二種免許の種類一覧|普通・中型・大型・大型特殊・けん引で運転できる車

二種免許の5つの種類と、それぞれで運転できる車を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

タクシーやバスの仕事を調べていて、「普通二種」「大型二種」と種類がいくつもあると知り、自分はどれを取ればいいのか迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の種類は、普通・中型・大型・大型特殊・けん引の5つです。どれを取るかは、お客さんを乗せて運転したい車の大きさで決まります。

この記事を読むと、自動車の二種免許5種類の違いを早見表で比べられ、目指す仕事から必要な二種を選べるようになります。

目次

二種免許の種類は5つ|早見表で比べる

先に結論

道路交通法で決まっている第二種免許は、大型自動車第二種免許、中型自動車第二種免許、普通自動車第二種免許、大型特殊自動車第二種免許、牽引第二種免許の5種類です(第84条第4項)。

『二種免許って、タクシー用とバス用の2つじゃないの?』と思っていた方もいますよね。

実は、車の二種免許は5種類あって、普段よく見かけるのはそのうちの3つなんです。

種類(正式名)免許証の略称お客さんを乗せて運転できる主な車代表的な仕事主な受験資格
普通自動車第二種免許普二乗車定員10人以下の普通自動車タクシー、ハイヤー、運転代行、介護タクシー原則21歳以上・一種の経歴通算3年以上
中型自動車第二種免許中二乗車定員11人以上29人以下の中型自動車などマイクロバスや中型バスでの送迎・運行同上
大型自動車第二種免許大二乗車定員30人以上などの大型自動車路線バス、観光バス、高速バス同上
大型特殊自動車第二種免許大特二旅客用の大型特殊自動車限られた場面同上
牽引第二種免許け引二旅客用の車両を引く牽引自動車限られた場面同上に加えて牽引免許を受けていること

受験資格の「原則21歳以上・経歴3年以上」は、受験資格特例教習を修了すると「19歳以上・経歴1年以上」になります(警察庁の案内)。

二種免許の5種類を、運転できる車・代表的な仕事・受験資格の3つで並べた早見表の図解

自動車第二種免許の正式名の読み方

正式名は「普通自動車第二種免許」のように、車の区分と「第二種」を組み合わせた名前です。

履歴書などで正式名を書く時は、この形を使います。例えばバスの免許なら「大型自動車第二種免許」、タクシーの免許なら「普通自動車第二種免許」です。ふだんの会話では「普通二種」「大型二種」と縮めて呼ぶことが多いですね。

運転免許の二種免許と「原付二種」は別物

「原付二種」は、125cc以下のバイクに乗れる小型限定普通二輪免許の呼び名で、お客さんを乗せる第二種免許とは関係がありません。違いは原付二種免許とはで整理しています。

車の大きさの区分を知ると種類が分かる

乗車定員で見るのがいちばん早い

二種の種類は、運転する車が「大型」「中型」「普通」のどれに当たるかで決まります。お客さんを乗せる車なら、乗車定員で見ると区分がつかみやすくなります。

『自分が運転したい車が、どの区分か分からない』という方も多いですよね。

車の区分は、道路交通法施行規則第2条の表で決まっています。

車の区分車両総重量最大積載量乗車定員
大型自動車11,000kg以上6,500kg以上30人以上
中型自動車7,500kg以上11,000kg未満4,500kg以上6,500kg未満11人以上29人以下
準中型自動車3,500kg以上7,500kg未満2,000kg以上4,500kg未満基準なし
普通自動車上のどれにも当たらない上のどれにも当たらない上のどれにも当たらない

大型と中型は、重さ・積載量・乗車定員の「いずれか」が基準に当たれば、その区分になります。

この表から読むと、普通二種で運転できる普通自動車は「乗車定員10人以下」で、重さなどが準中型の基準に届かない車です(施行規則第2条の区分から)。

普通自動車・中型自動車・大型自動車にあたる教習車とバスが、教習所の構内に並んでいる写真

例えばこんな車はどの区分?

例えば、乗車定員が25人のマイクロバスは、乗車定員の基準で中型自動車に当たります。お客さんを乗せて運賃をもらうなら中型二種、または大型二種が必要です。

一方、乗車定員5人のセダン型のタクシーは普通自動車なので、普通二種で運転できます。

マイクロバスの境目はマイクロバスの運転に必要な免許でくわしく見ています。

よくある勘違い

車検証の乗車定員を見ずに、見た目の大きさだけで判断してしまうケースです。同じような形のワゴンでも乗車定員で区分が変わるので、運転する車の車検証で確かめておきましょう。

種類ごとの特徴と運転できる車

上位の二種は下の区分のお客さんも運べる

大型二種を持っている人は中型・準中型・普通の旅客自動車でも、中型二種を持っている人は普通の旅客自動車でも、お客さんを運べます(道路交通法第86条第2項)。

ここからは、5つの種類を1つずつ見ていきますね。

『種類が違うと、試験の中身も全然違うの?』と思う方もいるかもしれません。学科試験は種類によらず試験場で受け、技能試験の項目と教習の時間が種類ごとに違う、と考えると整理しやすいです。

普通二種|タクシーやハイヤーの免許

普通二種は、乗車定員10人以下の普通自動車でお客さんを運ぶための免許です。

厚生労働省のjob tagでは、タクシー運転手になるには普通第二種運転免許証が必要とされています。運転代行でお客さんの車を運転する時も普通二種が必要です(道路交通法第86条第5項)。

普通二種の技能試験には、AT車の場合、人の乗降のための停車及び発進、転回、方向変換又は縦列駐車、鋭角コースの走行などの項目があります(施行規則第24条)。

普通免許を持っている人が指定教習所で取る場合、技能教習は12時限、学科教習は17時限です(施行規則の別表第四)。くわしくは普通二種免許とはで紹介しています。

中型二種|マイクロバスなどの免許

中型二種は、乗車定員11人以上29人以下などの中型自動車でお客さんを運ぶための免許です。

準中型自動車でお客さんを運ぶ時も、中型二種の担当になります(第86条第1項の表)。普通免許から指定教習所で取る場合、技能教習は27時限です。

警視庁(東京都)の場合、中型二種の技能試験は鮫洲の試験場では受けられないので、一発試験を考えている方は気をつけてください。くわしくは中型二種免許とはで紹介しています。

大型二種|路線バスや観光バスの免許

大型二種は、乗車定員30人以上などの大型自動車でお客さんを運ぶための免許です。

job tagでは、路線バス運転士の就業には大型自動車第二種免許が必要とされています。普通免許から取る場合の技能教習は33時限、大型免許から取る場合は17時限です。

大型二種の技能試験は、道路における走行、交差点の通行、横断歩道の通過、人の乗降のための停車及び発進、方向変換又は縦列駐車、鋭角コースの走行の6項目です(施行規則第24条)。合格基準は80パーセント以上です。

大型二種を持っていれば、中型・準中型・普通の旅客自動車でもお客さんを運べます。くわしくは大型二種免許とはで紹介しています。

大型特殊二種|試験場での受験が基本

大型特殊二種は、旅客用の大型特殊自動車でお客さんを運ぶための免許です。

施行規則の別表第四には、大型特殊二種の指定教習所での教習時限が定められていません。そのため、運転免許試験場で直接受けるのが基本です。教習所での扱いは、各教習所に確かめてみてください。

警視庁(東京都)の場合、直接受験の手数料は6,900円(受験料2,800円・試験車使用料1,750円・免許証交付料2,350円)です。くわしくは大型特殊二種免許とはで紹介しています。

牽引二種|牽引免許を持っている人が受ける

牽引二種は、牽引自動車で旅客用の車両を引いてお客さんを運ぶ時に必要な免許です(第86条第3項)。

受験資格には、ほかの二種と同じ条件に加えて、牽引免許を現に受けていることが入っています(第96条第5項第2号)。大型特殊二種と同じく、指定教習所の教習時限は別表第四に定めがありません。

手数料は警視庁(東京都)の場合、大型特殊二種と同じ6,900円です。くわしくはけん引二種免許とはで紹介しています。

種類指定教習所の教習時限(別表第四)試験場の手数料(東京都・直接受験)
普通二種・中型二種・大型二種定めがある9,800円(取得時講習30,300円は別)
大型特殊二種・牽引二種定めがない6,900円

受験資格と適性の基準は5種類とも共通

『大型二種のほうが受験資格が厳しいの?』と気になる方もいますよね。

実は、牽引二種以外の4種類は、受験資格の年齢と経歴の条件が同じなんです(道路交通法第96条第5項第1号)。適性試験の基準も、第二種はどの種類でも同じです(施行規則第23条)。

第二種の適性試験の基準
  • 視力は両眼で0.8以上、かつ一眼それぞれ0.5以上(矯正視力を含む)
  • 深視力は2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差が2センチメートル以下
  • 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(補聴器で補った聴力を含む)
  • 赤・青・黄の色が見分けられる

違いが出るのは、教習の時間と試験の項目です。持っている免許によって技能教習の時限は大きく変わります。

持っている免許普通二種中型二種大型二種
普通免許(MT)12時限27時限33時限
中型免許12時限17時限23時限
大型免許12時限17時限17時限
普通二種持っている10時限28時限
中型二種運転できる持っている13時限

技能教習の時限は施行規則の別表第四の値で、1時限は50分です。技能の上達に応じて延長されることがあります。

準中型と二輪に二種がない理由

第二種は5種類だけ

第一種には10種類の免許がありますが、第二種は5種類だけです。準中型の第二種と、バイクの第二種は法令にありません。

『準中型二種や、バイクの二種はないの?』と気になる方もいますよね。

道路交通法第84条第4項に挙げられている第二種免許は、大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5つだけです。

準中型自動車でお客さんを運ぶ時は、中型二種免許で運転する決まりになっています(第86条第1項の表)。理由と背景は準中型に二種免許はある?で整理しています。

例えば、準中型免許を持っていて、準中型にあたる車でお客さんを送迎したい場合は、中型二種を取ることになります。準中型免許を持っている人が中型二種を取る時の技能教習は23時限です(別表第四)。

ここで「準中型免許だけでお客さんを運べる」と考えてしまうと、無理な運転になりかねません。お客さんを乗せる予定があるなら、早めに二種の種類を確かめておきましょう。

第一種(10種類)対応する第二種
大型免許大型二種
中型免許中型二種
準中型免許なし(旅客運送は中型二種の担当)
普通免許普通二種
大型特殊免許大型特殊二種
牽引免許牽引二種
大型二輪・普通二輪・小型特殊・原付なし

目指す仕事から必要な二種を逆算する

仕事を決めると種類が1つに絞れる

二種免許の種類選びで迷ったら、先に「どの仕事で、どんな車にお客さんを乗せたいか」を決めてみてください。そこから逆算すると、取るべき二種がはっきりします。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『どれを取ればいいか分からないから、とりあえず一番上の大型二種?』と考える方もいるかもしれません。

ただ、大型二種は普通免許から取ると技能教習が33時限あり、普通二種の12時限と比べて時間がかかります。目的に合った種類を選ぶほうが、遠回りになりません。

やりたい仕事乗せる車取る二種先に確かめること
タクシー・ハイヤーセダンやワゴンの普通自動車普通二種養成制度のある会社か
運転代行お客さんの普通自動車普通二種代行会社の募集条件
介護タクシー車いすで乗れる普通自動車など普通二種介護の研修や資格の要否
送迎バス(マイクロバス)乗車定員11人以上29人以下の車中型二種か大型二種運転する車の乗車定員
路線バス・観光バス大型バス大型二種会社の取得支援の有無
目指す仕事から、乗せる車の大きさを確かめ、必要な二種の種類を選ぶまでの流れを示した図解
二種の種類を決める手順
  1. やりたい仕事を1つ決める
  2. その仕事で運転する車の乗車定員を確かめる
  3. 車の区分に合う二種の種類を選ぶ
  4. 自分の年齢と一種の経歴で受験資格を確かめる
  5. 教習所か一発試験かを選ぶ

例えば、普通免許を取って4年目で、まずはタクシー会社で働きたい場合は普通二種です。将来バスに移りたくなったら、普通二種を持っている人の大型二種の学科教習は0時限になる、という仕組みも知っておくと計画が立てやすくなります。

あとから上の種類を足す時の考え方

最初に普通二種を取り、あとで大型二種を足すという順番もあります。

その場合、大型二種の学科教習は0時限で、技能教習は28時限です(別表第四)。また、すでに別の種類の第二種を持っている人は、試験場の学科試験が免除されます(大阪府警・宮城県警・警視庁の案内)。

『最初から大型二種を取るか、普通二種から始めるか』で迷ったら、今すぐ就きたい仕事を優先して決めるのが現実的です。

普通二種から始める
  • 技能教習が短く、早く仕事を始めやすい
  • 大型二種を足す時は学科試験が免除される
  • タクシーで経験を積みながら次を考えられる
普通二種から始める時の注意
  • 大型二種を足す時に、もう一度教習の時間がかかる
  • 普通二種だけではバスの運転はできない
  • 2回分の手続きが必要になる

二種で働くなら求人の探し方も一緒に

種類が決まったら、二種免許を取る前から求人を見ておくのもおすすめです。

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得を支援するところがあります。支援の条件は会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめましょう。

ひとりで探すか、相談先を使うか迷う方もいますよね。ドライバー向けの転職サービスや会社の採用ページ、ハローワークの比べ方はドライバー転職サービスの選び方で紹介しています。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

種類まわりの疑問は「年齢」と「AT」が多い

二種免許の種類に関する相談では、何歳から取れるか、AT限定があるか、上の種類で下の車も運転できるか、という質問がよく寄せられます。

二種免許の種類について、よく寄せられる相談を内容をまとめた形で紹介します。

大型二種は19歳から取れるけど、普通二種も同じ?

大型二種が条件によって19歳から取れると聞いて、普通二種も同じなのか、という相談です。

警察庁の案内では、受験資格特例教習を修了すると、19歳以上・普通免許などの経歴が通算1年以上で、第二種免許・大型免許・中型免許の試験を受けられます。普通二種も対象です。

自動車の二種免許にもオートマ限定はある?

『二種にもAT限定ってあるの?』という相談も多いです。

施行規則の別表第四には「AT普通第二種」「AT中型第二種」の行があり、AT限定の二種があります。注意点は二種免許にAT限定はある?で紹介しています。

中型二種を取ると、普通二種の車も運転できる?

中型二種を取れば、普通二種で運転できるタクシーなども運転できるのか、という相談です。

中型二種を受けた人は、旅客自動車である普通自動車でもお客さんを運べます(道路交通法第86条第2項)。あわせて、中型免許で運転できる車も運転できます。

よくある質問

二種免許の種類はいくつありますか?

大型・中型・普通・大型特殊・けん引の5種類です。準中型と二輪には第二種免許がありません。

タクシーの運転にはどの二種免許が必要ですか?

普通二種免許です。厚生労働省のjob tagでも、タクシー運転手には普通第二種運転免許証が必要とされています。

バスの運転にはどの二種免許が必要ですか?

路線バスや観光バスなどの大型バスは大型二種免許です。乗車定員11人以上29人以下のマイクロバスなどは、中型二種免許でも運転できます。

大型特殊二種やけん引二種は教習所で取れますか?

指定教習所の教習時限が法令に定められていないため、試験場で直接受けるのが基本です。教習所での扱いは各教習所に確かめてください。

大型二種を持っていれば普通二種は要りませんか?

大型二種を受けた人は、旅客自動車である普通自動車でもお客さんを運べます。そのため、普通の旅客自動車を運転するために普通二種を別に取る必要はありません。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許の種類は普通・中型・大型・大型特殊・けん引の5つ
  • どの種類が要るかは、お客さんを乗せる車の区分(乗車定員など)で決まる
  • 大型二種・中型二種は、下の区分の旅客自動車でもお客さんを運べる
  • 大型特殊二種と牽引二種は、試験場で直接受けるのが基本
  • 準中型と二輪には二種がなく、迷ったら仕事から逆算して選ぶ
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

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