大型二種免許の合宿|期間と費用の調べ方・選び方

大型二種免許を合宿で取る時の期間の目安と、合宿プランの比べ方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

路線バスや観光バスの運転士を目指していて、『大型二種免許を合宿でまとめて取りたい』と考えている方も多いはずです。

結論から言うと、大型二種免許の合宿は、持っている免許によって期間が大きく変わります。料金を比べる前に、自分の時限数と、プランに含まれるものの条件をそろえて見るのが近道です。

この記事を読むと、自分の場合の期間の目安と、合宿プランを比べる時に見る所、申し込み前に聞くことが分かります。

目次

大型二種免許の合宿とは?期間は持っている免許で変わる

先に結論

大型二種免許の合宿は、教習所の近くに泊まりながら毎日教習を受ける受け方です。教習の時限は法令で決まっていて、大型免許を持っている人は技能17時限、普通免許だけの人は33時限と、倍近く違います。

『合宿の大型二種免許って、何日で取れるの?』と気になりますよね。

実は、合宿の日数は教習所が自由に決めているわけではありません。持っている免許ごとの時限数(道路交通法施行規則 別表第四)と、1日に受けられる技能教習の上限(同第33条)から、だいたいの長さが決まってくるんです。

1日の上限は「大型を運転できるか」で変わる

1日の上限は、教習で使う大型の車を運転できる第一種免許を持っているかどうかで違います。

受ける人1日の上限基本操作及び基本走行の上限
大型免許を持っている人4時限4時限
大型免許を持っていない人(中型・普通など)3時限2時限

大型免許を持っている人は、すでに大型バスと同じ区分の車を運転できます。そのため、1日に受けられる時限が多く、合宿の日数も短くまとまりやすいんです。

持っている免許別の計算上の最短日数

大型二種の技能教習の時限と、上限いっぱいに受けた場合の計算上の最短日数を表にしました。基本と応用を別の日に分けて数えています。

いま持っている免許技能の時限(基本+応用)計算上の最短(技能だけ)
大型免許8+9=17時限2日+3日=5日
大型免許と普通二種免許8+5=13時限2日+2日=4日
マイクロバス限定の大型免許10+13=23時限5日+5日=10日
中型免許10+13=23時限5日+5日=10日
準中型免許13+16=29時限7日+6日=13日
普通免許15+18=33時限8日+6日=14日
AT普通免許19+18=37時限10日+6日=16日
中型二種免許5+8=13時限3日+3日=6日

大型免許と普通二種を両方持っている人は、応用走行が4時限減る特則があります(別表第四の備考)。

大型二種免許の合宿で、持っている免許によって技能教習の時限と計算上の最短日数がどう変わるかを示した図解

学科教習は持っている免許で0時限にもなる

学科教習は、大型・中型・準中型・普通免許を持っている人で17時限(学科(一)6時限+学科(二)11時限)です。中型二種か普通二種をすでに持っている人は、学科教習が0時限になります。

タクシーで普通二種を取ってから大型二種に進む方は、技能に集中できる分、合宿の日程も組みやすくなるんです。

計算上の日数とプランの日数は違う

この表は技能教習だけを上限いっぱいに受けた計算です。実際の合宿プランには、学科教習(普通免許などを持っている人で17時限)や卒業検定の日、教習車の空きによる待ちが入ります。

通学と比べて合宿が向く人

大型二種は時限が多いので、通学で平日に1時限ずつ受けると、修了までかなりの期間がかかります。第二種の教習は入校から9か月以内に終える決まりもあります(施行規則第33条)。

状況合宿が向くか理由
普通免許だけで、まとまった休みが取れる向く33時限を毎日続けて受けられる
大型免許があり、休みが短い向く17時限なら短い期間に収まる
仕事を休めず、近くに教習所がある通学が向く9か月の期限内で予定を組む

合宿と通学の違いを生活面から比べたい方は、二種免許の合宿教習も参考にしてみてください。

持っている免許別の時限は、中型二種・普通二種の分も含めて二種免許の教習時間と最短日数にまとめています。

合宿プランの比べ方は「日数・宿泊・食事・追加料金の条件」

料金だけで比べると、あとで差が出る

大型二種免許の合宿プランは、表示されている料金に何が含まれているかがプランごとに違います。日数・宿泊・食事・追加料金の条件の4つをそろえてから比べると、本当の違いが見えてきます。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

合宿の料金は教習所や時期で違うので、この記事では金額は書きません。代わりに、プランの案内で見るべき所を表にしました。

比べる所案内で見る所差が出やすい点
日数自分の持っている免許のプランの日数持っている免許ごとに別のプランがあるか
宿泊宿のタイプ、部屋の人数相部屋か個室かで料金が変わることがある
食事1日に何食付いているか食事なしのプランもある
追加料金の条件延泊・補習・再検定の扱い追加の料金がかかるかどうかがプランで違う
交通費往復の交通費の扱い支給の有無や上限が違う
入校日入校できる曜日と空き時期によって希望の日が埋まる
大型二種免許の合宿プランを、日数・宿泊・食事・追加料金の条件・交通費・入校日の6つの項目で比べるための表の図解

日数は「自分の免許」のプランで比べる

合宿のプランは、持っている免許ごとに日数が分かれていることが多いです。普通免許の人が、大型免許の人向けの日数を見て計画を立てると、大きくずれてしまいます。

案内を見る時は、まず自分の持っている免許の欄を探してみてください。

追加料金の条件は、いちばん差が出る所

補習や卒業検定の不合格で延びた時に、延泊費や追加教習の料金がかかるかどうかは、プランによって違います。

『安いと思って選んだら、延泊で結局高くついた』ということも。大型二種は鋭角コースなど慣れるまで時間がかかる課題があるので、延びた時の条件は先に見ておきましょう。

条件をそろえて比べた時に分かること
  • 自分の免許での本当の日数
  • 食事や交通費を含めた手出しの額
  • 延びた時にいくらまで増えうるか
料金の表示だけで比べた時に起きやすいこと
  • 自分の免許とは違うプランの日数で計画してしまう
  • 食事なしのプランで、現地の食費が増える
  • 延泊と追加教習の分があとから増える

宿泊と食事の条件は、毎日の疲れ方に効く

大型二種の合宿は、普通免許の人だと技能だけで2週間を超える計算になります。それだけの期間を過ごす宿なので、部屋のタイプや食事の回数は、料金の差以上に毎日の過ごしやすさに関わります。

例えば食事が付かないプランなら、近くに食事ができる所があるかも見ておきたい所です。夜にゆっくり休めるかどうかは、翌日の教習の出来にもつながりますよ。

費用の内訳の考え方は大型二種免許の費用、合宿全般の費用は二種免許の合宿費用で紹介しています。

申し込み前に確かめる質問リスト

問い合わせは「自分の免許」と「延びた時」を軸に

合宿の申し込み前に教習所へ問い合わせる時は、自分の持っている免許を伝えたうえで、日数と延びた時の扱いを聞くと、必要な答えがそろいます。

『何を聞けばいいか分からなくて、電話をためらってしまう』という方もいますよね。

そう思うのは自然です。こんな聞き方から始めると、話が早く進みます。

「普通免許を持っていて、大型二種の合宿を考えています。私の場合のプランの日数を教えてください」
「卒業検定に落ちた場合の延泊と、追加の教習の料金はどうなりますか」

教習所に聞く質問リスト
  • 自分の持っている免許の場合、プランの日数は何日か
  • 料金に含まれるもの(宿泊・食事・交通費)と、含まれないもの
  • 補習や再検定で延びた時の延泊費と追加教習の料金
  • 入校できる日と、いまの空き状況
  • 受験資格特例教習を受けられるか(受験資格が足りない場合)
  • 教育訓練給付の対象講座かどうか

受験資格を先に確かめておく

大型二種の受験資格は、原則21歳以上で、大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを受けていた期間が通算3年以上です(道路交通法第96条)。停止期間は除かれます。

受験資格特例教習を修了すると、19歳以上・期間1年以上で受けられます(令和4年5月13日から・警察庁の案内)。特例教習を合宿で受けられるかは教習所ごとに違うので、質問リストに入れておくと安心です。

適性試験の基準も事前に見ておく

大型二種を含む第二種は、適性試験の基準が普通免許より高めです。合宿に行ってから慌てないよう、基準を確かめておきましょう(施行規則第23条)。

第二種の適性試験の基準
  • 視力は両眼で0.8以上、かつ一眼それぞれ0.5以上(眼鏡・コンタクトを含む)
  • 深視力は、2.5メートルの距離で3回検査した平均誤差が2センチメートル以下
  • 赤色・青色・黄色の識別ができる
  • 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(補聴器を含む)

深視力の検査の受け方は二種免許の深視力検査とは?で紹介しています。

教育訓練給付の対象かも聞いておく

大型二種の講座は、厚生労働省の特定一般教育訓練の指定講座として69講座あります(令和8年10月1日時点の表)。対象講座なら、受講した費用の40パーセント(上限20万円)が修了後に支給される制度です。

ただ、雇用保険に加入していた期間などの条件があり、受講開始日の2週間前までにハローワークで手続きが要ります。くわしくは二種免許に使える給付金で紹介しています。

申し込みまでの手順
  1. 受験資格を満たしているかを確かめる
  2. 自分の持っている免許の時限と、計算上の日数を知る
  3. 合宿プランを日数・宿泊・食事・追加料金の条件で比べる
  4. 質問リストを使って教習所に問い合わせる
  5. 給付金を使うなら、受講開始の2週間前までにハローワークで手続きする

大型二種免許の合宿でおすすめの選び方は?

おすすめは人によって違う

大型二種免許の合宿でおすすめできる教習所は、持っている免許や住んでいる場所、使いたい制度によって変わります。ランキングで選ぶより、自分の条件に合うかで選ぶほうが失敗しにくいです。

『結局、どこの合宿がおすすめなの?』と聞きたくなりますよね。

ただ、合宿の教習所選びは、条件によって答えが変わるんです。自分に合う大型二種免許の教習所の合宿を探す時の観点を表にしました。

自分の状況重視したい点
普通免許だけを持っている普通免許の人向けのプランがあり、日数に余裕がある
大型免許を持っている大型免許の人向けの短いプランがある
受験資格が1年以上3年未満受験資格特例教習を受けられる
給付金を使いたい特定一般教育訓練の指定講座になっている
戻ってからの予定が詰まっている入校日の空きと、延泊の条件

通いで取る場合も含めた教習所の探し方は、大型二種の教習所・自動車学校の探し方で紹介しています。

バス会社の制度で取る道も比べる

バス会社の中には、普通免許などを取ってから3年以上の人を採用して、一定の条件のもとで大型二種免許を取らせる制度を設けているところがあります(日本バス協会の案内)。

job tag でも、路線バスでは大型二種の取得を支援する企業が増えていて、入社後に取る条件で採用されると紹介されています。合宿の費用を自分で払う前に、入社してから取る道もあわせて比べてみてください。

教習中の給与や費用の負担、途中で辞めた時の扱いは会社ごとに違います。求人票と面接で確かめる項目は二種免許を無料・会社負担で取る方法で紹介しています。

ひとりで求人を探すか、ドライバー向けの相談先を使うかで迷う方もいますよね。免許の取得支援がある求人を比べたい時は、相談先に条件を聞いてみるのもひとつの方法です。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

合宿中につまずきやすい所

狭い場所の課題と、乗客を乗せる前提の運転

大型二種の教習でつまずきやすいのは、鋭角コースや方向変換・縦列駐車のような狭い場所での課題と、お客さんを乗せている前提の停車・発進です。

大型二種の卒業検定は、技能試験の例に準じて行われ、80パーセント以上で合格です(施行規則第24条・第34条)。第一種の70パーセント以上より基準が高くなっています。

技能試験の課題は、道路における走行、交差点の通行、横断歩道の通過、人の乗降のための停車及び発進、方向変換又は縦列駐車、鋭角コースの走行の6つです(施行規則第24条)。

課題つまずきやすい所合宿中の意識の置き方
鋭角コースの走行車体が長く、後輪の通り道が読みにくい毎回同じ目印でハンドルを切る
方向変換又は縦列駐車後ろの見え方に慣れていないミラーで見る場所を決めておく
人の乗降のための停車及び発進止まる位置と揺れの少なさ乗っている人を思い浮かべて操作する
交差点の通行大回りと巻き込みの確認左後方の確認を習慣にする
よくある失敗

合宿の後半で疲れがたまり、確認の動作が抜けてしまうケースです。毎日続けて乗れるのは合宿の強みですが、夜はしっかり休んで、翌日の教習に備えておきましょう。

合宿中は「その日の振り返り」を短く

毎日続けて乗る合宿は、前の日の感覚が残っているうちに次の教習を受けられるのが強みです。その強みを生かすには、教習が終わった後に、うまくいかなかった所を一言メモしておくのがおすすめです。

例えば「鋭角で後輪が縁石に寄った」「停車の時に揺れた」のように書いておくと、翌日の最初に指導員に相談しやすくなります。

課題ごとの採点の考え方は、二種免許の技能試験でくわしく紹介しています。

よくある相談

不安の多くは「自分でも取れるか」

大型二種免許の合宿では、運転に自信がない方の相談や、どの受け方がいいか迷う相談がよく見られます。内容をまとめた形で紹介します。

似た悩みを持つ方が多い相談を3つ選びました。

運転が下手でも、合宿で大型二種は取れる?

『運転があまり得意じゃないけど、合宿で大型二種なんて取れるのかな』という相談です。

教習の時限は「最低これだけ」という基準で、上達に応じて延びることがあります。最後は卒業検定で80パーセント以上の点が取れれば合格なので、時間がかかっても進める作りになっています。

ただ、延びた分は延泊や追加教習になりえます。運転に不安がある方ほど、延びた時の条件が手厚いプランを選んでおくと安心です。

中型免許で4t車に乗っている。合宿と試験場、どっちがいい?

中型免許を持っている人の大型二種の技能教習は23時限で、普通免許の人より10時限少なくなります。

試験場で受ける一発試験もありますが、大型免許を持っていない人は、仮免許を受けて過去3か月以内に5日以上道路で練習することが要ります(道路交通法第96条の2)。練習用のバス型の車を用意する手間を考えると、合宿や通学の教習所で取るほうが進めやすい方が多いはずです。

試験場で受ける流れは、二種免許の一発試験で紹介しています。

卒業検定の駐車で減点された理由が納得できない

『最後の駐車で減点されたけど、どこが悪かったのか分からない』という相談も見かけます。

卒業検定の後は、検定員や指導員に「どの動作で減点になったか」を聞いてみてください。落ちた場合は1時限以上の技能教習を受けてから次の検定になるので、その時限で減点の箇所を重点的に練習するのが近道です。

よくある質問

大型二種免許の合宿は何日くらいかかりますか?

持っている免許で変わります。技能教習だけを1日の上限いっぱいに受けた計算で、大型免許なら最短5日、中型免許なら10日、普通免許なら14日です。学科教習や卒業検定が加わるので、実際の日数は各教習所のプランで確かめてください。

大型二種免許の合宿の費用はいくらですか?

教習所や時期、持っている免許で違うため、この記事では金額は書いていません。料金に含まれる宿泊・食事・交通費と、延泊や追加教習の条件をそろえて比べるのがおすすめです。

普通免許から大型二種を合宿で取れますか?

受験資格を満たしていれば取れます。原則21歳以上で、普通免許などの期間が通算3年以上必要です。技能教習は33時限になります。

大型二種の合宿で教育訓練給付は使えますか?

特定一般教育訓練の指定講座になっていれば対象です。大型二種の指定講座は69講座あります(令和8年10月1日時点)。対象かどうかは厚生労働省の講座検索システムと教習所に確かめてください。

合宿が終わったら、すぐ免許証をもらえますか?

卒業後に試験場で適性試験と学科試験を受け、合格すると免許証が交付されます。学科試験は95問で90パーセント以上が合格基準です(大阪府警の案内)。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二種免許の合宿の期間は、持っている免許で大きく変わる
  • 1日の上限は、大型免許があれば4時限、無ければ3時限(基本は2時限)
  • プランは日数・宿泊・食事・追加料金の条件をそろえて比べる
  • 申し込み前に、自分の免許での日数と延びた時の扱いを教習所に聞く
  • バス会社の制度で入社後に取る道もあわせて比べる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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