大型二種免許の費用|持っている免許別の内訳と安く取る方法

大型二種免許の費用を、持っている免許別の内訳と安く取る方法に分けて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

バスの運転士を目指して大型二種免許を調べると、『費用がいくらなのか、サイトによって全然違う…』と戸惑う方も多いはずです。

結論から言うと、大型二種免許の費用は、いま持っている免許で大きく変わります。普通免許からなら技能教習は33時限、大型免許からなら17時限と、時限の数がほぼ倍違うからです。

この記事を読むと、持っている免許別の時限と費用の内訳、試験場の手数料、給付金・会社負担・合宿を使って安く取る方法が分かります。

目次

大型二種免許の費用は「持っている免許」で決まる

先に結論

大型二種免許の費用の中心は、教習所に払う教習料金です。教習料金は教習所ごとに違いますが、受ける時限の数は持っている免許で法令に決められています(道路交通法施行規則 別表第四)。

『同じ大型二種なのに、なぜ人によって金額が違うの?』と思いますよね。

実は、大型二種で受ける時限は、持っている免許によって法令で分けられているんです。持っている免許が大きいほど、すでに身についている部分が多いので、受ける時限が少なくて済みます。

施行規則の別表第四の値を、持っている免許ごとに並べました(1時限50分・上達に応じて延びることがあります)。

持っている免許技能教習(基本+応用)学科教習
大型免許17時限(8+9)17時限
マイクロバス限定の大型免許23時限(10+13)17時限
中型免許23時限(10+13)17時限
AT限定の中型免許27時限(14+13)17時限
中型(8t)限定の中型免許28時限(12+16)17時限
準中型免許29時限(13+16)17時限
普通免許33時限(15+18)17時限
AT限定の普通免許37時限(19+18)17時限
中型二種13時限(5+8)0時限
普通二種28時限(15+13)0時限

『普通免許からだと33時限もあるのか…』と感じた方もいますよね。大型免許からの17時限と比べると、技能教習だけで16時限の差があります。

この時限の差が、大型二種免許の料金の差になって表れます。いま持っている免許の行を見て、自分の時限を確かめておきましょう。

持っている免許ごとに、大型二種免許の技能教習と学科教習の時限がどう変わるかを並べた図解

二種をすでに持っていると学科教習が0時限になる

表のとおり、中型二種か普通二種を持っている人は、大型二種の学科教習が0時限です(別表第四)。試験場の学科試験も、ほかの種類の第二種免許を持っていれば免除されます(大阪府警察・宮城県警察・警視庁の案内)。

さらに、大型・中型・準中型免許のどれかと、中型二種か普通二種を両方持っている人は、応用走行の時限が4時限減ります(別表第四の備考)。例えば、大型免許と普通二種を持っている人なら、技能教習は8+5で13時限です。

正式な名前

大型二種免許の正式な名前は「大型自動車第二種免許」です。料金表では「大型二種」「大型第二種」「大型自動車第二種」などと書かれていますが、同じ免許のことです。

大型二種免許の費用の内訳:教習所に払うお金と試験場に払うお金

試験場の手数料は公表、教習所の料金は料金表で確かめる

大型二種免許の取得費用は、教習所に払う教習料金・検定と、試験場に払う手数料に分かれます。一発試験で取る場合は、合格後の取得時講習の費用もかかります。

『結局、全部でいくら用意すればいいの?』と気になりますよね。

教習所の料金は教習所ごとに違い、公的な相場もありません。そのため、この記事では教習所の金額は出さず、項目と、金額が公表されている試験場の手数料をまとめておきますね。

費用の項目教習所で取る場合試験場で直接受ける場合
教習料金(学科・技能)かかる(料金表で確かめる)かからない
卒業検定・追加教習かかる(含むかは料金表で確かめる)かからない
試験場の手数料(警視庁・東京都の場合)4,150円9,800円
取得時講習(警視庁・東京都の場合)要らない30,300円
練習の場・車教習料金に含まれる自分で用意する

警視庁(東京都)の手数料の内訳はこうです(令和7年3月24日以降の額)。

  • 指定教習所を卒業した人: 4,150円(受験料1,800円、免許証交付料2,350円)
  • 試験場で直接受ける人: 9,800円(受験料4,500円、試験車使用料2,950円、免許証交付料2,350円)
  • 取得時講習: 30,300円(旅客車講習3,200円×6時限、応急救護処置講習1,850円×6時限)

手数料は都道府県で違うことがあるので、住んでいる地域の警察の案内で確かめてみてください。

教習所の料金表で確かめる項目

大型二種免許の値段を教習所どうしで比べる時は、含まれる項目をそろえることが大事です。

料金表で確かめる項目
  • 自分が持っている免許の行の料金を見ているか
  • 卒業検定の料金が含まれているか
  • 時限が延びた時の追加料金と、保証の有無
  • 卒業検定に落ちた時の再検定の料金
  • 教材費や入校の手数料が別にかかるか

問い合わせる時は、こんなふうに聞くと答えがそろいやすくなります。

「中型免許を持っています。大型二種の卒業までの総額と、延長した時の1時限の料金、教育訓練給付の対象講座かどうかを教えてください」

一発試験なら大型二種免許は安い?試験場で取る場合の考え方

手数料は少なく見えても、準備の費用がかかる

試験場で直接受けると教習料金はかかりませんが、不合格のたびに手数料がかかり、合格後には取得時講習を受けます。大型免許を持っていない人は、仮免許で練習する準備も要ります。

『教習所に通うより、一発試験のほうが安いんじゃない?』と考える方もいますよね。

警視庁(東京都)の場合、1回で合格すれば、試験手数料9,800円と取得時講習30,300円で、合わせて40,100円です。ただ、これはあくまで1回で受かった場合の計算なんです。

一発試験で増えやすい費用内容
再試験不合格のたびに受験料4,500円と試験車使用料2,950円(警視庁の場合)
仮免許と練習大型免許を持っていない人は、仮免許を受けて道路で練習する必要がある
平日の休み警視庁の案内では受験日は平日のみ
取得時講習旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)

大阪府警察の案内では、大型二種を直接受ける場合、過去3か月以内に5日以上、仮免許で乗車定員30人以上のバス型の自動車を運転して練習しておく必要があります。普通免許しかない人が、この練習の場を自分で用意するのは簡単ではありません。

大型二種の技能試験は、80パーセント以上で合格です(施行規則第24条)。一種の大型免許の70パーセント以上より基準が高いことも、選ぶ時に考えておきましょう。

よくある失敗

大型一種を持っているからと一発試験を選び、鋭角コースや方向変換又は縦列駐車で減点が重なって受け直しが続くケースです。受け直すほど手数料と平日の休みがかさむので、教習所で何時限か練習してから臨む方法も比べてみてください。

試験場で大型二種を直接受ける流れ

警視庁(東京都)の案内をもとに、直接受ける時の流れを並べました。どの段階で費用がかかるかもあわせて見てみてください。

一発試験で大型二種を取る流れ
  1. 学科試験を予約する(完全予約制)
  2. 試験場で適性試験と学科試験を受け、手数料を払う
  3. 合格したら技能試験を予約する(適性試験の当日は受けられない)
  4. 技能試験を受ける(不合格ならその都度、受験料と試験車使用料)
  5. 合格後に旅客車講習と応急救護処置講習を受ける
  6. 免許証が交付される

ほかの二種を持っていて学科試験が免除になる人は、2番目の学科試験がありません。

取得時講習が免除になる人

島根県警察の案内では、中型二種か普通二種の免許を持っている人は、大型旅客車講習と応急救護処置講習の両方が免除されます。看護師や救急救命士など、応急救護処置講習だけが免除になる人もいます。

『講習の30,300円がかからないなら一発もありかも』と思う方は、自分が免除の対象かを試験場で確かめてみてください。一発試験の流れは二種免許の一発試験で紹介しています。

大型二種免許を安く取るには?給付金・会社負担・合宿

安く取る方法は3つの組み合わせ

大型二種免許を安く取るには、教育訓練給付で自分の負担を減らす、バス会社の取得支援を使う、合宿で通う期間を短くする、の3つを比べるのが近道です。

『少しでも大型二種免許を安く取りたい』と考えるのは自然なことですよね。方法ごとに、向いている人と注意点を並べました。

方法向いている人注意点
教育訓練給付雇用保険の加入期間がある人受講開始の2週間前までにハローワークで手続き
バス会社の取得支援バスの運転士として働くと決めている人負担の範囲や在籍の決まりは会社ごとに違う
合宿まとまった休みが取れる人料金に何が含まれるかを確かめる

教育訓練給付を使う

厚生労働省の表(令和8年10月1日時点)では、特定一般教育訓練の指定講座に、大型自動車第二種免許が69講座あります。

特定一般教育訓練では、教育訓練経費の40%(上限20万円)が修了後に支給されます。資格を取って修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇われた場合などは、50%(上限25万円)まで支給されます。

受け取るには、受講開始日に雇用保険の加入期間が3年以上(初めての人は1年以上)あることなどの条件があります。訓練前キャリアコンサルティングとジョブ・カードの交付を受けて、受講開始日の2週間前までにハローワークで手続きします。

どの教習所のどのコースが対象かは、厚生労働省の講座検索システムで確かめられます。くわしくは二種免許に使える給付金で紹介しています。

バス会社の取得支援を使う

厚生労働省のjob tagには、路線バスでは大型二種の取得を積極的に支援する企業が増えていて、採用時に免許を持っていなくても入社後に取る条件で採用されると書かれています。

日本バス協会の案内でも、普通免許などを取って3年以上の人を採用して、一定の条件のもとに大型二種を取らせる制度を持つバス会社があると紹介されています。

ただし、会社が負担する範囲や在籍の決まり、途中で辞めた時の扱いは会社ごとに違います。仕組みのくわしい話は二種免許を無料・会社負担で取る方法で紹介しています。

合宿を使う

まとまった休みが取れるなら、合宿で集中して取る方法もあります。合宿の料金は、教習のほかにどこまで含まれているかが申し込み先ごとに違います。

『合宿のほうが安いと聞いたけど本当?』と思う方は、次の点をそろえてから通学の料金と比べてみてください。

合宿の料金で確かめる項目
  • 宿泊と食事が料金に含まれているか
  • 合宿先までの交通費が出るか
  • 時限が延びた時の追加料金と、延びた分の宿泊費
  • 教育訓練給付の対象講座かどうか

期間と費用の調べ方は大型二種免許の合宿|期間と費用の調べ方・選び方で紹介しています。

教育訓練給付・バス会社の取得支援・合宿の3つの方法で、大型二種免許の費用を抑える考え方を比べた図解

普通免許から大型二種へ:費用を抑える取る順番

将来の予定で、得になる順番が変わる

普通免許から大型二種を目指す時、いきなり大型二種を取るか、先に別の免許を取るかで、合計の時限が変わります。将来の仕事の予定と合わせて考えてみましょう。

『普通免許しかないけど、何から取ればいいの?』と迷いますよね。

別表第四の値から、取り方ごとの合計の時限を計算してみました。

取り方技能教習の合計学科教習の合計
普通免許からいきなり大型二種33時限17時限
普通免許から普通二種、その後に大型二種12時限+28時限=40時限17時限+0時限=17時限

大型二種だけが目的なら、普通免許からいきなり取るほうが合計の時限は少なくなります。

一方で、先にタクシーなどで普通二種を使って働き、その後にバスへ進みたい人なら、普通二種を先に取る意味があります。どちらが合うかは、働き方の予定で決めてみてください。

いきなり取る場合の流れは普通免許から大型二種へで紹介しています。

取る順番を決める前のチェック
  • 大型二種を使う仕事(路線バス・観光バスなど)に就くと決めているか
  • その前に、普通二種を使う仕事をする予定があるか
  • 受験資格(原則21歳以上・免許の期間が通算3年以上)を満たしているか
  • バス会社の取得支援を使う予定があるか

よくある相談

多いのは「持っている免許からの費用」と「一発で取れるか」

大型二種免許の費用については、大型免許や普通二種を持っている人の費用、普通免許からの費用と期間、一発試験で取れるか、という相談がよく見られます。

大型二種免許の費用について、よく見られる相談を内容をまとめて紹介します。

大型免許と普通二種を持っている。大型二種を教習所で取ると費用はどれくらい?

教習所の料金は教習所ごとに違うので、金額はお答えできません。ただ、時限はかなり少なくなります。

大型免許と普通二種の両方を持っている人は、応用走行が4時限減って技能教習は13時限、学科教習は0時限です(別表第四)。教習所に問い合わせる時は、両方の免許を持っていることを伝えて、その時限の料金を聞いてみてください。

大型一種を持っている。大型二種は試験場で一発受験できる?

試験場で直接受けることはできます。大型免許を持っていれば、受ける車を運転できる第一種免許があるので、仮免許での路上練習は要りません。

受ける場所や日程は都道府県で違います。警視庁の案内では、府中・鮫洲の試験場で平日のみです。

普通免許しかない。大型二種を取るには、どれくらいの費用と時間がかかる?

普通免許からだと技能教習33時限と学科教習17時限が基準です。費用は、この時限数の料金を教習所の料金表で確かめるのが確実です。

時間の目安は、通えるペースで変わります。1日に受けられる技能教習には上限があり、普通免許の人が大型二種を受ける場合は1日3時限まで、最初の基本操作及び基本走行は1日2時限までです(施行規則第33条)。

計算すると、基本の15時限を1日2時限ずつで8日、応用の18時限を1日3時限ずつで6日です。技能教習だけで14日ほどかかり、ここに学科教習や卒業検定、予約の空き具合が加わります。

第二種の教習は、入校から9か月以内に修了する決まりもあります(施行規則第33条)。仕事をしながら通う場合は、週に通える時限から逆算して計画しておきましょう。

バスの運転士を目指すなら、費用の出し方も比べる

自分で払うか、会社に出してもらうか

バスの運転士として働くと決めているなら、会社の取得支援を使う道と、自分で払って給付金を使う道を比べてみる価値があります。

『自分で取ってから応募するか、会社に入ってから取るか』は、多くの人が迷うところですよね。

比べる点自分で取ってから応募入社後に会社の支援で取る
費用自分で払う(給付金を使える場合もある)会社の負担の範囲による
応募できる会社大型二種が必要な求人に広く応募できる取得支援のある会社に限られる
確かめること教習所の料金表と給付金の対象講座負担の範囲・在籍の決まり・途中で辞めた時の扱い

路線バスの仕事では、採用後に1〜2か月の就業前訓練を受け、営業所での実地試験に合格してから業務に就くとされています(厚生労働省のjob tag)。免許を取った後にも、会社の研修が続くと考えておきましょう。

取得支援のある求人は、会社の採用ページやハローワークでも探せます。ひとりで条件を見比べるのが大変なら、ドライバー向けの転職サービスに相談して、負担の範囲まで確かめてもらう方法もあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

大型二種免許の取得費用は、普通免許からと大型免許からでどれくらい違いますか?

教習所の料金は教習所ごとに違うので金額では比べられません。技能教習は普通免許から33時限、大型免許から17時限で、この差が費用の差になります。学科教習はどちらも17時限です。

大型自動車第二種免許の試験場の手数料はいくらですか?

警視庁(東京都)の場合、指定教習所を卒業した人は4,150円、試験場で直接受ける人は9,800円です。直接受けて合格した人は、取得時講習の30,300円もかかります。

大型二種免許を安く取る方法はありますか?

教育訓練給付(特定一般教育訓練の指定講座が大型自動車第二種免許で69講座)、バス会社の取得支援、合宿の3つを比べてみてください。一発試験は手数料だけなら少額ですが、受け直しや練習の準備で費用がかさむことがあります。

普通二種を持っていると、大型二種の料金は安くなりますか?

普通二種を持っている人は、大型二種の学科教習が0時限になり、試験場の学科試験も免除されます。技能教習は28時限なので、受ける時限が変わる分、料金も変わります。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二種免許の費用は、持っている免許で決まる教習時限によって変わる
  • 技能教習は大型免許から17時限、中型免許から23時限、普通免許から33時限
  • 試験場の手数料は警視庁の場合、卒業者4,150円、直接受験9,800円と取得時講習30,300円
  • 安く取るには、教育訓練給付・バス会社の取得支援・合宿を比べる
  • 会社の支援は、負担の範囲と在籍の決まりを求人票と面接で確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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