二種免許は難しい?一種との違いとつまずく所・対策

二種免許が難しいと言われる理由と、つまずく所の対策を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

仕事で二種免許が必要になったものの、周りから『かなり難しいよ』と聞いて、ちょっと怖くなっている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許が難しいと言われるのは、技能の合格基準が一種より高く、適性試験に深視力の検査があるからです。ただ、つまずく所はだいたい決まっているので、先に知っておけば準備できます。

この記事を読むと、一種との違い、難しく感じる理由ごとの対策、普通二種・大型二種・タクシーで変わる所が分かります。

目次

二種免許は難しい?一種と比べて変わる所

先に結論

二種免許は、お客さんを乗せて運転するための免許です。そのため技能試験の合格基準は80パーセント以上で、第一種の70パーセント以上より高く決められています(道路交通法施行規則第24条)。

『一種と同じ運転なのに、何がそんなに違うの?』と思いますよね。

実は、変わるのは運転の上手さだけではありません。

受ける前の条件、適性試験、教習の中身まで、少しずつ求められることが増えるんです。一種(普通免許)と比べてみましょう。

比べる点一種(普通免許)二種(普通二種など)
受験できる年齢18歳以上原則21歳以上
運転の経歴問われない普通免許などを受けていた期間が通算3年以上
視力両眼0.7以上、かつ一眼それぞれ0.3以上両眼0.8以上、かつ一眼それぞれ0.5以上
深視力の検査普通免許ではない3回の平均誤差が2センチメートル以下
学科試験の合格90パーセント以上90パーセント以上
技能試験の合格70パーセント以上80パーセント以上
応急救護処置の教習3時限6時限

学科試験の合格基準は、一種も二種も90パーセント以上で同じです(施行規則第25条)。差がはっきり出るのは、受験資格と深視力、そして技能の合格基準なんです。

受験資格や適性の基準は道路交通法第96条と施行規則第23条によるものです。条件のくわしい話は二種免許の取得条件で紹介しています。

二種免許の正式な名前

二種免許の正式な名前は「第二種運転免許」です。大型二種・中型二種・普通二種・大型特殊二種・けん引二種の5種類があります(道路交通法第84条)。

難しく感じる理由を4つに分けて対策する

つまずく所は4つに分けられる

二種免許が難しいと感じる理由は、受験資格・学科・技能・深視力の4つに分けると見えやすくなります。どこでつまずきそうかが分かれば、対策も絞れます。

『どこが難しいのか、ぼんやりしていて不安…』という方も多いですよね。

そこで、二種免許で難しく感じやすい所を4つに分けて、それぞれの対策を表にしました。自分がどこに当てはまりそうか、見てみてください。

分け方難しく感じる理由対策
受験資格年齢と免許の期間が足りず、受けられない受験資格特例教習で19歳・期間1年から受ける道を確かめる
学科9割取れないと不合格。イラスト問題は3問すべて正解で加点問題集で本番の形式に慣れ、間違えた理由を教本で確かめる
技能合格基準が80パーセント以上。鋭角や方向変換・縦列駐車がある苦手な課題を教習で集中的に練習する
深視力奥行きの感覚を測る、普段なじみの無い検査検査の仕組みを知り、入校前に教習所で測ってもらう

この4つは、人によってつまずく場所が違います。全部を同じ重さで心配する必要はありません。

二種免許で難しく感じる理由を、受験資格・学科・技能・深視力の4つに分けて対策を並べた図解

受験資格は、そもそも受けられるかで止まる

二種免許は、原則21歳以上で、大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを受けていた期間が通算3年以上ないと受けられません(道路交通法第96条第5項)。停止されていた期間は数えません。

『まだ免許を取って2年なのに、会社から取ってと言われた』という場合もありますよね。

そんな時は、受験資格特例教習を確かめてみてください。警察庁の案内では、令和4年5月13日から、特別な教習を修了すると、19歳以上・普通免許などの期間が通算1年以上で受けられるようになっています。

教習は、年齢の特例が7時限以上、経験年数の特例が29時限以上です。くわしくは受験資格特例教習とはで紹介しています。

学科は9割取れないと落ちる

学科試験は、大阪府警察の案内では95問の択一式又は正誤式で、90パーセント以上が合格です。

宮城県警察の案内では、文章問題90問(1問1点)とイラスト問題5問(1問2点)で、90点以上が合格とされています。イラスト問題は、1つのイラストにつき3問あり、すべて正解した時だけ点が入ります。

ここが、あと数点で落ちる人が多くなりやすいところなんです。学科の中身は二種免許の学科試験|問題数・合格点と出題の特徴で、勉強の進め方は二種免許の学科の勉強法で紹介しています。

学科が免除になる人

ほかの種類の第二種免許をすでに持っている人は、学科試験が免除されます(大阪府警察・宮城県警察・警視庁の案内)。

技能は80パーセント以上と、二種ならではの課題がある

技能試験は、第二種は80パーセント以上の成績で合格です。一種の70パーセント以上より、求められる正確さが一段上がるんです。

課題にも二種ならではのものがあります。施行規則第24条で決められている大型二種の課題を見てみましょう。

大型二種の技能試験の課題
道路における走行
交差点の通行
横断歩道の通過
人の乗降のための停車及び発進
方向変換又は縦列駐車
鋭角コースの走行

「人の乗降のための停車及び発進」は、お客さんの乗り降りを想定した課題です。鋭角コースは、鋭い角度に折れ曲がったコースを通り抜ける課題です。

技能で点を落としやすい場面と練習のしかた

『どこで減点されるか分からないのが怖い』という方もいますよね。課題ごとに、つまずきやすい場面と練習のしかたを並べました。

課題つまずきやすい場面練習のしかた
人の乗降のための停車及び発進止める位置が合わない、発進がぎくしゃくするお客さんが乗っているつもりで、静かに止めて静かに出る
鋭角コースの走行切り返しの判断が遅れる車体の向きと後輪の位置を声に出して確かめる
方向変換又は縦列駐車バックで目標を見失うミラーで見る目印を教習で決めておく
交差点の通行確認が形だけになる首を振る確認を毎回同じ順番で行う

『お客さんを乗せている』という意識で運転すると、急な操作が自然と減っていきます。二種の技能は、上手さより丁寧さが点につながりやすいんです。

課題ごとのくわしい話は二種免許の技能試験|鋭角・縦列・方向変換と採点の考え方で紹介しています。

深視力は普段なじみの無い検査

深視力の検査は、三桿法の奥行知覚検査器を使い、2.5メートルの距離で3回検査して、平均誤差が2センチメートル以下なら合格です(施行規則第23条)。

普通免許の時には受けない検査なので、『どんな検査か分からなくて不安』という声も多いんです。

検査の受け方は二種免許の深視力検査とは?基準と検査の受け方で紹介しています。入校前に教習所で測ってもらえるか、聞いてみるのも一つの手です。

普通二種・大型二種・タクシーで難しさはどう違う?

車が大きくなるほど技能の比重が増える

普通二種免許は、普通免許を持っていれば技能教習12時限が基準です。大型二種免許は、普通免許からだと33時限になり、車の大きさに慣れるまでが山場になります。

『大型二種免許は難しい、と聞いたけど本当?』と気になっている方もいますよね。

同じ二種免許でも、種類と仕事によって難しさの出方は違います。教習時限は施行規則の別表第四の値です(1時限50分・上達に応じて延びることがあります)。

比べる点普通二種大型二種タクシーの仕事に就く場合
普通免許からの技能教習12時限33時限普通二種と同じ
学科教習17時限17時限普通二種と同じ
技能試験の課題転回・鋭角・方向変換又は縦列駐車など鋭角・方向変換又は縦列駐車など普通二種と同じ
難しく感じやすい所鋭角コースと、人の乗降の停車車の大きさに慣れること一部の地域では免許とは別の試験がある

普通二種免許は難しい?

普通二種は、普通免許を持っていれば技能教習12時限と学科教習17時限が基準です。二種の中では時限が少なく、ふだん乗っている大きさの車で練習できます。

その分、鋭角コースや、方向変換又は縦列駐車のような細かい操作で点を落とさないことが大事になります。

『軽自動車しか運転していないけど大丈夫?』という方は、教習で車の大きさに慣れる時間を見込んでおきましょう。

大型二種免許は難しい?

大型二種は、普通免許からだと技能教習が33時限です。大型免許を持っていれば17時限、中型免許なら23時限になります。

難しく感じやすいのは、車体が長く、後ろの見え方や内輪差が普通車とまったく違うことです。特に方向変換や縦列駐車、鋭角コースでは、車体の感覚がつかめるまで時間がかかることも。

ただ、教習では最初の段階で基本操作をしっかり練習してから応用に進みます。普通免許から大型二種への進み方は普通免許から大型二種へでも紹介しています。

タクシー二種免許は難しい?

タクシーの仕事に使うのは普通二種なので、免許そのものの難しさは普通二種と同じです。

ただ、東京などの一部の地域では、タクシーの運転者になるために、免許とは別の試験に受かる必要があります。東京タクシーセンターの案内では、筆記45問で36問以上(正答率80%)が合格です。

以前は地理の試験もありましたが、令和6年に東京の地理科目は廃止されました。いまは法令・安全・接遇の試験が残っています(国土交通省・東京タクシーセンターの案内)。

普通二種・大型二種・タクシーの仕事で、難しく感じやすい所の違いを比べた図解

教習所と一発試験で難しさは変わる?

一発試験は準備を自分で組む難しさがある

試験場で直接受ける一発試験は、教習所に通う時間がかからない代わりに、練習の場や講習を自分で手配します。教習所は時間がかかる代わりに、卒業すれば試験場の技能試験が免除されます。

『一発試験って、教習所より難しいの?』と迷いますよね。

合格基準そのものは同じ80パーセント以上です。違うのは、そこに至るまでの準備の仕方なんです。

比べる点指定教習所を卒業試験場で直接受ける
技能の試験教習所の卒業検定(80パーセント以上)試験場の技能試験(80パーセント以上)
練習の場教習所の技能教習自分で用意する
試験場で受けるもの適性試験と学科試験適性試験・学科試験・技能試験
合格後の講習受けなくてよい旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)
手数料(警視庁・東京都の場合)4,150円9,800円(再試験はその都度、受験料と試験車使用料)

大型二種や中型二種を直接受ける場合、大阪府警察の案内では、過去3か月以内に5日以上、仮免許によるバス型の自動車での練習が必要とされています。普通免許しかない人が大型二種を直接受けるのは、ハードルが高いと考えておきましょう。

一発試験を選ぶ前に確かめること
  • 平日に何日休みを取れるか(警視庁の案内では受験日は平日のみ)
  • 受ける車を運転できる第一種免許を持っているか
  • 持っていない場合、仮免許と路上練習の準備ができるか
  • 合格後の旅客車講習と応急救護処置講習の日程を取れるか

一発試験の流れは二種免許の一発試験で紹介しています。

よくある失敗

運転に慣れているからと一発試験を選び、不合格が続いて手数料と平日の休みがかさむケースです。第二種の技能試験は第一種より合格基準が高いので、自分の運転のくせを一度見てもらってから決めるのがおすすめです。

よくある相談

多いのは「頭に自信がない」「苦手な課題がある」「年齢」

二種免許の難しさについては、学科に自信がない、縦列駐車やバックが苦手、年齢的に大丈夫か、という相談がよく見られます。

二種免許の難しさについて、よく見られる相談を内容をまとめて紹介します。

タクシーの二種免許は、勉強が苦手でも取れる?

学科試験は9割が合格ラインなので、勉強が要らないとは言えません。ただ、出題の形式は決まっているので、問題集で慣れていけば十分に届く範囲です。

『昔から勉強が苦手で…』と思う方ほど、教習所の学科教習で教本を使いながら進めると、何を覚えればいいかがはっきりします。間違えた問題の理由を一つずつ確かめるのが近道です。

中型免許はあるけど、縦列とバックが苦手。大型二種は難しい?

中型免許を持っている人の大型二種の技能教習は23時限です。苦手な課題があるなら、教習の中で集中的に練習できます。

大型二種の課題は「方向変換又は縦列駐車」なので、どちらかが課されます。両方とも練習しておくと、当日あわてずに済みますよ。

技能教習は上達に応じて延びることもあります。苦手を残したまま卒業検定に進むより、延びても練習を重ねたほうが結果的に早く取れることもあります。

50代から二種免許を取るのは難しい?

受験資格の条文(道路交通法第96条)には、年齢の上限は書かれていません。原則21歳以上で、免許の期間が通算3年以上あれば受けられます。

視力や深視力、聴力の基準は年齢に関係なく同じです。

不安な方は、入校前に教習所で深視力を測ってもらえるか聞いてみてください。年齢と二種免許の考え方は二種免許は何歳から何歳まで取れる?でも紹介しています。

タクシーセンターの試験は、勉強すれば一回で受かる?

東京タクシーセンターの案内では、試験は筆記45問で、36問以上(正答率80%)が合格です。合格証の有効期限は、合格した日から2年間とされています。

出題はタクシー事業に関わる法令、安全、接遇です。

地理の科目は令和6年に東京で廃止されているので、以前のように道を覚え込む勉強は要りません。範囲が決まっている分、準備しやすくなっていますよ。

二種免許の難しさを減らすための準備

入校前の準備で不安の多くは減らせる

二種免許の難しさは、受験資格・学科・技能・深視力のどこでつまずきそうかを先に知るだけでも、ぐっと減ります。入校前にできることを確かめておきましょう。

『結局、何から始めればいいの?』という方のために、入校前にやっておきたいことをまとめました。

入校前のチェック
  • 受験資格(年齢と免許の期間)を満たしているか確かめる
  • 視力が両眼0.8以上、一眼それぞれ0.5以上か確かめる
  • 深視力の検査を受けられるか教習所に聞く
  • 取りたい二種と持っている免許から、必要な時限を確かめる
  • 学科の問題集を1冊用意して、形式に慣れておく

教習所に問い合わせる時は、こんなふうに聞くと必要なことがまとめて分かります。

「普通免許を取って5年です。普通二種を取りたいのですが、入校前に深視力を測ってもらえますか。技能教習は何時限からですか」

教習所の選び方は二種免許の教習所選びで紹介しています。

仕事で取るなら、会社の取得支援も考える

タクシーやバスの仕事に就くために取るなら、入社してから会社の取得支援で取る道もあります。厚生労働省のjob tagには、第一種免許を持つ人を採用して、第二種免許を取るための養成訓練を行うタクシー会社もあると書かれています。

会社の取得支援なら、教習の段取りを会社が案内してくれることも多く、ひとりで準備する不安は減らせます。ただし、費用の負担の範囲や在籍の決まりは会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめましょう。

ひとりで求人票を読み比べるのが大変なら、取得支援のある求人を相談先で探してみるのも一つの手です。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

二種免許は一種と比べてどれくらい難しいですか?

技能試験の合格基準が第一種の70パーセント以上に対して、第二種は80パーセント以上です。受験資格(原則21歳以上・免許の期間3年以上)と深視力の検査もあります。学科試験の合格基準は、どちらも90パーセント以上です。

大型二種免許は難しいですか?

普通免許からだと技能教習が33時限あり、車の大きさに慣れるまでが山場です。大型免許を持っていれば17時限、中型免許なら23時限になります。

タクシー二種免許は難しいですか?

タクシーに使う免許は普通二種なので、免許の難しさは普通二種と同じです。東京などでは、別に法令・安全・接遇の試験があり、東京タクシーセンターの案内では45問中36問以上で合格です。

二種免許の深視力の検査は難しいですか?

三桿法の奥行知覚検査器を使い、2.5メートルの距離で3回検査して平均誤差が2センチメートル以下なら合格です。普段なじみの無い検査なので、入校前に教習所で測ってもらえるか聞いておくと安心です。

二種免許の合格率はどれくらいですか?

合格率の公的な統計は、この記事では確かめられていません。合格基準と、つまずきやすい所を知って準備するのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許が難しいと言われるのは、技能の合格基準が80パーセント以上と高く、深視力の検査もあるから
  • 難しく感じる理由は、受験資格・学科・技能・深視力の4つに分けて対策できる
  • 普通二種は技能12時限、大型二種は普通免許から33時限が基準
  • タクシーの仕事では、地域によって免許とは別の試験がある
  • 仕事で取るなら、会社の取得支援も選択肢になる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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