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運転の仕事をしたことがないけれど、『未経験からタクシーやバスの運転手になれるのかな』と不安に感じている方も多いはずです。
結論から言うと、タクシー未経験でも運転手を目指せます。二種免許がなくても、入社後に会社の負担で取る養成制度を設けている会社もあるんです。
この記事を読むと、未経験の不安をどう補えばいいかと、年齢やブランクの考え方、入社までの流れが分かります。
タクシー未経験でも運転手になれる?
厚生労働省の職業情報サイト job tag では、タクシー運転手は学歴や経験は問われないが、普通第二種運転免許が必要だと説明されています。経験よりも、二種免許をどう取るかと、入社後の研修が大事なポイントです。
『経験者ばかりの世界に、いきなり入って大丈夫?』と心配になりますよね。
実は、job tag には、第一種免許を持つ人を採用して、第二種免許を取るための養成訓練を行う会社もあると書かれています。初めて仕事に就く場合は研修を受けてから乗務し、最初の数日はベテランが同乗して接客などを教えるとされています。
バスも未経験からの入職が増えている
路線バス運転士について job tag は、大型二種免許の取得を積極的に支援する企業が増えていると説明しています。採用時に免許を持っていなくても、入社後に取る条件で採用されることがあるそうです。
そのうえで、他業種や業界未経験からの入職が増えているとも書かれています。バスの仕事の種類は、バス運転手になるには大型二種で紹介しています。
二種免許(第二種運転免許)は、お客さんを乗せて運賃をもらう運転に使う免許です。普通免許などの一種免許とは別に取ります。全体像は二種免許とは?一種との違い・種類・取り方の全体像で確かめられます。
未経験の不安を「免許・地理・接客・体力」に分けて考える
未経験の不安は、ひとまとめに考えると大きく見えます。免許・地理・接客・体力の4つに分けると、どれを会社の研修や制度で補えて、どれを自分で確かめればいいかが見えてきます。
『何が不安なのか、自分でもよく分からない』という方もいますよね。
そこで、よくある不安を4つに分けて、補う仕組みと確かめることを表にしました。
| 不安 | 補ってくれる仕組み | 入社前に確かめること |
|---|---|---|
| 免許 | 会社の養成制度・受験資格特例教習 | 会社が負担する範囲と在籍の決まり |
| 地理 | カーナビ・会社の研修 | 研修の期間と内容 |
| 接客 | 会社の研修・ベテランの同乗 | 同乗の指導がある期間 |
| 体力 | 勤務形態の選択・国の拘束時間の基準 | 日勤・隔日勤務を選べるか |

免許は「入社後に取る」道がある
二種免許がない場合は、自分で取ってから応募するか、養成制度のある会社に入ってから取るかを選べます。養成制度の流れは、二種免許なしでタクシー会社に入る|養成制度で取る流れでくわしく紹介しています。
まだ若くて、普通免許を取ってからの年数が足りない方もいますよね。受験資格特例教習を修了すると、19歳以上で、普通免許などの期間が通算1年以上あれば二種免許を受けられます(警察庁の案内)。
特例教習は、年齢の特例が7時限以上、経験年数の特例が29時限以上です。くわしくは受験資格特例教習とはで紹介しています。
地理は「試験の地理科目」がなくなった
東京などでは、タクシーの運転者になる時の地理試験が、カーナビの普及に合わせて令和6年に廃止されました(国土交通省の中間とりまとめ)。ただ、法令・安全・接遇の試験は残っています。
東京の特別区、武蔵野市、三鷹市で運転者になるには、東京タクシーセンターの試験に合格する必要があります。筆記45問で、36問以上(正答率80%)が合格です。
また、タクシーの運転者は、タクシー業務適正化特別措置法にもとづく登録を受けて乗務します。中国運輸局の案内では、この法律の対象地域は平成27年10月1日から全国60地域に広がり、各県のタクシー協会などが登録と講習を行っています。
接客は研修で身につける
『人と話すのが得意じゃないけど大丈夫?』と思う方もいるはずです。job tag にもあるように、最初の数日はベテランが同乗して、接客の仕方を教わる会社があります。
接客の型は、慣れで覚えられる部分も多いものです。研修でどこまで教えてもらえるかを、面接で聞いてみてください。
例えば、乗ってきたお客さんとのやり取りは、こんな流れが基本です。
「ご乗車ありがとうございます。どちらまで参りましょうか」
「駅の北口までお願いします」
「かしこまりました。北口ですね」
行き先を復唱して確かめるだけでも、行き違いはぐっと減ります。こうした基本の言い回しは、研修で練習できることが多いです。
体力は勤務形態で調整する
job tag によると、タクシーの勤務は昼夜の毎日8時間制のほか、大都市では1回19時間の隔日勤務制をとるケースもあります。隔日勤務では19時間のうち3時間休憩し、翌日は休みです。
国の改善基準告示では、タクシーの隔日勤務の拘束時間は1か月262時間以内などと決められています。長時間の勤務に不安がある方は、日勤の募集があるかも確かめておきましょう。
日勤の場合は、1か月の拘束時間が288時間以内、1日の拘束時間が13時間以内(延長は15時間まで)が基準です(厚生労働省の改善基準告示・令和6年4月1日施行)。会社がこの基準の中でどう勤務を組んでいるかを聞くと、働き方のイメージがつかみやすくなります。
年齢とブランクの考え方
二種免許の受験資格には、年齢の下限はありますが上限はありません。運転の経歴も、実際に運転した回数ではなく、普通免許などを受けていた期間で数えます。
『もう若くないから無理かも』『何年も運転していない』と、二の足を踏んでいませんか。
道路交通法第96条では、普通二種などの受験資格を、原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上としています。この期間に免許停止の期間は入りませんが、運転していなかった期間は除かれません。
働いている人の年齢の目安
job tag の統計(令和7年賃金構造基本統計調査を加工)では、タクシー運転手の平均年齢は56.8歳、路線バス運転士は56歳とされています。その職業だけの統計とは限りませんが、中高年から働いている人が多い仕事だと分かります。
ただ、何歳まで採用するか、定年が何歳かは会社ごとに違います。求人票と面接で確かめるのが確実です。
適性試験の基準は年齢で変わらない
二種免許の適性試験の基準は、年齢に関係なく同じです。道路交通法施行規則第23条では、視力は両眼0.8以上かつ一眼それぞれ0.5以上(眼鏡などで矯正した視力を含む)とされています。
さらに、三桿法の検査器で奥行きの感覚を測る深視力検査があり、2.5メートルの距離で3回測った平均の誤差が2センチメートル以下で合格です。年齢を重ねて見え方が気になる方は、受ける前に基準を確かめておくと安心です。くわしくは二種免許の深視力検査とは?で紹介しています。
ブランクがある人の準備
運転から離れていた方は、教習所での教習の時間が増えることもあります。指定教習所の教習時限は、技能の身につき具合に応じて延びることがあると法令(施行規則 別表第四)でも決められています。
『自分だけ時間がかかったら恥ずかしい』と思わなくて大丈夫です。ペーパードライバーの準備は、ペーパードライバーでも二種免許は取れる?経歴の数え方と準備でくわしく紹介しています。
- 普通免許などを取ってからの年数を数える
- 視力・深視力など適性試験の基準を確かめる
- 求人票で採用の年齢と定年の決まりを読む
- 運転から離れている期間を正直に伝える
よくある相談
未経験の方からの相談は、年齢的に採用されるか、二種免許がない状態から入れるか、未経験でいちばん大変なことは何か、の3つに集まりがちです。内容をまとめた形で紹介します。
60歳からでも雇ってもらえる?
『30代で二種免許を取ったが運転の仕事は未経験。60歳からでも雇ってもらえるか』という相談です。年齢で断られたらと思うと、応募するのも勇気が要りますよね。
採用の年齢は会社ごとに違うので、まずは求人票で採用の条件と定年を見てみてください。二種免許を持っていれば、応募できる求人の幅は広がります。
50代半ばで二種免許なし、未経験でも入れる?
『55歳で二種免許はなく、運転の仕事も未経験。乗務員になれるか』という相談もよくあります。
二種免許の受験資格に年齢の上限はないので、免許の面では問題ありません。あとは、養成制度のある会社が年齢の条件をどう決めているかなので、複数の会社を比べてみるのがおすすめです。
未経験でいちばん大変なことは?
『未経験からタクシーを始めて、いちばん大変なことは何?』という相談です。
人によって違いますが、job tag には、カーナビを使うことが多くなった今でも、地理や道路事情をよく知っておくことが大事だと書かれています。最初のうちは、道を覚えることに時間がかかると考えておくと気持ちが楽です。
研修の期間や、最初に同乗の指導がつくかを入社前に聞いておくと、不安が減ります。
未経験から入社までの流れ
未経験から運転手を目指す時は、二種免許をどう取るかと、どの勤務形態で働きたいかを先に決めておくと、会社選びがぶれにくくなります。
『何から始めればいいか分からない』という方は、次の順番で進めてみてください。

- 普通免許などを取ってからの年数を数える
- 自分で二種免許を取るか、養成制度で取るかを決める
- 働きたい地域と勤務形態を決める
- 求人票で研修・給与・取得支援の条件を比べる
- 面接で気になる条件を聞き、書面で受け取る
求人の探し方の比べ方は、二種免許を活かす転職|ドライバー求人の探し方で紹介しています。
ひとりで会社を比べるか、相談先を使うかも考えておきたいところです。未経験で取得支援のある会社を探したい方は、ドライバー向けの転職サービスに話を聞くと、比べる手間が減ることもあります。
二種免許ドットコム
二種免許を活かした転職を考えている方へ
タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。
無料ドライバー転職サービスの選び方を見る受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。
よくある質問
タクシー未経験でも採用されますか?
job tag では、タクシー運転手は学歴や経験は問われないと説明されています。普通二種免許が必要ですが、入社後に養成訓練で取らせる会社もあります。
二種免許を持っていないと応募できませんか?
養成制度のある会社なら、二種免許がなくても応募できます。普通免許などを受けていた期間が通算3年以上あるかなど、受験資格を先に確かめておきましょう。
地理に自信がないのですが大丈夫ですか?
東京などでは令和6年にタクシーの地理試験が廃止され、カーナビの使用が前提になりました。会社の研修の内容も面接で確かめておくと安心です。
未経験だと、入社してすぐの給料はどうなりますか?
歩合の部分がある会社では、慣れるまで売上が安定しにくいため、入社直後の給与の保証を設けている会社もあります。保証の有無と期間は会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめましょう。
体力に自信がない場合はどうすればいいですか?
隔日勤務だけでなく、毎日8時間の日勤の勤務形態をとる会社もあります。勤務形態を選べるかを求人票と面接で確かめてみてください。
まとめ
- タクシーは学歴や経験を問われず、普通二種免許があれば目指せる
- 未経験の不安は免許・地理・接客・体力に分けて、研修や制度で補う
- 二種免許の受験資格に年齢の上限はなく、経歴は免許を受けていた期間で数える
- 採用の年齢と定年は会社ごとなので、求人票と面接で確かめる
- 応募の前に、免許の取り方と勤務形態を決めておく





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