大型二種免許の教習所・自動車学校の探し方|通える範囲で選ぶコツ

大型二種免許の教習所・自動車学校を、通える範囲で探して比べる方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

バスの運転士を目指して大型二種免許の教習所を探してみたものの、『近くに扱っている所が見つからない』と困っている方も多いはずです。

結論から言うと、大型二種免許の教習所は普通免許ほど多くないので、扱っているかの確認から始めて、通える範囲で比べるのが近道です。

この記事を読むと、大型二種の教習所の探し方と、問い合わせる前に比べておきたい項目が分かります。

目次

大型二種免許の教習所が限られるのはなぜ?

先に結論

大型二種免許の教習は、どの自動車学校でも受けられるわけではありません。扱っているかどうかを、教習所ごとに確かめる必要があります。

『普通免許を取った自動車学校で、大型二種も取れると思っていた』という方もいますよね。

電話で聞いてみると、こんなやりとりになることもあります。

「大型二種の教習はありますか」
「普通二種まではありますが、大型二種は扱っていません」

大型二種の教習では、大型自動車の旅客車で、人の乗降のための停車及び発進や鋭角コースの走行などを練習します。大きな教習車と、それを走らせるコースが要るため、扱える教習所は限られてきます。

確かめること理由
大型二種の教習を扱っているか普通免許や普通二種だけを扱う教習所もあるため
自分の持っている免許から入校できるか普通免許からの教習を受け付けているか教習所で違うことがあるため
通学か合宿か通える範囲に無い時は合宿も候補になるため

教習所選び全体の考え方は、二種免許の教習所選びで紹介しています。

入校の前に受験資格も確かめておく

教習所を探す前に、自分が大型二種を受けられるかも確かめておきましょう。

受験資格は、原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上です(道路交通法第96条第5項)。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・期間1年以上でも受けられます(警察庁の案内)。

特例教習を実施している教習所は限られていて、警察庁は都道府県警察の窓口に問い合わせるよう案内しています。若い方は、特例教習と大型二種の教習を同じ所で受けられるかも聞いてみてください。

適性試験では、視力(両眼0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上)と深視力(3回の平均誤差2センチメートル以下)の基準もあります。

大型二種の自動車学校を地域で探す手順

探す順番を決めておくと迷わない

いきなり電話をかけるより、候補を集めて、扱っているかと通えるかで絞ってから問い合わせると、手間が減ります。

『どこから探せばいいのか分からない』という方は、次の順番で進めてみてください。

大型二種免許の教習所を探す手順
  1. 通える範囲を決める(自宅・職場から、平日の夜や土日に通える距離)
  2. 「地域名 大型二種 教習所」などで検索し、候補を書き出す
  3. 各教習所の公式サイトで、大型二種の教習を扱っているかを見る
  4. 厚生労働省の「教育訓練給付制度 講座検索システム」で、給付金の対象講座があるかも調べる
  5. 候補を2〜3校に絞り、比べる項目をそろえて問い合わせる

厚生労働省の表では、大型自動車第二種免許の特定一般教育訓練の指定講座は69講座あります(令和8年10月1日時点)。講座検索システムは、大型二種を扱う教習所を探す手がかりにもなります。

公式サイトで見ておきたい所

候補の教習所の公式サイトでは、次の所を見ておくと、問い合わせの回数が減ります。

見る所分かること
取り扱い車種・コースの一覧大型二種の教習を扱っているか
料金表持っている免許ごとに料金が分かれているか
教習の時間割平日の夜や土日に教習があるか
給付金の案内教育訓練給付の対象講座か
入校の条件受験資格や適性の確認をいつするか

公式サイトに書いていないことは、電話で聞いてみましょう。例えば、こんな聞き方です。

「普通免許(MT)を持っていて、大型二種を取りたいです。33時限の計算の料金と、平日の夜に通えるかを教えてください」

最初に自分の免許と通える時間を伝えておくと、話がかみ合いやすくなりますよ。

大型二種免許の教習所を、通える範囲の決定から候補集め・扱いの確認・給付金の確認・問い合わせまで順に探す手順を示した図解

通える範囲に無い時は合宿も候補

近くに扱っている自動車学校が無い場合は、合宿で取る方法もあります。期間や費用の調べ方は大型二種免許の合宿で紹介しています。

通学が向く人
  • 仕事を続けながら、夜や土日に少しずつ通いたい
  • 自宅や職場の近くに大型二種を扱う教習所がある
合宿を考えたい人
  • 近くに大型二種を扱う教習所が無い
  • まとまった休みを取って、一気に進めたい

問い合わせ前に比べる項目表

自分の免許の行で比べる

大型二種の教習時限は、持っている免許で大きく変わります。料金表は、自分の免許の行を見て比べることが大事です。

『料金表を見比べたけど、どこが安いのか分からない』と感じますよね。

それは、料金が持っている免許ごとに分かれているからなんです。施行規則の別表第四では、大型二種の技能教習の時限は次のように決まっています(1時限50分・上達に応じて延長あり)。

持っている免許大型二種の技能教習
大型免許17時限
中型免許・マイクロバス限定の大型免許23時限
AT限定中型免許27時限
中型(8t)限定の中型免許28時限
準中型免許29時限
普通免許33時限
AT限定普通免許37時限
中型二種免許13時限
普通二種免許28時限

学科教習は、普通免許などを持っている人で17時限です。中型二種か普通二種を持っていれば0時限になります。

持っている免許で、教習所の選び方も変わる

時限が違うと、通う回数も変わります。自分の免許に合わせて、選び方の重みを変えてみてください。

持っている免許選び方で重視したいこと
大型免許(技能17時限)時限が少ないので、少し遠くても通いやすい時間帯の所
中型・準中型免許(23〜29時限)平日の夜や土日の教習の取りやすさ
普通免許(33時限・AT限定は37時限)通う回数が多いので、通学の距離と予約の取りやすさ。合宿も候補
普通二種・中型二種(学科0時限)技能教習の予約の取りやすさ

例えば、普通免許でタクシーに乗っていて、普通二種を持っている人が路線バスに移りたい場合は、技能教習28時限・学科教習0時限が基準です。

候補の教習所は、次の項目をそろえて比べてみてください。

比べる項目問い合わせで聞くこと
扱う免許大型二種の教習を扱っているか
時限の計算自分の免許の行で料金が出ているか
追加料金技能教習が延びた時、卒業検定に不合格だった時の料金
通う時間平日の夜や土日に技能教習を受けられるか
給付金教育訓練給付の対象講座か
期限教習は9か月以内に修了、卒業検定は修了から3か月以内
大型二種の教習所に電話する前のメモ
  • 持っている免許の種類とAT限定の有無
  • 免許を受けていた期間(通算3年以上か)
  • 通える曜日と時間帯
  • 給付金を使いたいかどうか
  • 卒業したい時期

卒業してから免許証を受け取るまで

学科試験は試験場で受ける

教習所を卒業すると、試験場の技能試験は免除されます。そのあと、試験場で適性試験と学科試験を受けて、合格すると免許証が交付されます。

『卒業したら、そのまま免許がもらえるの?』と思いますよね。

実は、学科試験は卒業後に試験場で受けます。卒業証明書で技能試験が免除されるのは、技能検定から1年以内です(道路交通法第97条の2)。

学科試験は、大阪府警察の案内では95問で、90パーセント以上が合格です。ほかの種類の第二種免許を持っている人は免除されます。

警視庁(東京都)の場合、指定教習所を卒業した人の手数料は4,150円です(令和7年3月24日以降の額)。

教習所を使わず試験場で受ける道と比べると

教習所に通わず、試験場で直接受けることもできます。ただ、大型免許を持っていない人には準備の負担が大きい道です。

大阪府警察の案内では、大型二種の直接受験では、過去3か月以内に5日以上、仮免許で乗車定員30人以上のバス型の車を運転して練習しておく必要があります。合格後には、旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)も受けます。

『練習用のバスを自分で用意できるかな…』と考えると、教習所を使うほうが現実的な方が多いはずです。

大型二種免許の教習所を比べる時の項目を、扱う免許・時限の計算・追加料金・通う時間・給付金でまとめた図解
卒業後の予定も先に立てておく

卒業検定に受かると気がゆるみがちですが、学科試験の勉強が残っています。試験場の受付日や時間も、早めに確かめておきましょう。

ひとりで探すか、相談先を使うか

入社後に大型二種を取らせる制度を設けているバス会社もあります(日本バス協会の案内)。自分で教習所に通う前に、会社の制度で取る道も比べたい方は、会社の採用ページやハローワーク、ドライバー向けの転職サービスで条件を見てみてください。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

多いのは「学科試験」と「路上教習」

大型二種の教習所についての相談では、卒業後の学科試験の有無や、大型免許があっても路上の教習があるのか、という内容がよく見られます。

大型二種免許の教習所についてよくある相談を、内容をまとめて紹介します。

学科試験で落ちる人が多いと聞くのはなぜ?

合格率の統計は確かめられなかったので、数字では答えられません。

ただ、学科試験は90パーセント以上で合格という基準です。宮城県警察の案内では、イラスト問題は1つのイラストにつき3問出題され、全部正解した時だけ点が入ります。

こうした出題の形に慣れておくと、落ち着いて解けます。

大型免許を持っていれば、卒業後は学科試験だけ?

試験場で受けるのは、適性試験と学科試験です。技能試験は、卒業証明書で免除されます。

ほかの種類の第二種免許を持っている人は、学科試験も免除されます。

大型一種を持っていても、路上での教習はある?

大型二種の技能試験は道路で行うと決められていて(道路交通法第97条第2項)、卒業検定もその例に準じます。大型免許を持っていても、技能教習は17時限が基準です。

大型免許と大型二種を並行して取れる?

大型二種は、普通免許から直接教習を受けられます。普通免許からの技能教習は33時限です。

大型免許を先に取ると、大型二種の技能教習は17時限になります。ただし、大型免許の教習も別に受けることになるので、合計の時限と期間で比べてみましょう。

大型免許を先に取るか、大型二種から取るかは、教習所で相談してみてください。取る順番の考え方は大型二種免許の取り方で紹介しています。

よくある質問

大型二種免許はどの教習所でも取れますか?

扱っていない教習所もあります。まず公式サイトや電話で、大型二種の教習を扱っているかを確かめてみてください。

大型二種免許の教習は何か月以内に終える必要がありますか?

第二種の教習は9か月以内に修了する決まりです。卒業検定は、教習を修了した日から3か月以内に受けます。

AT限定普通免許しか持っていなくても大型二種の教習所に入れますか?

受験資格を満たしていれば、AT限定普通免許からでも教習を受けられます。技能教習は37時限が基準で、普通免許(MT)からの33時限より多くなります。

大型二種免許の卒業検定の合格基準は?

技能試験の例に準じて、80パーセント以上で合格です。不合格の場合は、1時限以上の技能教習を受けてから次の検定に進みます。

大型二種免許の自動車学校の料金はどう比べればいいですか?

持っている免許で技能教習が17時限から37時限まで変わるので、自分の免許の行で比べます。費用の内訳は大型二種免許の費用の記事で紹介しています。

大型二種免許の教習に給付金は使えますか?

特定一般教育訓練の指定講座なら、条件を満たすと受講費用の40パーセント(上限20万円)が修了後に支給されます。対象かは講座検索システムで確かめられます。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二種免許の教習所は限られるので、扱っているかの確認から始める
  • 通える範囲を決め、候補を集めてから2〜3校に絞って問い合わせる
  • 技能教習は持っている免許で17時限から37時限まで変わる
  • 卒業後は試験場で適性試験と学科試験を受ける
  • 近くに無ければ合宿や会社の制度で取る道もある
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

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