普通二種免許の取得方法と条件|入校から交付まで

普通二種免許の取得方法を、教習所・試験場・会社の養成制度に分けて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・都道府県警察・国土交通省・厚生労働省などの公開情報を調べて独自に執筆しています。受験資格・試験・手数料・教習の内容は法令の改正や都道府県によって変わることがあるため、最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

タクシーや運転代行の仕事を考えはじめて、『普通二種免許って、どこで何をすれば取れるの?』と調べている方も多いはずです。

結論から言うと、普通二種免許の取得方法は、教習所を卒業する、試験場で直接受ける、タクシー会社の養成制度で取る、の3つです。

この記事を読むと、それぞれの流れの違いと、入校から免許証の交付までの順番が分かります。

目次

普通二種免許の取得方法は3つ

先に結論

普通二種免許(正式には普通自動車第二種免許)は、指定教習所を卒業して試験場で学科試験を受けるのが基本の道です。試験場で直接受ける方法と、タクシー会社に入ってから取る方法もあります。

『結局、どれを選べばいいの?』と迷いますよね。

3つの道は、技能の試験をどこで受けるか、費用を誰が払うかが違います。まずは全体を表で見てみましょう。

比べる点教習所を卒業試験場で直接受ける会社の養成制度
技能の試験教習所の卒業検定(試験場の技能試験は免除)試験場の技能試験会社が案内する教習所などで受ける
学科試験試験場で受ける試験場で受ける試験場で受ける
取得時講習受けなくてよい合格後に受ける取り方による
費用を払う人自分自分会社が負担する仕組みがある
向いている人練習を積んでから試験に臨みたい人運転に自信があり、予定を自分で組める人タクシーの仕事に就くと決めている人

どの道でも、試験場で受ける学科試験は共通です。普通二種免許そのものの説明は普通二種免許とは?で紹介しています。

普通二種免許の取得に必要な条件

年齢と免許を受けていた期間

受験資格は、原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上あることです(道路交通法第96条第5項)。

『普通免許を取って何年たてば受けられる?』という疑問も多いですよね。

例えば、教習所への問い合わせでは、こんなやりとりになります。

「普通免許を取って3年半です。普通二種は受けられますか」
「21歳以上なら、期間は満たしていますよ。停止の期間があれば、そこは除いて数えます」

数えるのは、大型・中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを受けていた期間です。停止期間は除きます。

受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・期間1年以上でも受けられます(警察庁の案内)。

受験前のセルフチェック
  • 21歳以上か(特例教習を修了すれば19歳以上)
  • 普通免許などの期間が通算3年以上か(停止期間を除く)
  • 視力が両眼0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上か(眼鏡・コンタクトを含む)
  • 深視力の検査で、3回の平均誤差が2センチメートル以下か
  • 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえるか

適性の基準は道路交通法施行規則第23条によるものです。条件のくわしい話は二種免許の取得条件で確かめてみてください。

自分が当てはまるか、場面で確かめる

条件の数え方は、具体的な場面に当てはめると分かりやすくなります。

場面受験資格
22歳、普通免許を取って4年目年齢・期間ともに満たしている
24歳、普通免許を取って2年目期間が足りない。特例教習を修了すれば受けられる
20歳、普通免許を取って1年半原則は満たしていない。特例教習を修了すれば受けられる
30歳、普通免許を取って10年、ほぼペーパー満たしている(運転した日数は問われない)

運転から離れていた方は、ペーパードライバーでも二種免許は取れる?もあわせて読んでみてください。

教習所で取る流れ:入校から交付まで

卒業すれば技能試験は免除

指定教習所を卒業し、卒業証明書を持って試験場へ行けば、技能試験は免除されます(道路交通法第97条の2)。試験場で受けるのは適性試験と学科試験です。

『教習所って、何から何までやるの?』と思いますよね。流れを順番に並べると、こうなります。

教習所で普通二種を取る流れ
  1. 受験資格を確かめて、指定教習所に入校する
  2. 学科教習と技能教習を受ける(教習は9か月以内に修了)
  3. 修了した日から3か月以内に卒業検定を受ける
  4. 卒業証明書を持って、試験場で適性試験と学科試験を受ける
  5. 合格すると免許証が交付される

持っている免許で変わる教習時限

教習時限は、施行規則の別表第四で決められています。1時限は50分で、上達に応じて延びることがあります。

持っている免許普通二種(MT)の技能教習AT限定普通二種の技能教習学科教習
大型・中型・準中型・普通免許12時限12時限17時限
AT限定の中型・準中型・普通免許16時限12時限17時限

第二種の学科では、応急救護処置の教習を6時限受けます。第一種では3時限なので、実はここも二種ならではの部分なんです。

MTで取るか、AT限定で取るか

教習所に入る前に決めておきたいのが、MTかAT限定かです。

AT限定普通二種なら、AT限定普通免許からでも技能教習は12時限です。MTの普通二種を取る場合は、AT限定普通免許からだと16時限になります。

『タクシーはAT車が多いから、AT限定でいいかな』と考える方もいますよね。ただ、働きたい会社の車がどちらかは、応募前に求人票で確かめておくと安心です。

卒業検定と学科試験

卒業検定は、技能試験と同じやり方と合格基準で行われ、第二種は80パーセント以上で合格です(施行規則第24条・第34条)。

課題には、人の乗降のための停車及び発進、鋭角コースの走行、方向変換又は縦列駐車などがあります。AT車の課題には転回も入ります。

学科試験は、大阪府警察の案内では95問で、90パーセント以上が合格です。宮城県警察の案内では、文章問題90問(1問1点)とイラスト問題5問(1問2点)で、90点以上が合格とされています。

試験場に払う手数料は、警視庁(東京都)の場合、指定教習所を卒業した人で4,150円です(受験料1,800円、免許証交付料2,350円・令和7年3月24日以降の額)。教習所の料金は教習所ごとに違うので、料金表で確かめてみてください。

普通二種免許を教習所で取る流れと、試験場で直接受ける流れ、会社の養成制度で取る流れを並べて比べた図解

試験場で直接受ける取得方法

費用は抑えやすいが、準備は自分で

試験場で直接受けると、教習所に通う時間は省けます。そのかわり、技能試験の練習の場や合格後の講習は自分で手配します。

『一発試験って、本当に受かるの?』と心配になる方もいますよね。

試験場で受ける場合は、適性試験と学科試験に合格してから、技能試験を受けます。警視庁では学科は完全予約制で、適性試験の当日は技能試験を受けられないとされています。

手続き警視庁(東京都)の場合
受ける場所府中・鮫洲の運転免許試験場(平日のみ)
試験の手数料9,800円(受験料4,500円、試験車使用料2,950円、免許証交付料2,350円)
再試験その都度、受験料と試験車使用料がかかる
合格後の講習旅客車講習(6時間)と応急救護処置講習(6時間)で30,300円

受験する車を運転できる第一種免許を持っていない人は、仮免許と「路上練習申告書」も必要です(警視庁の案内)。手数料は都道府県で違うことがあるので、住んでいる地域の警察の案内で確かめてみてください。

技能試験で見られる課題

技能試験の課題は、施行規則第24条で決められています。普通二種は、AT車の課題とAT以外の車の課題があり、それぞれ80パーセント以上で合格です。

AT車の課題AT以外の車の課題
道路における走行幹線コース・周回コースの走行
交差点の通行・横断歩道の通過交差点・横断歩道及び踏切の通行
人の乗降のための停車及び発進曲線・屈折・坂道コースの走行
転回・方向変換又は縦列駐車方向変換
鋭角コースの走行鋭角コースの走行

AT限定で受ける場合は、AT車の課題で80パーセント以上が合格です。

不合格が続くと費用も時間もかかる

技能試験は第二種の合格基準が80パーセント以上で、受け直すたびに手数料がかかります。教習所で練習してから臨むか、一発で受けるかは、自分の運転の感覚と予定で決めましょう。

タクシー会社の養成制度で取る場合の違い

入社してから取る道

厚生労働省のjob tagには、第一種免許を持つ人を採用し、第二種免許を取るための養成訓練を行うタクシー会社もあると書かれています。

『会社が費用を出してくれるなら、そのほうがいいかも』と感じる方も多いはずです。

ただ、自分で取る場合と会社で取る場合では、決まりごとが違います。並べてみると、こうなります。

比べる点自分で教習所に通うタクシー会社の養成制度
教習の流れ学科・技能・卒業検定・学科試験同じ流れを、会社の予定に合わせて進める
費用自分で払う会社が負担する仕組みがある
働く会社取った後に自由に選べる取得前に入社先が決まる
確かめること教習所の料金表と通える時間負担の範囲・在籍の決まり・途中で辞めた時の扱い

負担の範囲や在籍の決まりは会社ごとに違うので、求人票と面接で確かめる項目です。仕組みのくわしい話は二種免許なしでタクシー会社に入るで紹介しています。

面接では、こんなふうに聞いてみるとスムーズです。

「二種免許の取得費用は、どこまで会社の負担になりますか。途中で退職した場合の扱いも教えてください」

言いにくい質問ですが、入社前に聞いておくほうが、あとで困らずに済みますよ。

ひとりで探すか、相談先を使うか

会社の採用ページに直接応募したり、ハローワークで探したりする方法もあります。養成制度のある会社を見比べたい方は、ドライバー向けの転職サービスに相談する手もあります。

タクシー会社の養成制度で普通二種免許を取る時に、求人票と面接で確かめる項目をまとめた図解

二種免許ドットコム

二種免許を活かした転職を考えている方へ

タクシーやバスの会社には、入社後に二種免許の取得費用を負担する制度を設けているところもあります。会社ごとに条件が違うので、ひとりで求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー向けの転職支援サービスで相談できることをまとめました。

無料ドライバー転職サービスの選び方を見る

受験資格・試験・手数料は法令や都道府県で変わることがあります。最新の情報は警察の運転免許の案内と各教習所・各社の公式サイトで確認してください。

よくある相談

多いのは「条件」と「一発試験」

普通二種免許の取得の相談では、条件を満たさないと教習所に入れないのか、一発試験は何回も落ちるのか、という内容がよく見られます。

普通二種免許の取得についてよくある相談を、内容をまとめて紹介します。

21歳・3年の条件を満たしていないと、教習所に入れない?

受験資格は、試験を受けるための条件です。条件を満たす前に入校できるかは、教習所によって扱いが違うので、入校前に聞いてみてください。

期間が足りない場合は、受験資格特例教習を修了すると、19歳以上・期間1年以上で受けられます。

一発試験は、何回も受け直すものなの?

合格率の統計は確かめられなかったので、回数の目安は答えられません。

ただ、第二種の技能試験は80パーセント以上で合格と、第一種の70パーセント以上より高く決められています。受け直すたびに手数料がかかることも考えて、選んでみてください。

いちばん安く早く取る方法は?

教習所の料金は教習所ごとに違うので、金額では比べられません。

自分で払う額を抑えたいなら、会社の養成制度や、ハローワークで手続きする教育訓練給付も候補です。普通自動車第二種免許の特定一般教育訓練の指定講座は49講座あります(厚生労働省の表・令和8年10月1日時点)。

教習所の選び方は二種免許の教習所選びで紹介しています。

よくある質問

普通二種免許の取得方法には何がありますか?

指定教習所を卒業する方法、試験場で直接受ける方法、タクシー会社の養成制度で取る方法があります。どの方法でも学科試験は試験場で受けます。

普通自動車二種免許の取得には何時限の教習が必要ですか?

普通免許(MT)を持っている人なら、技能教習12時限と学科教習17時限が基準です。AT限定普通免許からMTの普通二種を取る場合は、技能教習が16時限です。

教習所を卒業したら、試験場では何を受けますか?

適性試験と学科試験です。技能試験は卒業証明書で免除されます。

普通二種免許の学科試験の合格点は?

90パーセント以上です。大阪府警察の案内では95問で行われます。

ほかの二種免許を持っていると、普通二種の取得は楽になりますか?

ほかの種類の第二種免許を持っている人は、試験場の学科試験が免除されます。大型二種や中型二種を持っていれば、普通自動車の旅客車も運転できるので、普通二種を別に取る必要はありません。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二種免許の取得方法は、教習所・試験場で直接・会社の養成制度の3つ
  • 受験資格は原則21歳以上・免許を受けていた期間が通算3年以上
  • 普通免許からの技能教習は12時限、AT限定普通免許からMTなら16時限
  • 卒業検定は80パーセント以上、学科試験は90パーセント以上で合格
  • 会社の養成制度は、負担の範囲と在籍の決まりを求人票と面接で確かめる
二種免許ドットコム

二種免許ドットコム 編集部

普通二種・中型二種・大型二種など第二種運転免許の種類と受験資格、教習所・合宿・試験場での取り方、費用の内訳、二種免許を活かせるタクシー・バスなどの仕事と転職の進め方を、これから二種免許を取る人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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