二種免許でできる仕事一覧|タクシー・バス・代行・介護タクシー

二種免許でできる仕事を、タクシー・バス・運転代行・介護タクシーなどに分けて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

二種免許を取ろうか迷っていて、『取ったところで、どんな仕事に就けるんだろう』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の仕事は「お客さんを乗せて運ぶ運転」の仕事で、タクシー・バス・ハイヤー・運転代行・介護タクシーが代表です。

この記事を読むと、仕事ごとに必要な二種の種類と働き方、入り方の違いが1つの表で分かり、自分に合う仕事の見当がつきます。

目次

二種免許でできる仕事は「お客さんを運ぶ運転」

先に結論

道路交通法第86条では、旅客自動車運送事業に使う車でお客さんを運ぶ時に第二種免許が要ると決めています。運転代行でお客さんの普通自動車を運転する時も普通二種が要ります。二種免許の仕事は、この2つの運転を仕事にするものです。

『二種って、結局タクシーだけでしょ?』と思われがちですよね。

実は、二種の種類によって運転できる車の大きさが変わり、仕事の幅もそれに合わせて広がります。

二種免許の正式な名前は「第二種運転免許」で、5種類あります(道路交通法第84条第4項)。それぞれの免許と、代表的な仕事の組み合わせはこうなります。

二種の種類お客さんを運べる車代表的な仕事
普通二種普通自動車タクシー、ハイヤー、運転代行、介護タクシー
中型二種中型・準中型・普通自動車マイクロバスの運転、タクシー
大型二種大型・中型・準中型・普通自動車路線バス、観光バス、タクシー
大型特殊二種大型特殊自動車お客さんを乗せる大型特殊自動車の運転
けん引二種旅客用の車両を引く牽引自動車旅客用の車両を引いてお客さんを運ぶ運転

大型二種を持っている人は、旅客自動車である中型・準中型・普通自動車でもお客さんを運べます(第86条第2項)。中型二種なら普通自動車でもお客さんを運べます。

つまり、上の種類の二種を持っていれば、下の大きさのタクシーにも乗れる、ということなんです。

二種免許そのものの仕組みは、二種免許とは?一種との違いと取り方の全体像で紹介しています。

仕事ごとの一覧表|必要な二種・働き方・入り方

同じ二種でも、働き方と入り方がかなり違う

二種免許でできる仕事を「必要な二種」「働き方」「入り方」で並べると、自分に合う仕事が見えやすくなります。この表は、法令と国の職業情報(job tag)などをもとに、この記事でまとめたものです。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

求人を見る前に、仕事の全体を1枚で見ておくと迷いにくくなります。

仕事必要な二種働き方の特徴入り方
タクシー普通二種駅や街での営業、無線やアプリの配車。大都市では隔日勤務の会社もある二種を取って応募、または入社後に会社の養成で取る
ハイヤー普通二種完全予約制で、予約を受けたお客さんを運ぶハイヤー会社に応募
路線バス大型二種時刻表どおりに決まった路線を走る大型二種を取って応募、または入社後に取る条件で採用
観光バス・貸切バス大型二種(車の大きさによっては中型二種)団体のお客さんを目的地へ運ぶバス会社に応募
運転代行普通二種(お客さんの車を運転する役)主に夜間、お酒を飲んだお客さんの車を運転運転代行業者に応募
介護タクシー普通二種+研修・資格予約に合わせて利用者を送迎、介助もする介護タクシー会社に応募、または開業
二種免許でできる仕事を、必要な二種の種類・働き方・入り方の3つで比べた一覧の図解

タクシーは普通二種で始められる代表の仕事

タクシーは、普通二種免許で始められる仕事の代表です。

厚生労働省のjob tagでは、タクシー運転手の就業について「学歴、経験は問われないが、普通第二種運転免許証が必要」と書かれています。一部の地域では、タクシーセンターの試験に合格する必要もあります。

例えば東京の特別区と武蔵野市・三鷹市では、東京タクシーセンターの「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に合格する必要があります。地理の科目は令和6年に廃止されましたが、法令・安全・接遇の試験は残っています。

くわしい流れはタクシー運転手に二種免許は必要?で紹介しています。

バスは大型二種が基本

路線バスや観光バスの運転には、大型二種が基本です。

job tagの路線バス運転士の説明では、就業には大型自動車第二種免許が必要とされています。そのうえで、大型二種の取得を積極的に支援する企業が増えていて、採用時に免許を持っていなくても入社後に取る条件で採用される、とも書かれています。

マイクロバスのように乗車定員11人以上29人以下の中型自動車なら、中型二種でお客さんを運べます(施行規則第2条の区分)。

ハイヤーは予約で動く普通二種の仕事

ハイヤーもタクシーと同じく普通二種の仕事です。

違うのは、お客さんとの出会い方です。国土交通省は、ハイヤーは完全予約制で、タクシー乗場での客待ちや流し営業は認められていないと説明しています。

運転代行は役割で必要な免許が変わる

運転代行は、主に夜間に飲食店でお酒を飲んだお客さんに代わって、お客さんの車を運転する仕事です(自動車運転代行業法第2条)。

お客さんの車を運転する人は普通二種が必要です(道路交通法第86条第5項)。一方で、後ろからついていく随伴用の車の運転は、お客さんの車を運転する役とは別の役割です。

介護タクシーは二種に加えて介護の資格が関わる

介護タクシーも普通二種が必要な仕事です。

job tagでは、送迎だけでなく介護サービスも提供する場合は、介護職員初任者研修などを受けているか、介護福祉士などの資格を持っていることが必要とされています。

送迎ドライバーは二種が要らない場合も

施設やホテルが自分の白ナンバーの車で利用者や宿泊客を送り迎えする仕事は、旅客自動車運送事業の運転ではないので、車の大きさに合った一種免許で運転するのが基本です。求人に「二種歓迎」とある時の考え方は送迎ドライバーに二種免許は要る?で紹介しています。

普通二種免許で出来る仕事と大型二種でできる仕事

普通二種は「普通自動車」の仕事、大型二種は「バス」まで

普通二種免許で出来る仕事は、タクシーやハイヤーのような普通自動車でお客さんを運ぶ仕事です。大型二種なら、それに加えて路線バスや観光バスまで広がります。

『どの二種を取るべきか分からない』という方も多いですよね。

取りたい二種の種類は、やりたい仕事の車の大きさから逆算すると決めやすくなります。

普通二種で始めやすい仕事
  • タクシー
  • ハイヤー
  • 運転代行(お客さんの車を運転する役)
  • 介護タクシー
普通二種だけではできない仕事
  • 路線バス・観光バス(大型二種が基本)
  • マイクロバスでお客さんを運ぶ仕事(中型二種以上)
  • 大型特殊自動車でお客さんを運ぶ仕事(大型特殊二種)
  • 旅客用の車両を引く仕事(けん引二種)

普通二種で乗れる車の大きさ

普通二種でお客さんを運べるのは、普通自動車です。

施行規則第2条の区分から読むと、普通自動車は乗車定員10人以下で、車両総重量3,500kg未満、最大積載量2,000kg未満の車になります。タクシーで使われるセダンやワゴンは、この範囲に入ります。

くわしくは普通二種免許で乗れる車で紹介しています。

大型二種を取ると選べる仕事が増える

大型二種を持っていると、バスでもタクシーでもお客さんを運べます。

例えば、大型一種を持っていて路線バスの運転士を目指す場合は、大型二種を取ればバスの仕事に応募できるうえ、タクシーの仕事も選べるようになります。

ただ、大型二種は受験の条件や教習の時限も多くなります。指定自動車教習所の技能教習は、普通免許を持っている人が大型二種を取る場合で33時限、大型免許を持っている人なら17時限です(施行規則 別表第四・1時限50分)。

持っている免許普通二種の技能教習大型二種の技能教習
普通免許(MT)12時限33時限
中型免許12時限23時限
大型免許12時限17時限

時限数は最低限の数で、技能の身につき方によって延びることがあります。受験資格や取り方は二種免許の取得条件で確かめてみてください。

自分に合う仕事の選び方

「どの時間に働きたいか」「誰を運びたいか」で選ぶ

二種免許の仕事は、どれもお客さんを運ぶ点は同じです。違うのは、働く時間帯、お客さんとの出会い方、車の大きさです。この3つから考えると、自分に合う仕事を選びやすくなります。

『どれも運転の仕事でしょ?』と思うかもしれません。

ただ、実際に働いてみると、勤務の形やお客さんとの関わり方はかなり違います。自分の希望に近い行を探してみてください。

こんな働き方をしたい向いている仕事確かめておきたいこと
運転して、自分のペースで売上を作りたいタクシー勤務の形(日勤・隔日勤務)と給与の決まり
決まった路線と時刻で走りたい路線バス大型二種の取得支援と、入社後の訓練
予約のお客さんを丁寧に送りたいハイヤー勤務時間と、お客さんへの対応の決まり
夜の時間を使って働きたい運転代行どちらの車を運転する役か、二種が要るか
人の役に立つ介助もしたい介護タクシー研修や介護の資格の条件
働き方の希望から、タクシー・路線バス・ハイヤー・運転代行・介護タクシーのどれが向いているかを選ぶ図解

例えばこんな場面で考える

普通免許を取って4年目で、今の仕事を続けながら夜の時間に収入を足したい場合を考えてみます。

この場合、昼の本業と重なりにくい運転代行や、短い時間の勤務がある会社のタクシーが候補になります。どちらも普通二種が基本です。

一方で、大型一種を持っていて、決まった時間に決まった道を走りたい場合は、路線バスが合いやすいはずです。大型二種を取れば、バスの求人に応募できるようになります。

『人と話すのが好きで、誰かの役に立ちたい』という方なら、介護タクシーも選択肢です。ただ、介助までするには研修や介護の資格が関わるので、二種と合わせて準備することになります。

働く時間の目安は国の基準がある

タクシーやバスの運転者の働く時間には、国の基準(改善基準告示)があります。

例えばタクシーの日勤なら1か月の拘束時間は288時間以内、隔日勤務なら262時間以内です(厚生労働省 自動車運転者の労働時間等ポータル・令和6年4月1日施行)。バスは1か月281時間以内などと決められています。

job tagでは、大都市のタクシーで、19時間の隔日勤務(うち3時間は休憩で、翌日は休み)をとるケースもあると紹介されています。

『長時間の勤務は体がもつかな』と感じる方は、面接で勤務の形を具体的に聞いておきましょう。

例えば「日勤だけの勤務は選べますか」と聞くと、自分の生活に合うかが見えてきます。

給料は国の統計で目安を見る

収入の目安を知りたい時は、国の統計を見るのが安心です。

job tagの数値(令和7年賃金構造基本統計調査の加工値・全国)では、タクシー運転手の年収は450.8万円、路線バス運転士は453.1万円です。ただし、job tagの注記どおり、その職業だけの統計とは限りません。

くわしくはタクシー・バス運転手の給料は?で紹介しています。

仕事を選ぶ前に自分に聞いておきたいこと
  • 昼の勤務がいいか、夜や隔日勤務でもいいか
  • 普通自動車がいいか、バスのような大きな車を運転したいか
  • 流しで乗せる仕事か、予約のお客さんを運ぶ仕事か
  • 介助のように体を使う仕事にも関わりたいか
  • 二種を先に取るか、入社後に取るか

二種を持っていない人の入り方

入社後に会社の支援で取る道がある

タクシーやバスの会社には、二種を持っていない人を採用して、入社後に取らせる仕組み(養成制度)があるところがあります。支援の条件は会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめるのが大事です。

『二種を取ってからでないと応募できないのでは?』と思う方は多いですよね。

job tagには、タクシー会社について「第一種免許の保有者を採用し、第二種免許取得のため養成訓練を行う会社もある」と書かれています。バスでも、入社後に大型二種を取る条件で採用されることがあります。

日本バス協会も、普通免許等を取って3年以上の人を採用して、一定の条件のもとで大型二種を取らせる制度を設けているバス会社がある、と案内しています。

二種を先に取るか、入社後に取るか

どちらがいいかは、人によって違います。

入り方よいところ気をつけたいところ
先に自分で二種を取る会社の条件に縛られずに選べる費用と時間を自分で用意する
入社後に会社の支援で取る費用の負担を抑えやすい在籍の決まりや、辞めた時の扱いを確かめる

例えば面接で「二種の取得支援は、教習所の料金と試験場の手数料の両方が対象ですか」と聞くと、支援の範囲がはっきりします。

養成制度の仕組みと確かめる項目は、二種免許を無料・会社負担で取る方法でくわしく紹介しています。

二種免許を持っていない人が、応募から入社後の取得、研修、乗務までどう進むかを示した図解

受験資格は先に確かめておく

入社後に取る場合でも、二種の受験資格は満たしている必要があります。

二種の受験資格は、原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上です(道路交通法第96条第5項)。受験資格特例教習を修了すると、19歳以上・通算1年以上で受けられる特例もあります(警察庁・令和4年5月13日から)。

よくある失敗

求人の「二種免許取得支援」という言葉だけを見て応募し、支援の範囲や在籍の条件を確かめないまま入社してしまうケースです。支援の中身は会社ごとに違うので、面接で言葉にして確かめておきましょう。

ひとりで探すか、相談先を使うか

求人を自分で探すか、相談先を使うか、迷う方もいますよね。

会社の採用ページに直接応募するのも、ハローワークで探すのも、ドライバー向けの転職サービスに相談するのも、どれも正当な方法です。取得支援の条件を比べたい時や、面接の日程調整を任せたい時は、相談先を使う方法も考えてみてください。

相談先ごとにできることは、ドライバー転職サービスの選び方で比べています。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

迷うのは「二種の活かし方」と「どの免許を取るか」

二種免許の仕事についての相談では、タクシー以外に活かせる仕事があるか、どの種類の免許を取るか、いつでもタクシーに就けるかという迷いが多く見られます。

二種免許の仕事について、よく寄せられる相談を内容をまとめた形で紹介します。

普通二種でタクシー以外に活かせる仕事はある?

『普通二種を取っても、タクシーと代行くらいしかないのでは』という相談です。

普通二種で就ける仕事には、タクシーと運転代行のほかに、ハイヤーや介護タクシーがあります。介護タクシーは、介護の研修や資格と組み合わせると、介助まで含めた仕事ができます。

また、タクシー会社の中には、介護タクシーや観光タクシーなど、一般のタクシー以外のサービスを手がける会社もあります(job tag)。

中型免許と普通二種、仕事で使うならどっち?

『中型一種と普通二種、どちらを取ったほうが仕事に役立つ?』という相談です。

この2つは、使う場面がまったく違います。中型一種は、トラックなど大きめの車を運転するための免許で、お客さんを運ぶ運転はできません。普通二種は、普通自動車でお客さんを運ぶための免許です。

荷物を運ぶ仕事に就きたいなら中型一種、お客さんを運ぶ仕事に就きたいなら普通二種、と目指す仕事から考えてみてください。

普通二種があれば、いつでもタクシー運転手になれる?

『仕事に困ったら、いつでもタクシーに乗れる?』という相談もあります。

普通二種はタクシーに乗るための前提ですが、それだけで乗務できるわけではありません。タクシー業務適正化特別措置法の適用地域では、運転者登録を受けた人でないと乗務できません(第3条)。会社の研修を受けてから乗務するのも一般的です。

最初の数日はベテランが同乗して接客などを教える、とjob tagでは紹介されています。

よくある質問

二種免許でできる仕事には何がありますか?

代表的なのは、タクシー、ハイヤー、路線バスや観光バス、運転代行、介護タクシーです。どれもお客さんを乗せて運ぶ運転の仕事です。

普通二種免許で出来る仕事は何ですか?

タクシー、ハイヤー、運転代行(お客さんの車を運転する役)、介護タクシーなど、普通自動車でお客さんを運ぶ仕事です。バスの運転には大型二種や中型二種が必要です。

二種免許がなくてもタクシー会社に応募できますか?

第一種免許の保有者を採用し、入社後に二種を取らせる養成制度のある会社があります(job tag)。支援の条件は会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめてください。

施設の送迎ドライバーにも二種免許は必要ですか?

施設が自分の白ナンバーの車で利用者を送り迎えする場合は、車の大きさに合った一種免許で運転するのが基本です。バス会社などの事業の車でお客さんを運ぶ場合は二種が必要です。

二種免許の仕事の給料はどのくらいですか?

job tagの数値(令和7年賃金構造基本統計調査の加工値)では、タクシー運転手の年収は450.8万円、路線バス運転士は453.1万円です。その職業だけの統計とは限らない点に注意してください。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許の仕事は、お客さんを乗せて運ぶ運転の仕事
  • 普通二種で出来る仕事はタクシー・ハイヤー・運転代行・介護タクシー
  • バスの運転には大型二種が基本で、マイクロバスなら中型二種
  • 仕事は、働く時間帯・お客さんとの出会い方・車の大きさで選ぶ
  • 二種がなくても、入社後に会社の支援で取る道がある
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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