二種免許の学科試験|問題数・合格点と出題の特徴

二種免許の学科試験の問題数・合格点と、一種との違い、勉強の順番を紹介する記事のアイキャッチ

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教習所の卒業が近づいてきて、『二種免許の学科試験って、一種と比べて難しいのかな』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、二種免許の学科試験は95問で90パーセント以上が合格の基準です。合格点そのものは一種と同じですが、お客さんを乗せる立場として知っておきたいことが増えるので、準備の仕方が少し変わるんです。

この記事を読むと、問題数と配点、一種との違い、試験当日までの勉強の順番が分かります。

目次

二種免許の学科試験とは?問題数と合格点

先に結論

二種免許の学科試験は、運転に必要な知識について95問の択一式又は正誤式で行われ、90パーセント以上で合格です(大阪府警の案内)。宮城県警の案内では、文章問題90問とイラスト問題5問で、90点以上が合格です。

『何問出て、何点取ればいいの?』というのが、まず知りたいところですよね。

公式の案内から、問題の数と配点を表にしました。

項目中身出典
問題の形式択一式又は正誤式(電子計算機等による試験もある)施行規則第25条
問題数95問大阪府警の案内
内訳文章問題90問、イラスト問題5問宮城県警の案内
配点文章問題1問1点、イラスト問題1問2点宮城県警の案内
合格基準90パーセント以上(90点以上)施行規則第25条、宮城県警の案内

満点は文章問題90点とイラスト問題10点で100点です。問題の数は多いですが、1問ずつの重さを知っておくと、どこに力を入れるかが見えてきます。

合格の90点に届くには、落としていい点が10点分しかありません。

イラスト問題は3問すべて正解で加点

宮城県警の案内では、イラスト問題は1つのイラストにつき3問が出され、3問すべて正解した場合だけ2点が加わります。1問でも間違えるとそのイラストは0点になるので、ここは慎重に答えたい所です。

落としていいのは10点分

90点以上で合格ということは、裏を返すと落としていいのは10点分です。どんな落とし方なら合格に届くのか、例を表にしてみました。

落とし方の例失う点結果
文章問題を10問まちがえる10点90点で合格
イラスト1つと文章問題8問2点+8点90点で合格
イラスト2つと文章問題7問4点+7点89点で不合格
文章問題を11問まちがえる11点89点で不合格

イラストを1つ落とすと2点減るので、文章問題で許される間違いがそれだけ減ります。ぎりぎりを狙わず、余裕を持って90点を超える準備をしておきたいですね。

大型二種免許の学科試験も同じ形

大型二種免許の学科試験も、普通二種や中型二種と同じく、試験場で受ける学科試験です。大型二種免許の筆記試験と呼ばれることもありますが、中身は同じものを指しています。

バスの運転士を目指して大型二種免許の学科を受ける方は、普通免許しか持っていないことも多いはずです。その場合も、試験の問題数や合格点は普通二種の人と同じなので、準備の進め方は変わりません。

試験時間は、今回調べた公式の案内では確かめられませんでした。受ける試験場の案内で確かめておきましょう。

学科試験は技能試験の前に受ける

適性試験と学科試験は、技能試験の前に行われます。どちらかに不合格だと、ほかの試験は行われません(施行規則第26条)。

二種免許の取り方全体の中で、学科試験がどこにあるかは二種免許とは?で紹介しています。

一種の学科試験との違いは?

合格点は同じ、立場が違う

一種も二種も、学科試験の合格基準は90パーセント以上です。違うのは、二種がお客さんを乗せて運ぶための免許であることで、教習所の学科教習でも旅客を運ぶ立場の内容が加わります。

『一種の学科に受かったことがあるから、二種も楽勝でしょ?』と思う方もいますよね。

ただ、一種を取ったのが何年も前だと、交通ルールの細かい数字を忘れていることも多いんです。違いを表にしました。

比べる点一種の学科試験二種の学科試験
合格基準90パーセント以上90パーセント以上
受ける人の条件普通免許なら18歳から原則21歳以上で、一種などの期間が通算3年以上
教習所の応急救護処置の教習3時限6時限
免許の目的自分や家族の移動、仕事の運転お客さんを乗せて運ぶ運転
一種と二種の学科試験を、合格基準・受ける人・応急救護処置の教習・免許の目的・免除の5つで比べた図解

二種ならではの知識として押さえたいこと

二種免許は、旅客自動車を旅客運送の目的で運転するための免許です(道路交通法第86条)。そのため、二種を受ける人として知っておきたい法令の中身があります。

分野押さえたい中身根拠
二種が必要な場面旅客自動車で旅客を運ぶ時。一種や仮免許では運転できない道路交通法第85条・第86条
運転代行代行運転の普通自動車には普通二種が要る道路交通法第86条
車の区分大型は乗車定員30人以上など、中型は11人以上29人以下など施行規則第2条
応急救護二種の学科教習では応急救護処置を6時限学ぶ施行規則 別表第四

これらは二種を取った後の仕事にも直接かかわる中身です。教本を読む時は、自分が運転席にいてお客さんを乗せている場面を思い浮かべながら読んでみてください。

応急救護処置を長く学ぶ理由

第二種の学科教習では、応急救護処置の教習を6時限受けます(別表第四)。第一種の3時限の倍です。

お客さんを乗せて走る仕事では、車内で具合が悪くなった方や、事故の場面に最初に立ち会うのが運転者になることもあります。学科の勉強でも、応急救護の手順は「自分が最初に動く人」のつもりで読んでおくと頭に入りやすいですよ。

一種の時と同じでよいこと
  • 合格基準は90パーセント以上
  • 択一式又は正誤式で答える
  • 教本と問題集で知識を固める
二種で意識を変えたいこと
  • お客さんを乗せる立場の知識が加わる
  • 一種から年数がたって数字を忘れていることが多い
  • イラスト問題は3問すべて正解しないと加点されない

二種と一種の違い全般は、一種免許と二種免許の違いで紹介しています。

学科試験を受ける人・免除になる人

教習所を卒業しても、学科試験は試験場で受ける

指定教習所を卒業すると技能試験は免除されますが、学科試験は試験場で受けます。一方、他の種類の二種免許をすでに持っている人は、学科試験そのものが免除です。

『教習所を卒業したら、もう試験は終わりじゃないの?』と思っていた方もいますよね。

実は、教習所の卒業で免除されるのは技能試験だけなんです。誰が学科試験を受けるのかを表にしました。

受け方学科試験技能試験
指定教習所を卒業した人試験場で受ける免除(技能検定から1年以内)
試験場で直接受ける人試験場で受ける試験場で受ける
他の種類の二種を持っている人免除受ける(教習所卒業なら免除)

例えば普通二種を持っている人が大型二種を取る時は、学科試験を受けずに済みます。タクシーで働いてから大型二種に進む方には、うれしい決まりですね。

教習所の学科教習は持っている免許で変わる

教習所に通う場合、試験場の学科試験の前に学科教習を受けます。大型・中型・普通二種とも、大型・中型・準中型・普通免許を持っている人は、学科(一)6時限と学科(二)11時限の計17時限です。

大型特殊第二種か牽引第二種を持っている人は計9時限、大型二種を取る時に中型二種か普通二種を持っていれば0時限です。教習時間全体は二種免許の教習時間と最短日数にまとめています。

試験場での受け方(東京都の場合)

警視庁の案内では、学科試験は完全予約制です。指定教習所を卒業した人の手数料は4,150円(受験料1,800円、免許証交付料2,350円)です。

試験場で直接受ける人は、学科試験と技能試験を合わせた手数料が9,800円(受験料4,500円、試験車使用料2,950円、免許証交付料2,350円)です。他の都道府県では額が違うことがあります。

学科試験の前に確かめること
  • 受ける試験場と、予約が要るかどうか
  • 指定教習所の卒業証明書(技能検定から1年以内か)
  • 適性試験の基準(視力は両眼0.8以上かつ一眼それぞれ0.5以上など)
  • 申請用写真と、持っている運転免許証

試験場で直接受ける流れは、二種免許の一発試験で紹介しています。

試験当日までの勉強の順番

「全体を読む」から「間違いを潰す」へ

学科の勉強は、教本で全体を読み直し、問題集で弱い所を見つけ、間違えた問題だけを繰り返す順番で進めると、90点の壁を越えやすくなります。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『何から手をつければいいか分からない』という方は、次の順番で進めてみてください。

学科試験までの勉強の順番
  1. 教習所の教本を最初から読み直し、忘れている数字に印をつける
  2. 問題集を1回通して解き、間違えた問題に印をつける
  3. 間違えた分野だけ教本に戻って、理由を確かめる
  4. 印のついた問題を、正解できるまで繰り返す
  5. 試験前は時間を決めて95問分を解き、90点以上が続くかを見る
二種免許の学科試験に向けて、教本を読み直す・問題集を解く・教本に戻る・間違いを繰り返す・本番形式で解くの5段階で進める勉強の順番を示した図解

段階ごとの目安

段階ごとに「終わったと言える状態」を決めておくと、だらだら続けずに済みます。

段階やること終わったと言える状態
読み直し教本を通して読む忘れていた数字に印がついた
弱点探し問題集を1回解く間違えた分野が分かった
理由の確認教本に戻るなぜ間違えたかを説明できる
繰り返し印のついた問題を解く印の問題がすべて正解できる
本番形式95問分を解く90点以上が何回か続いた

教習所の効果測定で90点前後をうろうろしている方もいますよね。その場合は、新しい問題を増やすより、間違えた問題の理由を確かめるほうが点は伸びやすいんです。

教習所の効果測定は「本番の練習」に使う

教習所に通っている方は、学科の効果測定を本番の練習として使えます。点数だけを見て終わりにせず、間違えた問題を書き出しておくのがおすすめです。

「90点は超えたけど、毎回同じ分野で落としている」と気づけたら、そこが本番前に固める場所です。

仕事をしながら勉強する時の時間の作り方

仕事をしながら二種を目指す方は、まとまった勉強時間を取るのが難しいですよね。そんな時は、問題集を「1日に解く数」で区切ると続けやすくなります。

例えば通勤の時間に問題集を少しずつ解き、休日に間違えた問題を教本で確かめる、という分け方です。平日は量、休日は理由の確認、と役割を分けると、短い時間でも前に進んでいる感覚が持てます。

問題集や教本の選び方は、二種免許の学科の勉強法で紹介しています。

間違えやすい分野と考え方

数字と例外とイラストが分かれ目

二種の学科で点を落としやすいのは、数字を覚える問題、原則と例外がある問題、3問すべて正解が要るイラスト問題です。それぞれ間違え方にクセがあります。

『分かっていたのに、問題文を読み違えて落とした』という声はとても多いです。

よくある間違え方と、その考え方を表にしました。

間違えやすい分野間違え方の例考え方
数字の問題車の区分の重さや人数を取り違える区分ごとに数字を表で覚える
原則と例外「できる」と「できない」の境目を逆に覚える原則を先に覚え、例外を後から足す
似た言葉似た言葉の違いを読み飛ばす問題文の言葉を1つずつ確かめる
イラスト問題3問のうち1問だけ間違える3問を最後にもう一度読み直す
旅客を運ぶ場面一種の感覚で答えるお客さんを乗せている前提で考える

二種に関わる数字は表でまとめて覚える

数字の問題は、似た数字が多いので取り違えやすい分野です。二種を受ける人に関わる数字を、法令から表にしました。

数字の種類中身根拠
大型自動車の区分車両総重量11,000kg以上、最大積載量6,500kg以上、又は乗車定員30人以上施行規則第2条
中型自動車の区分車両総重量7,500kg以上11,000kg未満など、又は乗車定員11人以上29人以下施行規則第2条
第二種の視力両眼0.8以上、かつ一眼それぞれ0.5以上施行規則第23条
第二種の深視力2.5メートルの距離で3回検査し、平均誤差2センチメートル以下施行規則第23条
第二種の聴力10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる施行規則第23条

数字は、それだけを丸暗記するより「どの免許の話か」とセットで覚えると忘れにくくなります。

正誤式は「言い切り」に気をつける

正誤式の問題では、文の最後の言い方1つで正しいか誤りかが変わることがあります。例えば「〜しなければならない」と「〜することができる」は、意味が大きく違います。

問題文を読んだら、主語と文の最後の言い方に線を引くつもりで読んでみてください。読み違いが減ると、それだけで数点変わることもあります。

イラスト問題は「お客さんを乗せている自分」で考える

イラスト問題は、交通の場面の絵を見て、その時の運転として正しいものを選ぶ形です。1つのイラストで3問すべて正解しないと点が入らないので、1問ずつではなく、場面全体を見て考えるのがコツです。

例えばバス停の近くの場面なら、歩行者や後ろの車の動きに加えて、乗り降りするお客さんの安全も考えて答えます。

よくある失敗

一種の時の記憶だけで問題集を解き、点が伸びない理由を「問題が難しいから」と考えてしまうケースです。間違えた問題を教本で確かめる手間を省くと、同じ間違いを本番でも繰り返しやすくなります。

学科と技能をあわせた難しさは二種免許は難しい?、技能試験の課題は二種免許の技能試験で紹介しています。

会社の研修で学ぶという道も

タクシー会社やバス会社の中には、入社後に二種免許を取る養成制度を設けているところがあります(job tag・日本バス協会の案内)。学科の勉強を会社の研修の中で進められる場合もあります。

ひとりで勉強を続けるか、会社の制度や相談先を使うかで迷う方もいますよね。働きながら二種を取りたい方は、取得支援がある求人を比べてみるのもひとつの方法です。

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

不安の多くは「一種とどう違うか」

二種免許の学科試験の相談では、二種の種類ごとの違いや、難しいと言われる理由をたずねるものがよく見られます。内容をまとめた形で紹介します。

似た悩みを持つ方が多い相談を3つ選びました。

大型二種と普通二種で、学科試験の中身は違う?

『大型二種免許の学科と普通二種の学科は、別の試験なの?』という相談です。

他の種類の二種免許を持っている人は学科試験が免除される決まりなので、二種の学科は種類ごとに別物というより、二種に共通の知識を見る試験と考えると分かりやすいです。

ただ、教習所の学科教習では車の大きさに合わせた内容も学びます。教本は、自分が取る種類のものを使っておきましょう。

学科の合格率が低いと聞いて不安

『二種の学科は合格率が低いらしい』という話を聞いて、不安になる方もいます。

二種の学科試験の合格率について、当サイトでは公的な統計を確かめられていません。ただ、合格点が90パーセント以上と高く、落とせる点が10点分しかないことが、難しく感じられる理由の一つだと考えられます。

二種の学科は、ほとんど一種の問題?

『試験場で二種の学科を受けるけど、中身はほとんど一種と同じ?』という相談もよく見かけます。

出題の内訳は、今回調べた公式の案内では公表されていませんでした。交通ルールの知識が土台になるのは一種と同じなので、一種の内容を固めたうえで、二種ならではの知識を足していくのが確実です。

よくある質問

二種免許の学科試験は何問ですか?

95問です(大阪府警の案内)。宮城県警の案内では、文章問題90問とイラスト問題5問の構成です。

二種免許の学科試験の合格点は?

90パーセント以上です。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の配点で、90点以上が合格です(宮城県警の案内)。

大型二種免許の学科試験は免除されますか?

中型二種や普通二種など、他の種類の二種免許をすでに持っている人は免除されます。指定教習所を卒業しただけでは免除されず、試験場で受けます。

一種の学科試験とどこが違いますか?

合格基準はどちらも90パーセント以上です。二種はお客さんを乗せて運ぶ免許なので、教習所の学科教習で応急救護処置を6時限学ぶなど、旅客を運ぶ立場の内容が加わります。

学科試験は予約が要りますか?

警視庁では完全予約制です。予約の要否や方法は都道府県によって違うので、受ける試験場の案内で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 二種免許の学科試験は95問で、90パーセント以上が合格
  • 文章問題は1問1点、イラスト問題は1問2点で、イラストは3問すべて正解で加点
  • 合格点は一種と同じだが、お客さんを乗せる立場の知識が加わる
  • 教習所を卒業しても学科試験は試験場で受け、他の二種を持っていれば免除
  • 教本の読み直しから始め、間違えた問題を繰り返して90点の壁を越える
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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