普通二種免許の費用|教習所と一発試験の違いと安く取る方法

普通二種免許の費用を、教習所で取る場合と試験場の一発試験で取る場合に分けて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

タクシーや運転代行の仕事を考えていて、『普通二種免許の費用って、全部でいくらかかるんだろう』と調べている方も多いはずです。

結論から言うと、普通二種免許の費用は「教習所に通うか、試験場で直接受けるか」と「いま持っている免許」でかなり変わります。

この記事を読むと、自分のルートでどんな費用がかかるかを内訳で確かめられて、負担を減らす方法まで見通せます。

目次

普通二種免許の費用は「何に払うか」で考える

先に結論

普通二種免許の費用は、教習所に払うお金と、試験場(警察)に払う手数料の2つに分かれます。どちらのルートを選ぶかで、それぞれの中身が大きく変わります。

『結局いくらなの?』と、まず総額を知りたくなりますよね。

ただ、教習所の料金は教習所ごと・時期ごとに違っていて、公的な相場はありません。そこでこの記事では、金額を当てにいくのではなく、何にお金がかかるのかを先に押さえます。

普通二種免許の正式名は普通自動車第二種免許です。お客さんを乗せてタクシーなどを運転するための免許で、教習所で取る道と、運転免許試験場で直接受ける道があります。

払う先教習所で取る場合試験場で直接受ける場合
教習所入校時の教習料金(教習所の料金表で確認)払わない
追加でかかりうるもの追加の技能教習、卒業検定の受け直し練習の費用、再試験の手数料
試験場の手数料(東京都の場合)4,150円9,800円
取得時講習(東京都の場合)指定教習所の卒業者は不要30,300円
見落としやすいもの通う交通費、休む日何度も試験場に行く交通費と休み
普通二種免許の費用を、教習所で取る場合と試験場で直接受ける場合に分けて、払う先ごとに並べた図解

手数料は警視庁の案内(令和7年3月24日以降の額)で、ほかの都道府県では違うことがあります。住んでいる都道府県の警察の案内で確かめてみてください。

普通自動車二種免許の費用は「時限」で変わる

教習所の料金を左右するのは、受ける教習の時限数です。時限数は道路交通法施行規則の別表第四で、持っている免許ごとに決まっています。

同じ普通自動車二種免許でも、普通免許のMTを持っている人とAT限定の人では、技能教習の時限が違います。時限が増えれば、そのぶん教習料金も上がりやすいんです。

二種免許全体の費用と比べたい時は

大型二種や中型二種も含めた費用の考え方は、二種免許の費用|種類別の内訳と安く抑える方法で紹介しています。

教習所で取る場合の費用と内訳

教習所ルートは「料金表」と「時限」で決まる

教習所で取る場合、費用の大部分は入校時に払う教習料金です。その額は、持っている免許で決まる時限数と、教習所ごとの料金設定で変わります。

『教習所のホームページを見ても、自分がどの料金なのか分からない』という声はよくありますよね。

料金表は「持っている免許」ごとに分かれていることが多いので、まず自分の欄を見つけるのが先なんです。

持っている免許で変わる教習時限

普通二種(MT)とAT普通二種の技能教習の時限を、別表第四からまとめました。1時限は50分です。

持っている免許普通二種(MT)の技能教習AT普通二種の技能教習
大型・中型・準中型・普通免許3+9=12時限3+9=12時限
AT中型・AT準中型・AT普通免許3+13=16時限3+9=12時限
大型特殊免許17+29=46時限17+25=42時限

学科教習は、大型・中型・準中型・普通免許を持っている人で17時限です(大型特殊免許なら20時限)。第二種の学科には応急救護処置の教習が6時限含まれています。

例えばAT限定の普通免許を持っていて、MTの普通二種を取りたい場合は技能教習が16時限です。AT普通二種なら12時限で済むので、仕事で使う車がAT車だけなら選択肢になります。

AT普通二種を選ぶ前に

AT普通二種でMT車は運転できません。勤めたい会社にMT車があるかどうかは、応募前に会社の採用ページや面接で聞いておくと安心です。

料金表で確かめておく項目

教習所の料金は、基本の料金に何が含まれているかで、あとから払う額が変わります。申し込む前に次の項目を見ておきましょう。

教習所の料金表で見ること
  • 自分の持っている免許の欄の料金を確かめる
  • 追加の技能教習が1時限いくらかを確かめる
  • 卒業検定を受け直す時の料金を確かめる
  • 延長しても追加料金がかからない保証の有無を確かめる
  • 写真代や書類の費用が別かどうかを確かめる

追加の費用が出やすい場面

教習所の費用が予定より増えるのは、決められた時限で終わらなかった時です。時限数は、技能の修得状況に応じて延長するものとされています(別表第四)。

もう一つは卒業検定です。

第二種の卒業検定は技能試験の例に準じて行われ、80パーセント以上で合格です(施行規則第34条)。不合格になった人は、1時限以上の技能教習を受けてから次の検定に進みます。

『延長になったら、いくら増えるの?』と心配になりますよね。追加1時限と検定の受け直しの料金は、料金表に書かれていることが多いので、入校前に見ておくと予算が立てやすくなります。

教習には期限がある

第二種の教習は、入校から9月以内に修了する決まりです(施行規則第33条)。卒業検定も、教習を修了した日から3月以内に受けます。仕事の繁忙期と重ならないよう、入校の時期から予定を組んでおきましょう。

教習所を卒業した後に試験場で払うもの

指定教習所を卒業すると、試験場の技能試験は免除されます(道路交通法第97条の2)。試験場では適性試験と学科試験を受けて、合格すれば免許証が交付されます。

このとき払う手数料は、警視庁の場合4,150円(受験料1,800円、免許証交付料2,350円)です。マイナ免許証のみにする場合は3,350円、2枚持つ場合は4,250円と案内されています。

指定教習所を卒業した人は、取得時講習を受ける必要がありません(神奈川県警察の案内)。試験場ルートで必要な30,300円の講習料がかからないのは、教習所ルートの見えにくい違いなんです。

一発試験(試験場で直接受ける)場合の費用

手数料は安く見えるが、受け直しと講習を足して考える

試験場で直接受ける一発試験は、試験場に払う手数料が中心です。ただ、合格までの回数と取得時講習の料金まで足して考えないと、比べる時に見誤りやすくなります。

『教習所に何十時限も通うより、一発試験のほうが安いのでは?』と考える方もいますよね。

手数料の額だけを見るとそう見えます。ここでは警視庁の案内をもとに、試験場で払う額を項目ごとに並べてみます。

項目金額(警視庁・東京都の場合)払うタイミング
受験料4,500円受けるたび
試験車使用料2,950円受けるたび
免許証交付料2,350円合格した時
初回の合計9,800円最初の受験
取得時講習(旅客車講習・応急救護処置講習)30,300円技能試験の合格後

再試験の場合は、その都度受験料と試験車使用料がかかります(警視庁の案内)。1回あたり4,500円と2,950円で、合わせて7,450円です。

合格までの回数で総額が変わる

取得時講習は、旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)の組み合わせです。警視庁の受講料は、旅客車講習3,200円×6時限と応急救護1,850円×6時限で30,300円です。

一発試験の費用を、技能試験の回数別に計算してみました。

技能試験に合格した回試験場に払う額の計算合計
1回目で合格9,800円+講習30,300円40,100円
2回目で合格9,800円+7,450円+講習30,300円47,550円
3回目で合格9,800円+7,450円×2+講習30,300円55,000円

これは東京都の手数料だけで計算した額です。練習コースを借りる費用や、試験場に通う交通費、休みを取る日の分は入っていません。

よくある見落とし

一発試験の手数料だけで「安い」と決めてしまうと、受け直しの回数と講習料で差が縮むことがあります。練習の当てがあるか、平日に何度も試験場へ行けるかも合わせて考えておきましょう。

普通免許があれば仮免許は要らない

試験場で受けるには、受験する試験で使う車を運転できる第一種免許が要ります。持っていない人は、仮運転免許証と路上練習申告書が必要です(警視庁の案内)。

普通免許を持っている人が普通二種を受けるなら、この仮免許の手続きは要りません。ここは、大型二種を一発試験で受ける人との大きな違いです。

試験場で受ける流れや技能試験の課題は、二種免許の一発試験でくわしく紹介しています。

教習所と一発試験、どちらが自分に合う?

費用だけでなく「平日の休み」と「練習の当て」で決める

教習所は前払いの額が大きい代わりに、合格までの道筋が見えやすいルートです。一発試験は手数料が中心ですが、受け直しの回数と通う日数が読みにくくなります。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

どちらが安いかは、合格までに何回試験場へ行くかで変わります。だからこそ、自分の生活に照らして考えるのが近道なんです。

教習所で取るよい所
  • 試験場の技能試験が免除される
  • 取得時講習を受けなくてよい
  • 教習の時限が決まっていて予定を立てやすい
一発試験で困りやすい所
  • 試験場は平日のみで、受けるたびに休みが要る
  • 合格基準は80パーセント以上で、受け直しになりやすい
  • 練習の場所と車を自分で用意する必要がある

技能試験の合格基準は、第二種は80パーセント以上です(施行規則第24条)。第一種の70パーセント以上より厳しく、お客さんを乗せる前提の停車や発進まで見られます。

状況で選ぶ判定表

自分の状況に近い行を探してみてください。

自分の状況向いているルート理由
平日に休みを取りにくい教習所(通学)試験場は平日のみで、受けるたびに休みが要る
まとまった休みが取れる教習所(合宿も候補)毎日続けて乗れて、日数がまとまる
運転に慣れていて、練習の当てがある一発試験も候補手数料中心で取れる可能性がある
タクシー会社に転職する予定会社の養成制度も候補取得費用を会社が負担する仕組みがある
教育訓練給付の対象になりそう対象の教習所修了後に費用の一部が戻る可能性がある

例えば、普通免許を取って4年目でタクシー会社への転職を考えている場合は、先に自分で取る前に会社の制度を見比べる価値があります。この話は次の章でくわしく見ていきます。

普通二種免許を安く取る方法は4つ

安くするコツは「時限を減らす」「戻ってくるお金」「払う人を変える」

普通二種免許を安く取る方法は、AT普通二種で時限を抑える、給付金を使う、会社の養成制度を使う、一発試験に挑む、の4つです。

『少しでも安く取りたい』というのは当然の気持ちですよね。

ただ、安くする方法にはそれぞれ条件があります。条件と注意点を並べてみました。

方法安くなる理由気をつけたいこと
AT普通二種にするAT限定普通免許から取る時、MTより技能教習が4時限少ないMT車を運転できない
教育訓練給付を使う指定講座なら修了後に費用の一部が支給される雇用保険の加入期間などの条件がある
会社の養成制度を使う入社後の取得費用を会社が負担する仕組み在籍の決まりなど会社ごとの条件がある
一発試験に挑む教習所の料金がかからない受け直しと講習料、平日の休みがかかる

教育訓練給付の対象になる講座もある

厚生労働省の資料では、特定一般教育訓練の指定講座に「普通自動車第二種免許 49講座」があります(令和8年10月1日時点)。対象になれば、教育訓練経費の40%(上限20万円)が修了後に支給されます。

ただし、どの教習所のどのコースが対象かは、厚生労働省の講座検索システムで確かめる必要があります。条件や申請の流れは、二種免許に使える給付金にまとめています。

普通二種免許の取得費用は「誰が払うか」でも変わる

安く取る方法の中で、負担がいちばん変わりうるのが会社の養成制度です。普通二種免許の取得費用を自分で払う前提で考えていた方は、次の章も読んでみてください。

自分で払う前に:会社の養成制度という選択肢

普通二種の費用を会社が負担する仕組みがある

タクシー会社の中には、第一種免許を持つ人を採用して、第二種免許を取るための養成訓練を行う会社があります(job tag の記載)。取得費用を自分で払わずに済む可能性がある道です。

『先に自分で取っておかないと、採用されないのでは?』と不安になる方もいますよね。

実は、厚生労働省の職業情報サイト job tag には、第一種免許の保有者を採用して養成訓練を行う会社もあると書かれています。二種免許を持たずに応募する道も、正当な選び方なんです。

国土交通省の資料(令和6年5月の中間とりまとめ)にも、第二種免許の取得費用に係る支援が始まったことが書かれています。タクシー運転者が増えた背景の一つとして挙げられているんです。

自分で取る場合と比べる

自分で取るか、入社後に養成制度で取るかの違いを並べました。

比べる点自分で取ってから応募入社後に養成制度で取る
取得費用自分で払う会社が負担する範囲は会社ごと
会社選び免許があれば応募先を選びやすい養成制度のある会社から選ぶ
辞める時費用の決まりは関係しない在籍の条件や返還の決まりがある場合も
教習の時間自分で予定を組む会社の予定に沿って受ける

入社前に確かめておく項目

会社ごとの条件は、負担額も在籍の決まりもさまざまです。求人票と面接で、次の項目を確かめておきましょう。

養成制度について求人票と面接で聞くこと
  • 会社が負担するのは教習所の料金だけか、試験場の手数料も含むかを確かめる
  • 一定期間の在籍が条件になっているかを確かめる
  • 途中で辞めた時に費用を返す決まりがあるかを確かめる
  • 教習を受けている間の給与や勤務の扱いを確かめる
  • 二種免許を取った後の研修の流れを確かめる

言いにくい質問ですが、入社前に聞いておくほうが、あとで困らずに済みます。養成制度の流れは、二種免許なしでタクシー会社に入るや二種免許を無料・会社負担で取る方法でもくわしく紹介しています。

普通二種免許を自分で取るか、会社の養成制度で取るかを、状況ごとに判定する図解

ひとりで探すか、相談先を使うか

会社の採用ページに直接応募したり、ハローワークで探したりする方法もあります。養成制度のある会社をいくつか見比べたい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談する手もあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

費用の相談で多いのは「会社負担の範囲」と「一発試験」

普通二種免許の費用についての相談は、会社負担で取った後の費用と、独学で取る時の費用に集まりがちです。よくある相談を3つ選んで答えます。

教習所の費用は会社が出してくれたけど、試験場の費用は自分持ち?

会社負担で教習所に通った後、試験場の学科試験の費用は実費なのかという相談です。

教習所の料金と、試験場で払う手数料(東京都の場合4,150円)は別のものです。どこまで会社が負担するかは会社の決まりによるので、入社時の書類か担当者に聞いてみてください。

独学(一発試験)で取ると、勉強と費用はどれくらい?

教習所に通わず試験場で受ける場合の費用と勉強量についての相談です。

費用は、東京都の場合で初回9,800円、合格後の取得時講習30,300円、再試験は1回7,450円です。学科試験は95問(大阪府警察の案内)で、90パーセント以上で合格なので、問題集で形式に慣れておくと安心です。

普通二種はATとMT、どちらで取るべき?

タクシーへの転職を考えていて、AT限定にするか迷っているという相談です。

AT限定普通免許から取るなら、AT普通二種のほうが技能教習は4時限少なくて済みます。ただ、勤めたい会社の車にMT車があるかで答えが変わるので、応募先に確かめてから決めるのが確実です。

『どうせなら制限のないMTで』と考える方もいますが、費用と時間のバランスで選んで大丈夫です。

よくある質問

普通二種免許の費用で、試験場に払う手数料はいくらですか?

警視庁(東京都)の場合、教習所を卒業した人は4,150円、試験場で直接受ける人は初回9,800円です。直接受ける人は、合格後の取得時講習30,300円もかかります。ほかの都道府県では額が違うことがあります。

普通二種免許の費用を安く抑える方法は?

AT普通二種で時限を抑える、教育訓練給付の対象講座を選ぶ、タクシー会社の養成制度を使う、一発試験に挑む、の4つがあります。それぞれ条件があるので、自分の状況に合うかで選んでみてください。

一発試験で再試験になると、いくらかかりますか?

警視庁の場合、再試験はその都度、受験料4,500円と試験車使用料2,950円がかかります。合わせて1回7,450円です。

教習所の料金の相場はいくらですか?

教習所の料金は教習所ごと・時期ごとに違い、公的な相場はありません。持っている免許の欄の料金と、追加教習や検定の受け直しの料金を、各教習所の料金表で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二種免許の費用は、教習所に払うお金と試験場の手数料に分かれる
  • 教習所の料金は持っている免許で決まる時限数と、教習所ごとの設定で変わる
  • 試験場の手数料は東京都の場合、教習所卒業で4,150円、直接受験で初回9,800円
  • 一発試験は取得時講習30,300円と再試験1回7,450円まで足して比べる
  • タクシー会社の養成制度は、負担の範囲と在籍の決まりを入社前に確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

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