二種免許の深視力検査とは?基準と検査の受け方

二種免許の深視力検査の基準と、検査の受け方を紹介する記事のアイキャッチ

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二種免許を取ろうと調べていたら「深視力検査」という聞き慣れない言葉が出てきて、どんな検査なのか不安になっている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の深視力検査は、物の奥行きをどれだけ正確につかめるかを見る適性試験の一つです。2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差が2センチメートル以下なら合格です(道路交通法施行規則第23条)。

この記事を読むと、深視力の基準と、検査を受けるタイミング、受ける前に確かめておくことが分かります。

目次

二種免許の深視力検査とは?

先に結論

深視力の検査は、三桿法の奥行知覚検査器という機械を使い、2.5メートルの距離で3回検査して、平均誤差が2センチメートル以下なら合格です。二種免許の適性試験で行われます。

『深視力って、普通の視力と何が違うの?』と思いますよね。

普通の視力検査は、どれだけ細かい形まで見えるかを確かめる検査です。一方の深視力は、物との距離や前後の位置関係を、どれだけ正確につかめるかを見ます。

お客さんを乗せて走る二種免許や、大きな車を運転する免許では、車との距離感がとても大事です。そのため、普通免許にはない深視力の検査が加わっています。

比べる点視力の検査深視力の検査
何を見るか細かい形がどれだけ見えるか奥行きや前後の位置をどれだけつかめるか
合格の基準(二種)両眼0.8以上・一眼それぞれ0.5以上3回の平均誤差が2センチメートル以下
使う道具視力表三桿法の奥行知覚検査器

「三桿(さんかん)」は、3本の棒という意味です。名前のとおり、棒の並び方を見て奥行きのずれをつかむ機械を使います。

二種免許で距離感が大事になる場面

例えば、二種免許の技能試験には「人の乗降のための停車及び発進」という項目があります(施行規則第24条)。お客さんが乗り降りしやすい位置に、ぴたりと車を止める運転です。

道の端や前の車との距離を正確につかめないと、止める位置がずれてしまいますよね。深視力は、こうした場面で使う距離感を確かめる検査だと考えると、イメージしやすくなります。

深視力の検査がある免許

深視力の検査は、二種免許だけのものではありません。施行規則第23条では、次の免許の適性試験で行うとされています。

免許深視力の検査
第二種免許(大型・中型・普通・大型特殊・牽引)ある
大型・中型・準中型免許ある
牽引免許ある
大型・中型・準中型の仮免許ある
普通免許・普通二輪免許などない

大型免許や中型免許を持っている人は、一度受けたことがある検査です。普通免許だけの人にとっては、二種免許で初めて受ける検査になります。

二種と一種の視力・深視力の基準を比べると

二種は視力の基準も上がる

二種免許は、深視力の検査が加わるだけでなく、視力の基準も普通免許(第一種)より高くなっています。

『普通免許の更新で視力は通っているから、大丈夫だよね?』と考える方もいるかもしれません。

ただ、二種免許は視力の基準そのものが高いので、普通免許で通っていても安心はできないんです。施行規則第23条の基準を並べてみました。

項目二種免許普通免許(第一種)原付免許
視力両眼0.8以上・一眼それぞれ0.5以上両眼0.7以上・一眼それぞれ0.3以上両眼0.5以上
深視力3回の平均誤差が2センチメートル以下検査なし検査なし
聴力10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる同じ基準基準の対象外
色彩識別赤・青・黄の識別同じ基準同じ基準
二種免許と普通免許の視力・深視力・聴力・色彩識別の基準を並べて比べた図解

視力は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正した視力を含みます(施行規則第23条)。普段眼鏡で運転している方は、眼鏡をかけた状態で二種の基準に届くかを確かめておきましょう。

色彩識別の試験は、受けようとする免許と別の種類の免許を持っている人には行わないとされています(施行規則第23条第2項)。普通免許を持っている人が二種免許を受ける場合は、これに当たります。

大型免許や中型免許を持っている人は?

深視力の基準は、二種免許も大型・中型・準中型・牽引免許も同じ「2.5メートルの距離で3回、平均誤差2センチメートル以下」です。視力の基準も、両眼0.8以上・一眼0.5以上で共通しています。

つまり、大型免許などを持っている人は、同じ基準の検査を一度通っていることになります。『一度通っているなら少し気が楽』と感じる方も多いはずです。

ただ、今の見え方が当時と同じとは限らないので、眼鏡の度などは改めて確かめておきましょう。

二種免許の受験資格の全体は、二種免許の取得条件で確かめられます。

深視力の検査はいつ・どこで受ける?

試験場の適性試験で受ける

深視力の検査は、運転免許試験場(運転免許センター)の適性試験で受けます。適性試験は学科試験・技能試験より先に行われます。

『教習所に通う場合も、試験場で受けるの?』と疑問に思いますよね。

教習所ルートでも、試験場ルートでも、適性試験は試験場で受ける流れです。施行規則第26条では、適性試験と学科試験を技能試験の前に行い、どちらかが不合格なら、ほかの試験は行わないとされています。

試験場で直接受ける場合の流れ(警視庁の例)
  1. 試験場で受付をし、適性試験(視力・深視力・聴力など)を受ける
  2. 学科試験を受ける(別の種類の二種免許を持っている人は免除)
  3. 適性試験に合格した後に、技能試験を予約する
  4. 別の日に技能試験を受ける
  5. 合格後に取得時講習を受けて、免許証が交付される

警視庁の案内では、適性試験の当日は技能試験を受けられず、技能試験の予約は適性試験に合格してからになります。

教習所ルートの場合は、卒業した後に試験場で適性試験を受けます。教習所によっては入校の時に視力などを確かめることもあるので、入校前に聞いておくと安心です。

基準に届かなかった時は

適性試験で基準に届かなかった場合、その日は学科試験や技能試験に進めません(施行規則第26条)。

『一度落ちたら、もう二種は無理?』と落ち込む必要はありません。日を改めて受け直す形になるので、受け直しの手続きと手数料は、受ける試験場の案内で確かめておきましょう。

試験場で二種免許を受ける時に、適性試験から技能試験、取得時講習までどの順番で進むかを示した流れの図解

取り方ごとの流れの違いは、二種免許の取り方で比べています。

深視力の検査を受ける前に確かめておくこと

当日の状態を、普段の運転と同じにそろえる

検査の基準は法令で決まっていて、変えることはできません。準備できるのは、受ける時の状態を整えておくことです。

『何か準備できることはある?』という方のために、受ける前に確かめておきたいことをまとめました。

検査の前に確かめること
  • 普段運転で使っている眼鏡やコンタクトレンズを当日も使う
  • 眼鏡の度が合っているか、事前に確かめておく
  • 前の日はしっかり眠り、目が疲れた状態で受けない
  • 検査のやり方の説明は、最後まで落ち着いて聞く
  • 分からない所は、検査の前に係員に聞く

眼鏡などで基準に届いた場合は、免許証の条件に「眼鏡等」が付きます。運転する時は、その眼鏡などを使うことになります。

よくある失敗

試験の当日だけ、普段と違う眼鏡やコンタクトレンズで受けてしまうケースです。見え方が変わると、距離のつかみ方も変わります。いつも運転で使っているもので受けましょう。

会社の面接や教習所で事前に確かめられることも

タクシー会社などの採用の場で、深視力を確かめる機械が用意されていることもある、という相談が見られます。

もし事前に試せる機会があれば、本番の前に検査の感覚を知っておけます。「一度、深視力の機械を試させてもらえますか?」と聞いてみてもいいかもしれません。

普通免許しか持っていない人の準備の順番

普通免許だけの人にとって、深視力の検査は初めての経験です。いきなり試験場で受ける前に、次の順番で準備しておくと安心です。

初めて深視力の検査を受けるまでの準備
  1. 二種免許の受験資格(年齢・運転経歴)を先に確かめる
  2. 眼鏡などをかけた状態で、二種の視力の基準に届きそうか確かめる
  3. 教習所に通う場合は、入校の時に視力や深視力の確認があるか聞く
  4. 会社の採用の場などで機械を試せる機会があれば、一度体験しておく
  5. 試験の前日はしっかり休み、普段の眼鏡などで受ける

例えば、普通免許を取って4年目で、タクシー会社への転職を考えている場合です。視力は普通免許の基準で通っていても、二種は両眼0.8以上・一眼0.5以上が必要なので、まず今の見え方を確かめるところから始めてみてください。

よくある相談

多いのは「試験場で違う?」と「更新の時は?」

深視力についての相談は、試験場ごとの違いと、免許の更新の時の扱いに集まっています。

試験場によって深視力の検査の難しさは違う?

合格の基準は、施行規則第23条で全国共通です。2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差が2センチメートル以下という基準は、どの試験場でも同じです。

『あの試験場の機械は分かりにくい』という声を見かけることもありますが、基準そのものは変わりません。検査の前の説明をよく聞いて、落ち着いて受けてみてください。

免許の更新で、深視力に通らないと二種免許はどうなる?

二種免許を持っている人は、更新の時の適性検査でも二種の基準が関係してきます。

更新の時に基準に届かなかった場合の扱いや、一種への切り替えについては、二種免許の更新で紹介しています。分からない時は、更新を受ける試験場や警察署の窓口で相談してみてください。

合宿の入校手続きで深視力のテストがあると聞いた

教習所によっては、入校の時に視力や深視力を確かめることがあります。卒業した後の適性試験で止まってしまわないよう、先に確かめておく意味があります。

心配な方は、申し込む前に「入校の時に深視力の確認はありますか?」と聞いておくと、当日あわてずに済みます。

二種免許の試験で、深視力がいちばん心配

『学科や技能より、深視力で落ちるのが怖い』という相談もあります。

二種免許の試験全体の難しさと、つまずきやすい所は二種免許は難しい?でまとめています。深視力は、試験の中の一つの項目として準備していけば大丈夫です。

運転の仕事を目指している人へ

タクシーの会社の中には、第一種免許の人を採用して、二種免許を取るための養成訓練を行う会社もあると、job tag(厚生労働省)に書かれています。

ひとりで求人を探すか、ドライバー向けの相談先を使うかは、今の状況に合わせて考えてみてください。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

二種免許の深視力の基準は?

三桿法の奥行知覚検査器で、2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差が2センチメートル以下なら合格です(道路交通法施行規則第23条)。

普通免許にも深視力の検査はありますか?

ありません。深視力の検査は、第二種免許のほか、大型・中型・準中型・牽引免許とその仮免許などで行われます。

二種免許の視力の基準は?

両眼で0.8以上、かつ一眼でそれぞれ0.5以上です。眼鏡などで矯正した視力を含みます。

深視力の検査はどこで受けますか?

運転免許試験場の適性試験で受けます。教習所ルートでも、卒業後に試験場で適性試験を受けます。

深視力の検査は何回受けますか?

1回の検査の中で3回測り、その平均誤差で合否を判断します。3回のうち1回だけずれても、平均で2センチメートル以下なら合格です。

眼鏡をかけて深視力の検査を受けてもいいですか?

受けられます。眼鏡などで基準に届いた場合は、免許証の条件に「眼鏡等」が付きます。

まとめ

この記事の要点
  • 深視力の検査は、奥行きや前後の位置をどれだけつかめるかを見る適性試験
  • 基準は2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差2センチメートル以下
  • 二種免許は、視力の基準も両眼0.8以上・一眼0.5以上と普通免許より高い
  • 適性試験は試験場で、学科・技能より先に受ける
  • 当日は、普段運転で使っている眼鏡などで受ける
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

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