二種免許の費用|種類別の内訳と安く抑える方法

二種免許の費用の内訳と、種類別・取り方別の違い、安く抑える方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

タクシーやバスの仕事を考えはじめて、『二種免許の費用って、結局いくらかかるの?』と調べている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の費用は「教習料金・検定・試験手数料・取得時講習・追加教習」の5つに分けると見通せます。

このうち教習料金は教習所ごとに違うので、料金表で確かめるしかありません。ただ、持っている免許と取り方で、どこが増えてどこが減るかは決まっています。

この記事を読むと、費用の内訳、種類別・取り方別の違い、会社負担や給付金で安く抑える方法が分かります。

目次

二種免許の費用は5つに分けると見通せる

先に結論

二種免許の取得費用は、教習所に払うお金と、試験場(都道府県の警察)に払うお金に分かれます。試験場の手数料は公表されていますが、教習所の料金は教習所ごとに違います。

『ネットで調べても、金額がバラバラで分からない…』と感じますよね。

それもそのはずで、教習所の料金は、教習所や時期、持っている免許で変わります。

公的な相場もありません。だからこそ、金額を比べる前に、何にお金がかかるのかを先に押さえておくのが近道なんです。

費用の項目何のお金か払う先金額を確かめる所
教習料金学科教習・技能教習の料金教習所教習所の料金表
検定卒業検定などの料金教習所教習所の料金表(教習料金に含むかも確かめる)
試験手数料受験料・免許証交付料など試験場住んでいる都道府県の警察の案内
取得時講習旅客車講習と応急救護処置講習試験場など一発試験で取る人だけ。都道府県の警察の案内
追加教習時限が延びた分の教習料金教習所教習所の料金表・保証の有無

この5つのうち、取り方によっては払わなくていい項目もあります。例えば、教習所を卒業した人は取得時講習が要りません。

二種免許の費用を、教習料金・検定・試験手数料・取得時講習・追加教習の5つに分け、払う先ごとに並べた図解

試験場に払う手数料は決まっている

試験場の手数料は、警視庁(東京都)の場合、令和7年3月24日以降はこうなっています。

取り方手数料(警視庁・東京都の場合)内訳
指定教習所を卒業(大型・中型・普通二種)4,150円受験料1,800円、免許証交付料2,350円
試験場で直接受ける(大型・中型・普通二種)9,800円受験料4,500円、試験車使用料2,950円、免許証交付料2,350円
試験場で直接受ける(大型特殊二種・けん引二種)6,900円受験料2,800円、試験車使用料1,750円、免許証交付料2,350円
取得時講習(直接受験で大型・中型・普通二種)30,300円旅客車講習19,200円、応急救護処置講習11,100円

再試験になると、その都度、受験料と試験車使用料がかかります。また、マイナ免許証だけを持つ場合や2枚持つ場合は、手数料が少し変わります(警視庁の手数料改定の案内)。

手数料は都道府県で違うことがあるので、住んでいる地域の警察の案内で確かめてみてください。

二種免許の値段を比べる時の注意

広告やサイトで見かける「○○円で取れる」という金額は、どの項目まで含んでいるかがまちまちです。比べる時は、上の5つのうちどれが含まれているかをそろえて見てみましょう。

種類で変わる二種免許の費用:時限の差を見る

費用の差は教習時限の差から生まれる

受ける時限が多いほど、教習所に払う料金も増える方向になります。だから、取りたい二種と持っている免許で時限がどう変わるかを見れば、費用の差の向きがつかめます。

『普通二種と大型二種で、どれくらい違うの?』という方もいますよね。

金額は教習所ごとに違うので、ここでは時限で比べます。施行規則の別表第四の値です(1時限50分・上達に応じて延びることがあります)。

普通免許(MT)から取る二種技能教習学科教習
普通二種12時限17時限
中型二種27時限17時限
大型二種33時限17時限

学科教習はどれも17時限で同じです。

差がつくのは技能教習で、普通二種12時限に対して大型二種は33時限です。ここが費用の差の中心になります。

『自動車二種免許の費用』と一口に言っても、普通・中型・大型でこれだけ時限が違います。種類ごとの費用は、こちらでくわしく紹介しています。

持っている免許でも費用は変わる

同じ普通二種でも、持っている一種がAT限定かどうかで技能教習の時限が変わります。

持っている免許普通二種(MT)の技能教習AT限定普通二種の技能教習
普通免許(MT)・準中型・中型・大型12時限12時限
AT限定の普通・準中型・中型16時限12時限

AT限定の普通免許からMTの普通二種を取ると、技能教習が4時限増えます。この4時限分、費用も増えると考えておきましょう。

見積もりを取る前に手元にそろえておくもの
  • 持っている運転免許証(種類欄と条件欄を確かめる)
  • 取りたい二種の種類(普通・中型・大型)
  • MTで取るか、AT限定で取るか
  • 通学か合宿か、通える曜日と時間帯

教習所・合宿・一発試験・会社負担:ルート別の費用の考え方

ルートごとに、払う人と払う項目が違う

二種免許の費用は、どのルートで取るかで大きく変わります。自分で払うのか、会社が負担するのか、どの項目を払うのかをルートごとに見ておきましょう。

『一番安く取れるのはどれ?』と気になりますよね。

ここが大事なところです。

安さだけで選ぶと、受け直しや時間の分で結局高くつくこともあります。ルートごとに、払う項目と気をつけたい点を並べました。

ルート主にかかる項目費用の考え方気をつけたい点
教習所に通う教習料金・検定・試験手数料料金表で総額を確かめる時限が延びた時の追加料金
合宿教習料金・検定・試験手数料(宿泊などを含むかは要確認)料金に何が含まれるかを確かめるまとまった休みが要る
一発試験試験手数料・取得時講習・練習の費用試験場の手数料は公表されている不合格のたびに受験料と試験車使用料
会社負担(養成制度)会社の決まりによる負担の範囲は会社ごとに違う在籍の決まり・途中で辞めた時の扱い

教習所に通う場合

教習料金・検定・試験手数料(卒業者は警視庁の場合4,150円)がかかります。取得時講習は要りません(神奈川県警察の案内)。

時限が延びた時の追加料金の扱いは、教習所ごとに違います。料金表を見る時は、追加教習の扱いもあわせて確かめておきましょう。

教習所の料金表で確かめる項目

料金表は、教習所ごとに書き方が違います。比べる時は、同じ物差しで見られるように、次の点をそろえて確かめてみてください。

料金表で確かめる項目
  • 自分の持っている免許からの料金になっているか
  • 卒業検定の料金が含まれているか
  • 時限が延びた時の追加料金はいくらか、保証はあるか
  • 卒業検定に落ちた時の再検定の料金
  • 教材費や入校の手数料が別にかかるか

電話で聞く時は、こんなふうに聞くと答えがそろいやすくなります。

「普通免許を持っていて、普通二種をMTで取りたいです。卒業までの総額と、延長した時の1時限の料金を教えてください」

合宿の場合

合宿は、教習のほかに宿泊などの費用がどこまで料金に含まれるかを確かめる必要があります。合宿でかかる費用の調べ方は二種免許の合宿費用|安い時期と料金に含まれるもので紹介しています。

一発試験の場合

試験場で直接受けると、教習料金はかかりません。警視庁(東京都)の場合、1回で受かれば、試験手数料9,800円と取得時講習30,300円で、合わせて40,100円です。

ただし、これは1回で合格した場合の計算です。

不合格になると、その都度、受験料4,500円と試験車使用料2,950円(合わせて7,450円)がかかります。受ける車を運転できる第一種免許を持っていない人は、仮免許を受けて道路で練習する必要もあります(道路交通法第96条の2)。

大型二種や中型二種を直接受ける場合、大阪府警察の案内では、過去3か月以内に5日以上、仮免許でバス型の自動車を運転して練習しておく必要があります。練習の場や車を用意する手間と費用も、一発試験の費用として見込んでおきましょう。

『手数料が安いから一発で』と決める前に、自分がどの準備を自力でできるかを書き出してみると、ルートを選びやすくなりますよ。

くわしくは二種免許を試験場で取る費用で紹介しています。

よくある失敗

「手数料だけなら一発試験が安い」と考えて受けたものの、不合格が続いて受け直しの手数料と平日の休みがかさむケースです。第二種の技能試験は80パーセント以上で合格と、第一種より基準が高いことも考えて選びましょう。

会社負担(養成制度)の場合

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許を取らせる仕組みを持つところがあります。厚生労働省のjob tagには、第一種免許を持つ人を採用して、第二種免許を取るための養成訓練を行うタクシー会社もあると書かれています。

国土交通省の資料(令和6年5月)でも、令和4年の受験資格の見直しとあわせて、第二種免許の取得費用に係る支援が始まったことが紹介されています。

仕組みのくわしい話は二種免許を無料・会社負担で取る方法で紹介しています。

教習所・合宿・一発試験・会社負担の4つのルートで、払う人と払う項目の違いを比べた図解

二種免許を安く取るには?費用を抑える4つの方法

安く抑える方法は「払う額を減らす」と「時限を減らす」の2系統

二種免許を安く取るには、給付金や会社負担で自分が払う額を減らす方法と、取る順番や準備で時限を減らす方法があります。

『少しでも安く取りたい』と考えるのは当然ですよね。費用を抑える方法を4つ紹介します。

1. 教育訓練給付を使う

雇用保険に入っている(または入っていた)方は、ハローワークで手続きする教育訓練給付が使えることがあります。

給付の種類支給の目安
特定一般教育訓練教育訓練経費の40%(上限20万円)。修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇われた場合などは50%(上限25万円)
一般教育訓練教育訓練経費の20%(上限10万円)

厚生労働省の表(令和8年10月1日時点)では、特定一般教育訓練の指定講座は、大型自動車第二種免許が69講座、普通自動車第二種免許が49講座です。どの教習所のどのコースが対象かは、厚生労働省の講座検索システムで確かめられます。

受け取るには条件があります。

受講開始日に雇用保険の加入期間が3年以上あること(初めて受け取る人は1年以上)が基本で、離職した人は離職日の翌日から受講開始日まで1年以内であることも必要です。支給額が4千円を超えない場合は支給されません。

特定一般教育訓練は、受講開始日の2週間前までにハローワークで手続きが必要です。

その前に、訓練前キャリアコンサルティングを受けて「ジョブ・カード」の交付を受けておく流れです。くわしくは二種免許に使える給付金で紹介しています。

2. 会社の養成制度を使う

入社後に会社の負担で取る方法です。自分の持ち出しを減らせる一方、在籍の決まりや途中で辞めた時の扱いは会社ごとに違います。

求人票を見る時は、次の点がどう書かれているかを見比べてみてください。

求人票で見る所確かめたいこと
負担の範囲教習料金だけか、手数料や追加教習も含むか
支払いの方法会社が教習所に直接払うのか、立て替えて後で精算するのか
在籍の決まり決められた期間があるか
途中で辞めた時返す費用があるか、その範囲
教習中の扱い教習中の給与や勤務の扱い

3. 取る順番を工夫して時限を減らす

将来、複数の二種を取る予定があるなら、順番で時限が変わります。例えば大型二種の学科教習は、普通二種か中型二種を持っていれば0時限です(施行規則 別表第四)。

ほかの種類の第二種免許を持っていると、試験場の学科試験も免除されます(大阪府警察・宮城県警察・警視庁の案内)。

4. 追加教習を減らす準備をする

時限が延びた分は、追加の料金がかかることがあります。苦手な課題を早めに伝えて練習してもらう、教習の間をあけすぎない、といった工夫で延長を防ぎやすくなります。

二種免許の費用を抑える4つの方法を、払う額を減らす方法と時限を減らす方法に分けて並べた図解
費用を抑えるために、入校前にやる順番
  1. 雇用保険の加入期間を確かめ、教育訓練給付が使えるか調べる
  2. 講座検索システムで、通える範囲の対象講座を探す
  3. 会社の養成制度を使う道も、求人票で見比べる
  4. 教習所の料金表で、追加教習の扱いを確かめる
  5. 給付金を使うなら、受講開始の2週間前までにハローワークで手続きする

よくある相談

多いのは「会社負担の中身」と「辞めた時の扱い」

二種免許の費用については、求人の「全額負担」の意味や、会社負担で取った後に辞めたらどうなるのか、という相談がよく見られます。

二種免許の費用について、よく見られる相談を内容をまとめて紹介します。

求人に「二種免許代は会社が全額負担」とある。本当に自分は払わなくていい?

求人票の「全額負担」が、どの項目まで含むかは会社ごとに違います。教習料金だけなのか、試験場の手数料や追加教習まで含むのかを確かめておきましょう。

面接では、こんなふうに聞いてみるとスムーズです。

「二種免許の取得費用は、教習料金のほかに、試験の手数料や延長した分の教習も会社の負担になりますか」

会社負担で取ったが、一定期間内に辞めたら費用を返す誓約書にサインした

会社負担の仕組みには、在籍の決まりや、途中で辞めた時の扱いが決められていることがあります。その中身は会社ごとに違います。

『もし合わなかったら…』と不安になりますよね。サインする前に、何年以内に辞めると、どの費用を、どれだけ返すことになるのかを書面で確かめておくと安心です。

バスの運転士になりたい。指定教習所で大型二種を取るといくらかかる?

教習所の料金は教習所ごとに違うので、この記事では金額を出せません。普通免許からなら技能教習33時限と学科教習17時限が基準なので、通える教習所の料金表でこの時限数の料金を確かめてみてください。

路線バスでは、入社後に大型二種を取る条件で採用されることもあります(厚生労働省のjob tag)。大型二種の費用は大型二種免許の費用でくわしく紹介しています。

自分で払うか、会社負担で取るかの決め方

決め手は「働く会社が決まっているか」

働きたい会社が決まっていないなら、自分で払って取ると会社を自由に選べます。タクシーやバスの仕事に就くと決めているなら、会社負担の道も比べてみる価値があります。

『自分で払うのと会社に出してもらうの、結局どっちがいいの?』と迷いますよね。

それぞれに向いている人がいます。自分に近いほうを見てみてください。

こんな人向いている取り方
働きたい会社がまだ決まっていない自分で払って取る(給付金も確かめる)
タクシーやバスの仕事に就くと決めている会社負担の求人を比べる
運転代行など、会社負担が無い仕事を考えている自分で払って取る
まとまった休みが取れる合宿も候補にする
運転に自信があり、平日に休める一発試験も候補にする

会社負担の求人は、会社の採用ページに直接応募する、ハローワークで探す、ドライバー向けの転職サービスに相談する、といった方法で探せます。

ひとりで求人票を読み比べるか、相談先を使って負担の範囲まで聞いてもらうかは、使える時間で決めてみてください。相談先の選び方はドライバー転職サービスの選び方で紹介しています。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

二種免許の費用は、どこを見れば分かりますか?

教習所に払う費用は教習所の料金表、試験場に払う手数料は住んでいる都道府県の警察の案内で確かめられます。警視庁(東京都)の場合、指定教習所を卒業した人の手数料は4,150円です。

第二種免許の費用は、普通・中型・大型でどれくらい違いますか?

教習所の料金は教習所ごとに違うので金額では比べられません。普通免許からの技能教習は、普通二種12時限、中型二種27時限、大型二種33時限で、この時限の差が費用の差になります。

二種免許を一番安く取る方法はありますか?

自分が払う額を減らすなら、教育訓練給付や会社の養成制度が候補です。一発試験は試験場の手数料だけなら少額ですが、不合格のたびに手数料がかかり、取得時講習も受けます。

教育訓練給付は二種免許に使えますか?

使える講座があります。厚生労働省の表(令和8年10月1日時点)で、特定一般教育訓練の指定講座は大型自動車第二種免許が69講座、普通自動車第二種免許が49講座です。

教習所を卒業した人も取得時講習の費用はかかりますか?

指定教習所を卒業した人は、取得時講習を受ける必要がありません(神奈川県警察の案内)。講習は試験場で直接受けて合格した人が受けます。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許の費用は、教習料金・検定・試験手数料・取得時講習・追加教習の5つに分かれる
  • 試験場の手数料は警視庁の場合、卒業者4,150円、直接受験9,800円
  • 教習所の料金は教習所ごとに違うので、時限の差で費用の差をつかむ
  • 安く抑えるには、教育訓練給付・会社の養成制度・取る順番・追加教習を減らす工夫
  • 会社負担は、負担の範囲と途中で辞めた時の扱いを求人票と面接で確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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