許ドットコム
二種免許を活かした転職を考えている方へ
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よくある質問
準中型二種免許はありますか?
ありません。道路交通法第84条第4項の第二種免許は、大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類です。
準中型自動車でお客さんを運ぶには、どの免許が必要ですか?
中型二種免許です。道路交通法第86条第1項の表で「中型自動車及び準中型自動車」は中型第二種免許と決められています。大型二種でも運転できます。
普通二種で運転できる旅客車の大きさは?
施行規則第2条の区分から読み取ると、乗車定員10人以下で、車両総重量3,500kg未満・最大積載量2,000kg未満の普通自動車です。
準中型免許の期間は二種の受験資格に数えられますか?
数えられます。大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを通算3年以上受けていれば受験資格を満たします。
バイク(二輪)に二種免許はありますか?
ありません。第二種免許の5種類に二輪は入っていません。「原付二種免許」は小型限定普通二輪免許の呼び名で、お客さんを乗せる第二種免許とは別物です。
まとめ
- 準中型二種免許は道路交通法にない
- 準中型自動車で旅客を運ぶときは中型二種(大型二種でも可)が必要
- 準中型は重さと積載量で決まる区分で、乗車定員の基準がない
- 普通二種で運べるのは乗車定員10人以下で3,500kg未満などの普通自動車
- 準中型免許があると中型二種の技能教習は23時限





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