二種免許にAT限定はある?普通二種AT限定の注意点

二種免許にAT限定があるかと、普通二種AT限定で取る前の注意点を紹介する記事のアイキャッチ

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タクシーの仕事を考えて普通二種を取ろうとした時、『二種にもAT限定ってあるの?』『AT限定で取って困らない?』と気になる方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許AT限定はあります。法令の教習時限の表には、AT限定の普通二種と中型二種が出てきます。

この記事を読むと、AT限定で取れる二種と取れない二種、MTとの教習時限の違い、仕事で使う車からどちらを選べばいいかが分かります。

目次

二種免許にAT限定はある?取れる種類を先に確かめる

先に結論

道路交通法施行規則の別表第四には、AT限定の普通二種と中型二種の教習時限が決められています。技能試験も、普通二種と中型二種にはAT車の課題があります(施行規則第24条)。

『大型二種もAT限定で取れるの?』と思いますよね。

この記事で確かめた法令の表では、AT限定の行が出てくるのは普通二種と中型二種でした。二種免許は5種類あるので、種類ごとに並べてみます。

二種免許の種類AT限定の扱い(この記事で確かめた範囲)
普通二種AT限定がある(教習時限・技能試験の課題とも)
中型二種AT限定がある(教習時限の表にAT中型二種の行がある)
大型二種教習時限の表にAT限定の行は見当たらない
大型特殊二種指定教習所の教習時限が法令に無く、AT限定の扱いも確かめられていない
けん引二種同上

大型二種・大型特殊二種・けん引二種のAT限定の扱いは、受ける前に試験場や教習所で確かめてみてください。大型特殊二種とけん引二種は、試験場で受けるのが基本です。

正式な名前

二種免許の正式な名前は「第二種運転免許」です。普通二種なら「普通自動車第二種免許」、中型二種なら「中型自動車第二種免許」と呼ばれます。法令の表では、AT限定のものは「AT普通第二種」のように書き分けられています。

普通二種そのものの説明は普通二種免許とは?運転できる車・条件・取り方で紹介しています。

普通二種免許ATとMTで教習時限はどれだけ違う?

差が出るのはAT限定の一種から取る時

普通免許(MT)を持っている人なら、AT限定でもMTでも技能教習は12時限です。差が出るのは、AT限定の普通免許からMTの普通二種を取る場合で、16時限になります。

『ATのほうが早く取れるんでしょ?』という方もいますよね。

実は、持っている免許によっては時限が変わりません。施行規則の別表第四の値を、持っている免許ごとに並べました(1時限は50分・上達に応じて延びることがあります)。

持っている免許普通二種(MT)の技能教習AT限定普通二種の技能教習
普通免許(MT)・準中型・中型・大型12時限12時限
AT限定の普通・準中型・中型16時限12時限
大型特殊免許46時限42時限

学科教習は、普通免許などを持っている人なら、どちらも17時限です。

つまり、AT限定の普通免許を持っている人がMTで取ると、技能教習が4時限増えます。この4時限をどう考えるかが、選ぶ時の分かれ目なんです。

技能試験の課題もATとMTで違う

普通二種の技能試験は、AT車の課題とAT以外の車の課題に分かれています(施行規則第24条)。

AT車の課題AT以外の車の課題
道路における走行幹線コース・周回コースの走行
交差点の通行交差点の通行
横断歩道の通過横断歩道及び踏切の通過
人の乗降のための停車及び発進曲線・屈折・坂道コースの走行
転回・方向変換又は縦列駐車方向変換
鋭角コースの走行鋭角コースの走行

AT限定で受ける場合は、AT車の課題で80パーセント以上が合格です。MTで受ける場合は、AT車の課題とAT以外の車の課題のそれぞれで80パーセント以上が必要になります。

『MTだと試験の課題も増えるのか…』と身構えますよね。ただ、坂道や踏切の通過は普段の運転でも出会う場面なので、教習で一つずつ慣れていけば大丈夫です。

中型二種のAT限定とMT

マイクロバスなどの仕事で中型二種を考えている方は、こちらも見ておきましょう。

持っている免許中型二種(MT)の技能教習AT限定中型二種の技能教習
普通免許(MT)27時限27時限
AT限定の普通免許31時限27時限
AT限定の普通二種14時限10時限

将来、大型二種に進むなら

いまは普通二種でも、いずれバスの仕事を考えているなら、次の時限も見ておきましょう。大型二種の技能教習は、持っている免許でこう変わります。

持っている免許大型二種の技能教習
普通二種(MT)28時限
AT限定の普通二種32時限
普通免許(MT)33時限
AT限定の普通免許37時限

AT限定の普通二種から大型二種に進むと、MTの普通二種からより4時限多くなります。先の予定まで考えると、最初からMTで取っておく選択にも意味が出てきます。

教習時限のくわしい一覧は二種免許の教習時間と最短日数にまとめています。

二種免許の種類ごとにAT限定があるかと、普通二種のATとMTで教習時限が変わる条件をまとめた図解

AT限定かMTか、仕事で使う車から選ぶ判定表

決め手は「働く会社の車」

二種免許は仕事で使う免許なので、AT限定で足りるかは、乗る車がAT車かどうかで決まります。迷ったら、働きたい会社の車を先に確かめるのが近道です。

『タクシー会社はどこもAT車なのかな』と気になりますよね。

車の種類は会社ごとに違うので、この記事では「どこもAT」とは言えません。代わりに、仕事ごとに確かめることを表にしました。

仕事運転する車選び方の考え方
タクシー会社の車求人票や面接で車がATかを確かめてから決める
ハイヤー会社の車同じく、会社の車を確かめる
運転代行お客さんの車車を選べないので、MTの車に当たる場合も考える
介護タクシー会社や自分の事業の車使う車が決まっているなら、その車に合わせる
送迎(旅客運送に当たる場合)事業者の車送迎車の種類を確かめる

ここが大事なところです。

運転代行は、お客さんの車を運転する仕事です。AT限定だと、MTの車は運転できません。

運転代行と二種免許の関係は運転代行に二種免許は必要?で紹介しています。

AT限定で申し込む前のチェック
  • 働きたい会社の車がAT車か、求人票や面接で確かめたか
  • 運転代行のように、お客さんの車を運転する仕事ではないか
  • 将来、中型二種や大型二種に進む予定があるか
  • 持っている一種免許がAT限定かどうか

面接や会社説明会での聞き方

車の種類は、求人票に書かれていないこともあります。その時は、面接や説明会で遠慮なく聞いてみてください。

「乗務する車はAT車ですか。営業所によって車の種類は変わりますか」
「いまはすべてAT車です。ただ、配属先によって車種は違うので、入社前にご案内しますね」

こうして聞いておくと、入社してから『MTだった』と慌てずに済みます。二種免許を会社の養成制度で取る場合も、AT限定で取るのかMTで取るのかを先に確かめておきましょう。

タクシーの仕事を考えている方は、タクシー運転手に二種免許は必要?で入社までの流れも確かめておきましょう。

AT限定で取った後に困りやすい場面

あとから変えるには手間がかかる

AT限定で取った後にMTの車に乗る必要が出た時は、限定を外す手続きが必要になります。取る前に、数年先の働き方まで考えておくと安心です。

『とりあえずAT限定で取って、必要になったら外せばいいかな』と思う方もいますよね。

ただ、二種免許のAT限定を外す手続きの中身(教習所で受けるか、試験場で受けるか、何時限か)は、この記事では確かめられていません。一種の時と同じ感覚でいると、思ったより手間がかかることも。

限定を外す予定がある方は、教習所や住んでいる都道府県の試験場に、先に聞いておくのがおすすめです。

よくある失敗

AT限定の普通二種で入社した後に、配属先の車や、運転代行で頼まれた車がMT車だったというケースです。取る前に、乗る車を確かめておけば防げます。

AT限定で取っても困りにくい人

反対に、AT限定で十分な人もいます。次のどれにも当てはまるなら、AT限定でも困る場面は少ないはずです。

AT限定で足りやすい人
  • 働く会社が決まっていて、乗る車がAT車だと確かめてある
  • 運転代行など、お客さんの車を運転する仕事は考えていない
  • 当面、中型二種や大型二種に進む予定がない

AT限定かMTかを教習所で相談する時の聞き方

入校前の相談で、こんなふうに聞いてみるとスムーズです。

「今はAT限定の普通免許です。普通二種をMTで取ると、AT限定より何時限増えますか。料金はどれくらい変わりますか」

時限の差は法令で決まっていますが、料金は教習所ごとに違います。

料金表で比べてから決めてみてください。教習所の選び方は二種免許の教習所選びで紹介しています。

仕事ごとに運転する車を確かめて、AT限定かMTかを選ぶ判定の図解

よくある相談

多いのは「大型二種を取ったら」と「なぜプロがAT限定?」

二種免許のAT限定では、上の免許を取った時の扱いや、AT限定を選ぶ理由についての相談がよく見られます。

AT限定について、よく見られる相談を内容をまとめて紹介します。

AT限定の普通二種を持っている人が大型二種を取ったら、MTの普通車でお客さんを乗せられる?

法令上、大型二種を受けた人は、旅客自動車である普通自動車も旅客運送の目的で運転できます(道路交通法第86条第2項)。

ただ、免許証の条件の表示がどう変わるかは、この記事では確かめられていません。取得する試験場で確かめてみてください。

一種はMTで取っている。二種はMTとATを選べる?

選べます。普通二種にはMTとAT限定の両方があります。

一種がMTなら、技能教習はどちらも12時限で変わりません。それなら、仕事の幅が広いMTで取るという考え方もありますね。

プロのドライバーを目指す人が、なぜAT限定で取るの?

働く会社の車がAT車なら、AT限定でも仕事に困らないからです。AT限定の一種から取る人は、技能教習がMTより4時限少なくなります。

一方で、運転代行のようにお客さんの車を運転する仕事を考えているなら、MTで取っておくほうが安心です。

AT限定の二種を取った後、限定を外すことはできる?

限定を外す道はありますが、二種免許のAT限定を外す手続きの中身は、この記事では確かめられていません。教習所で受けられるか、試験場で受けるのか、何時限かかるかは、地域や教習所で確かめるのが確実です。

『あとで外せるなら、今はATでいいか』と考える前に、外す時の手間と、最初からMTで取る時の4時限の差を比べてみてください。

AT限定で取るかどうかは、ひとりで決めるより、働きたい会社の車や仕事の中身を知ってから決めるほうが失敗しません。求人を見比べながら考えたい方は、相談先を使う手もあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

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受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある質問

二種免許にAT限定はありますか?

あります。法令の教習時限の表には、AT限定の普通二種と中型二種が決められています。大型二種・大型特殊二種・けん引二種の扱いは、試験場や教習所で確かめてください。

普通二種免許ATの技能試験は、MTと何が違いますか?

AT限定で受ける場合は、AT車の課題で80パーセント以上が合格です。MTで受ける場合は、AT車の課題とAT以外の車の課題のそれぞれで80パーセント以上が必要です(施行規則第24条)。

AT限定の普通免許しか持っていなくても、MTの普通二種を取れますか?

取れます。技能教習は16時限で、AT限定普通二種の12時限より4時限多くなります。

中型二種にもAT限定はありますか?

あります。法令の教習時限の表に、AT限定の中型二種の行があります。普通免許から取る場合の技能教習は、MTもAT限定も27時限です。

タクシーの仕事ならAT限定で足りますか?

乗る車がAT車なら足ります。車の種類は会社ごとに違うので、求人票や面接で確かめてから決めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許AT限定は、普通二種と中型二種にある
  • 普通免許(MT)からなら、AT限定もMTも技能教習は12時限
  • AT限定の一種からMTの普通二種を取ると16時限
  • 運転代行はお客さんの車を運転するので、AT限定は不向きなことがある
  • 選ぶ前に、働きたい会社の車がAT車かを確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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