中型二種免許の費用|内訳と大型二種との比べ方

中型二種免許の費用を、内訳と大型二種との比べ方に分けて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

送迎バスやマイクロバスの運転を仕事にしたくて、『中型二種免許の費用はどれくらい?大型二種とどう違う?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、中型二種免許の費用は「持っている免許で決まる教習時限」で大きく変わります。そして大型二種と比べる時も、時限の差で考えると答えが出やすいんです。

この記事を読むと、中型二種免許の費用の内訳と、大型二種を選ぶべきかの判断ができます。

目次

中型二種免許の費用は何で決まる?

先に結論

中型二種免許の費用は、教習所で受ける時限数と、試験場で払う手数料の2つで決まります。教習所の料金は教習所ごとに違うので、まず自分が何時限受けるのかを知るのが出発点です。

中型二種の正式名は中型自動車第二種免許です。乗車定員11人以上29人以下のマイクロバスなどで、お客さんを乗せて運転するための免許です(施行規則第2条の区分から)。

『で、結局いくらなの?』と思いますよね。ただ、教習所の料金は教習所ごと・時期ごとに違っていて、公的な相場はありません。

そこでこの記事では、金額ではなく費用を左右する項目から見ていきます。

費用の項目何で決まるか確かめる所
教習所の教習料金持っている免許で決まる時限数教習所の料金表
追加の教習・検定の受け直し技能の上達具合教習所の料金表
試験場の手数料(教習所卒業)都道府県の手数料警察の案内(東京都は4,150円)
試験場の手数料(直接受験)受験の回数警察の案内(東京都は初回9,800円)
取得時講習(直接受験の場合)受講の要否警察の案内(東京都は30,300円)

手数料は警視庁の案内(令和7年3月24日以降の額)です。住んでいる都道府県の警察の案内でも確かめてみてください。

持っている免許別の時限と費用の考え方

時限の差がそのまま費用の差になりやすい

中型二種の技能教習は、中型免許を持っていれば17時限、普通免許だけなら27時限です。同じ中型二種でも、10時限も違ってきます。

ここが費用を考える時のいちばん大事なところです。

中型二種(MT)の技能教習の時限を、道路交通法施行規則の別表第四からまとめました。1時限は50分です。

持っている免許中型二種(MT)の技能教習学科教習
大型免許・中型免許8+9=17時限17時限
AT中型免許8+13=21時限17時限
準中型免許11+12=23時限17時限
普通免許12+15=27時限17時限
AT普通免許12+19=31時限17時限
普通二種7+3=10時限0時限
AT普通二種7+7=14時限0時限

AT中型二種もあり、普通免許かAT普通免許からなら技能教習は27時限です(別表第四)。

例えばAT限定の普通免許しか持っていない場合、MTの中型二種は31時限、AT中型二種なら27時限です。送迎で使う車がAT車だけなら、4時限少ないAT中型二種も候補になります。

普通二種を持っていると負担が軽い

表のとおり、普通二種を持っている人は技能教習10時限で、学科教習もありません。さらに試験場の学科試験も、他の第二種を持っていれば免除されます(大阪府警察・宮城県警察・警視庁の案内)。

例えば、タクシーで普通二種を取って働いていて、送迎のマイクロバスにも乗れるようにしたい場合です。この組み合わせは、中型二種の中でも費用を抑えやすい形なんです。

教習所卒業後の手数料

指定教習所を卒業すると技能試験が免除され、試験場では適性試験と学科試験を受けます。警視庁の場合、手数料は4,150円です(受験料1,800円、免許証交付料2,350円)。

試験場で直接受ける場合の費用

試験場で直接受ける場合、警視庁では初回9,800円、再試験はその都度受験料と試験車使用料で7,450円です。技能試験に合格した後、取得時講習(旅客車講習6時間・応急救護処置講習6時間)の30,300円もかかります。

ただ、中型免許を持っていない人は、仮運転免許と路上練習が必要です。大阪府警察の案内では、過去3か月以内に5日以上、仮免許で乗車定員11人以上29人以下のバス型の車で練習することが求められています。

よくある見落とし

東京都では、中型二種の技能試験は鮫洲運転免許試験場では受けられません(警視庁の案内)。試験場によって受けられる種類が違うことがあるので、受ける前に住んでいる地域の案内を見ておきましょう。

一発試験の手数料をもっとくわしく知りたい方は、二種免許を試験場で取る費用を読んでみてください。

中型二種と大型二種、費用で比べるとどっち?

大型二種は中型二種の範囲もカバーする

大型二種を持っていれば、中型・準中型・普通の旅客自動車もお客さんを乗せて運転できます(道路交通法第86条)。中型二種で足りるのか、大型二種まで取るのかは、時限の差と仕事の予定で決めるのが近道です。

『どうせなら大型二種のほうがいい』と周りに言われて迷っている方もいますよね。

実は、持っている免許によっては、中型二種と大型二種の時限の差はそれほど大きくありません。技能教習の時限を並べて比べてみます。

持っている免許中型二種大型二種差
普通免許27時限33時限6時限
AT普通免許31時限(MT)37時限6時限
中型免許17時限23時限6時限
大型免許17時限17時限0時限
普通二種10時限28時限18時限

大型免許をすでに持っている人は、中型二種も大型二種も17時限で同じです。この場合、大型二種を選ぶほうが運転できる範囲は広くなります。

中型二種免許と大型二種免許を、持っている免許ごとの技能教習の時限で比べた図解

2段階で取ると時限が増えることも

先に中型二種を取って、あとから大型二種へ進む場合も考えておきましょう。中型二種を持っている人の大型二種の技能教習は13時限です(別表第四)。

普通免許から始めると、中型二種27時限と大型二種13時限で合計40時限です。いきなり大型二種を取る33時限より、7時限多くなります。

ただ、2段階なら途中から中型二種で働き始められます。費用の総額だけでなく、いつから仕事に就きたいかも合わせて考えてみてください。

どちらを取るかの判定表

自分の予定に近い行を探してみてください。

自分の予定向いている免許理由
送迎のマイクロバスだけを運転する中型二種乗車定員29人以下の車で足りる
将来は路線バスや観光バスも考えている大型二種乗車定員30人以上のバスに必要
大型免許をすでに持っている大型二種時限が同じで範囲が広い
普通二種を持っていて送迎もしたい中型二種技能10時限・学科なしで取れる
会社の養成制度で取る予定会社の指示に沿う必要な免許は運転する車で決まる
中型二種免許と大型二種免許のどちらを取るかを、運転する車と将来の予定から判定する図解

受験資格はどちらも同じ

中型二種も大型二種も、受験資格は同じです。原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上必要です(道路交通法第96条)。

受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・通算1年以上で受けられます(警察庁の案内)。受験資格で選ぶ免許が変わることはないので、時限と仕事の予定で比べて大丈夫です。

大型二種の費用の内訳は、大型二種免許の費用でくわしく紹介しています。中型二種で運転できる車や取る人については、中型二種免許とは?も参考になります。

中型二種免許の費用を抑える考え方

時限を減らす順番と、払う人を考える

費用を抑えるには、今の免許から最短の時限で取れる順番を選ぶこと、会社の制度を使えないか確かめることの2つが効きます。

『少しでも安くしたい』と思うのは自然なことですよね。

中型二種の費用を抑えるために、入校前に確かめておきたい項目をまとめました。

中型二種を取る前に確かめること
  • 自分の持っている免許で何時限になるかを別表第四の時限で確かめる
  • 仕事で運転する車の乗車定員を確かめる
  • 大型二種との時限の差を比べる
  • 勤め先や応募先に、免許の取得を支援する制度があるかを確かめる
  • 教習所の料金表で、追加教習と検定の受け直しの料金を確かめる

会社の支援制度で取る道もある

厚生労働省の職業情報サイト job tag では、路線バスの仕事について、大型二種の取得を積極的に支援する企業が増えていると紹介されています。日本バス協会も、条件つきで大型二種を取得させる制度を設けているバス会社があると案内しています。

『自分で払う前提で考えていた』という方は、勤め先や応募先の制度を先に確かめてみてください。負担の範囲や在籍の決まりは会社ごとに違うので、求人票と面接で聞いておくと安心です。

会社の負担で取る仕組みは、二種免許を無料・会社負担で取る方法でくわしく紹介しています。

ひとりで探すか、相談先を使うか

会社の採用ページに直接応募したり、ハローワークで探したりする方法もあります。取得支援のある求人を見比べたい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談する手もあります。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

給付金を使いたい方は、教習所のコースが教育訓練給付の指定講座かどうかを確かめる必要があります。厚生労働省の指定講座数の表(令和8年10月1日時点)では、大型二種69講座・普通二種49講座が載っています。中型二種が載っているかは、今回確かめた資料では見つけられませんでした。

給付金の条件や講座の探し方は、二種免許に使える給付金にまとめています。

よくある相談

中型二種の費用の相談は「持っている免許」と「大型二種との比較」が多い

よく寄せられる相談から、中型二種の費用に関係する3つを選んで答えます。

中型8トン限定と普通二種を持っている場合、中型二種の費用は?

すでに中型(8トン限定)の第一種と普通二種を持っていて、中型二種を取りたいという相談です。

普通二種を持っている人の中型二種の技能教習は10時限で、学科教習はありません(別表第四)。試験場の学科試験も、他の第二種を持っていれば免除されるので、費用はかなり抑えやすい組み合わせです。

中型二種だけ給付金の対象になっていないのはなぜ?

近くの教習所で、大型二種や普通二種は教育訓練給付の対象なのに、中型二種は対象外だったという相談です。

給付の対象になるのは、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけです。同じ教習所でも、免許の種類ごとに講座が分かれています。中型二種のコースが指定を受けているかは、厚生労働省の講座検索システムで確かめてみてください。

中型二種より大型二種を取るべき?

『取るなら大型二種にしなさい』と言われて迷っているという相談です。

普通免許からなら、中型二種と大型二種の技能教習の差は6時限です。将来バスの運転も考えるなら大型二種、マイクロバスの送迎だけなら中型二種、と仕事の予定で選んで大丈夫です。

よくある質問

中型二種免許の費用で、試験場に払う手数料はいくらですか?

警視庁(東京都)の場合、教習所を卒業した人は4,150円、試験場で直接受ける人は初回9,800円です。直接受ける人は、合格後の取得時講習30,300円もかかります。

普通免許から中型二種を取ると、教習は何時限ですか?

技能教習27時限と学科教習17時限です(道路交通法施行規則の別表第四)。中型免許を持っていれば技能教習は17時限になります。

中型二種と大型二種、どちらが費用を抑えられますか?

時限が少ないのは中型二種ですが、普通免許からなら差は6時限です。大型免許を持っている人は時限が同じなので、運転できる範囲が広い大型二種を選ぶ考え方もあります。

中型二種にAT限定はありますか?

あります。AT中型二種は、普通免許かAT普通免許から取る場合、技能教習が27時限です。仕事で運転するマイクロバスがAT車かどうかを確かめてから選んでみてください。

中型二種免許の教習所の相場はいくらですか?

教習所の料金は教習所ごと・時期ごとに違い、公的な相場はありません。持っている免許の欄の料金を、各教習所の料金表で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 中型二種免許の費用は、教習所の時限数と試験場の手数料で決まる
  • 普通免許からは技能27時限、中型免許からは17時限、普通二種からは10時限
  • 試験場の手数料は東京都の場合、教習所卒業で4,150円、直接受験で初回9,800円
  • 普通免許からなら大型二種との差は6時限で、仕事の予定で選ぶ
  • 給付金は教習所のコースごとに指定されているかを確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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